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明日14(土)~「金の糸」「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」公開。

明日14日(土)~公開するのは、「金の糸」と「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」です。「金の糸」はウクライナのように、ロシアに隣接し、いまだにソ連時代の傷をもっているジョージア(旧グルジア)を舞台にした、過去との和解の物語です。
 作家のエレネは79歳になり、首都トリビシの旧市街の古い家で、娘夫婦を暮らしています。そこに姑のミランダがアルツハイマーの症状がでたので、この家に引っ越しさせると。実はミランダはソ連時代の政府高官で、ソ連時代の辛い記憶が蘇ってきます。
 監督はなんと91歳の女性監督ラナ・ゴゴベリ、ジョージアの伝説的な監督とのことですが、古い家の佇まいが醸し出すなんとも言えない落ち着いた空気感があり、そこで静かな、でも古い記憶との闘いが生まれていく過程を表現するには、その投影した監督の人生もあったのだと思われます。



 そして、舞台となるトリビシの旧市街の風景や、主人公たちが長い人生を共にしてきた古い木造の住宅が素晴らしいのですね。文化というものが根付いていくことが伝わってきます。



 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」、新人監督ながら、数々の受賞をして「ドライブ・マイ・カー」が受賞したアカデミー賞国際長編映画賞のフランス代表に選出されています。
南フランスのモンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う部屋に暮らすニナとマドレーヌ。人生最後の季節を、ローマに移住して二人で過ごすことが彼女たちの夢です。しかし、マドレーヌの娘の家族に言い出せないまま、突如マドレーヌが倒れ病院に。半身不随で介護が必要になった時、ニナは自らが向かいに住む友人なので、私が介護しようと提案するのです。さて、どうなっていくのか・・・。発想がユニークで脚本が見事ですね、日本語タイトルの「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」も言い当てています。でも、愛の様々な形、家族との愛、これはこれから世界のいろんなところであるだろう物語でもあるでしょう。



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