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明日17日(土)~5作品公開

さて、明日17(土)からも多様な世界の作品を上映します。
まず、「プロミスト・ランド」。本作はすでに紹介していますので、あらためませんが、明日14:55~の上映後には、飯島監督がトークを行います。台風で飛行機が欠航になるのではと心配していたのですが、実は昨日から前乗りして、すでに札幌に泊まってくれていると、先ほど情報が入りました。素晴らしい!こんな熱心なお気持ちに応えるためにも、皆さんぜひお越しいただければと思います。
 もう一つの邦画は、「ブルー・ウィンド・ブローズ」。5月に公開した「わたくしどもは。」の富名哲也監督の長編デビュー作で、同じく佐渡島が舞台です。あちらの世界とこちらの世界のちょうど間にあるような不思議な場所だと感じて、家族と少年少女の出会いと別れの物語が綴られます。短編の「終点、お化け煙突まえ」は、岸井ゆきのが主演です。


 「幸せのイタリアーノ」は、シューズブランドのトップメーカーの経営者で女たらしの主人公が、車いすの女性を口説き落とそうとするラブコメ。笑いながら、ちょっと考えます。


 「システム・クラッシャー」は逆に、強烈なストレートパンチ作品、どこにも居場所がない9歳のベニ―は吠え、吠える。可愛くて、狂暴で、優しくて、切ない。


 そして、トリを務めるのが「夏の終わりに願うこと」。最愛の父の誕生日、7歳の少女が別れを知るまでのかけがえのない一日が描かれます。子どもなりに感じる生と死、それは原題である「トーテム」から想像できるものがあります。まるでフランス映画のような感覚ですが、舞台はメキシコ。先住民族の先祖や動植物への崇拝のシンボルだと思いますが、そういったことを、映画の裏で感じてみると、とっても興味深いものがあります。リラ・アビレス監督のことを、信頼する評論家の秦早穂子さんが語ります「国籍や年齢を超え、女の監督たちの様々な方向性に、今、新しい風が吹き始めている」と。

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