逃げるために書き続けろ

・ひと月近く日記をさぼってしまった。

・日記はたまに書いていたのだが、文章を7割近く完成させたところで、「やっぱり投稿するのはやめよう」となってしまうことが多い。投稿頻度が絞られたせいで、「面白く、機知にとんだものでないといけないのではないか」という強迫観念に駆られるようになってしまい、投稿するのに二の足を踏んでしまっていた。

・しかしこの強迫観念は私の日記の目的に反する。なぜなら、この日記は私の頭の中のイマジナリーな相手に対して宛てている日記なのだから。彼は私の文章を否定することはないだろう。私にとって都合の良い相槌を打ってくれるのだから、臆することなく投稿を続ければよいではないか。

・いや、そんなことはない。私の考えだしたイマジナリーな相方が、私の文章をほめちぎるわけがないだろう。「なんか論理が破綻していないか?」「保身のために都合の良い結論にもっていこうとしていないか?」「本当にそんなこと思っているのか?」と、嫌な質問ばかり投げかけてくるに違いない。

・文章を書くという行為は、私にとって強いストレスになりうる。なぜなら、誰もこの文章を認めてくれないから。せめて自分自身くらいは私の文章に愛情を持ってほしいと願っているのだが、なかなか愛してくれないらしい。今こうして文章を書いている途中でさえも、「もっといい言い回しはないのかよ」とヤジを飛ばしてくる私がいる。

・このストレスに打ち勝つ方法は、今のところ一つで、毎日投稿を続けることだ。「文章を継続して書くこと」を目的とすることで「面白い文章を書くこと」という考えを捨てる。継続することだけに焦点を当てることで、私は「書くこと」ではなく「書かないこと」を責めるようになるだろう。こうして自分をコントロールしていかないと、精神が崩壊する。

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