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オールドスクールEDH サンプルデッキ

 要望ありましたので私が現在使用しているオールドスクールEDHのデッキを紹介してみます。オールドスクールEDHのルールについては以前の記事を参照してください。

Commander:
《沼地の王ソルカナー/Sol'kanar the Swamp King》

Land: 37
1 《Badlands》
1 《真鍮の都/City of Brass》
1 《Hammerheim》
11 《島/Island》
1 《イス卿の迷路/Maze of Ith》
1 《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
8 《山/Mountain》
1 《露天鉱床/Strip Mine》
8 《沼/Swamp》
1 《Tolaria》
1 《Underground Sea》
1 《Urborg》
1 《Volcanic Island》

Creature: 25
1 《Goblin Flotilla》
1 《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
1 《オーク弩弓隊/Orcish Artillery》
1 《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》
1 《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》
1 《海の歌姫/Seasinger》
1 《Sedge Troll》
1 《魔術師の女王/Sorceress Queen》
1 《Tetsuo Umezawa》
1 《ウスデン・トロール/Uthden Troll》
1 《蒼穹のドレイク/Azure Drake》
1 《沼の悪霊/Bog Wraith》
1 《クローン/Clone》
1 《踊る円月刀/Dancing Scimitar》
1 《地獄の番人/Hell's Caretaker》
1 《Guardian Beast》
1 《山イエティ/Mountain Yeti》
1 《幻影獣/Phantom Monster》
1 《Roc of Kher Ridges》
1 《大気の精霊/Air Elemental》
1 《堕天使/Fallen Angel》
1 《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
1 《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》
1 《テトラバス/Tetravus》
1 《トリスケリオン/Triskelion》

Spell: 37
1 《爆破/Detonate》
1 《分解/Disintegrate》
1 《地震/Earthquake》
1 《火の玉/Fireball》
1 《稲妻/Lightning Bolt》
1 《精神錯乱/Mind Twist》
1 《回想/Recall》
1 《太陽の指輪/Sol Ring》
1 《動く死体/Animate Dead》
1 《ブーメラン/Boomerang》
1 《Braingeyser》
1 《Chaos Orb》
1 《Copy Artifact》
1 《対抗呪文/Counterspell》
1 《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1 《友なる石/Fellwar Stone》
1 《Fork》
1 《マナ吸収/Mana Drain》
1 《幻影の地/Phantasmal Terrain》
1 《Power Artifact》
1 《粉砕/Shatter》
1 《恐怖/Terror》
1 《灰は灰に/Ashes to Ashes》
1 《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
1 《Falling Star》
1 《ジェイラム秘本/Jalum Tome》
1 《土牢/Oubliette》
1 《心霊破/Psionic Blast》
1 《支配魔法/Control Magic》
1 《氷の干渉器/Icy Manipulator》
1 《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》
1 《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk》
1 《秘宝奪取/Steal Artifact》
1 《地割れ/Fissure》
1 《発火/Pyrotechnics》
1 《蜂の巣/The Hive》
1 《Amnesia》

それでは採用カードについて簡単に解説を。

《沼地の王ソルカナー/Sol'kanar the Swamp King》
 このデッキの統率者。5マナ、5/5、メリット能力2つとオールドカードの中では強力。『クロニクル』、『時のらせん』タイムシフトで再録されており入手性も良いため、お勧めの統率者の一枚です。
 他には《ジラ・エリアン/Xira Arien》(ドロー能力)、《魂の歌姫ルビニア/Rubinia Soulsinger》(コントロール奪取)も『クロニクル』収録で入手しやすく有用な能力を持っているためお勧めの統率者です。

 3色なので色の合うデュアルランド、《真鍮の都/City of Brass》は全投入。無色マナしか生みませんが《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》、《露天鉱床/Strip Mine》も両方採用。《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》はマナ・バーン回避にも使えます(除去を合わせられないよう注意)

《Hammerheim》、《Tolaria》、《Urborg》
 これらは《不毛の大地/Wasteland》が存在しないこの環境では基本土地のほぼ上位互換で入れ得です。後述の《海の歌姫/Seasinger》の「生息条件(島)」だけは要注意。
(思い出したことがもうひとつありましたので追記)対戦相手の統率者が《Livonya Silone》のときは要注意です。このクリーチャーは「伝説の土地渡り」という珍しい能力を持っており《Urborg》や《Hammerheim》等を渡って攻撃してきます。

《イス卿の迷路/Maze of Ith》
 お馴染み除去枠の土地。戦闘終了ステップに起動することで擬似的に警戒を与えることもできます。《Tetsuo Umezawa》で攻撃、ブロックされたらこれでアンタップし、能力を起動してブロック・クリーチャーを破壊、ということもできます。

 土地に関しては私たちのプレイグループでは「アップキープに3ライフ払っても良い。そうしたならドローステップ最初のドローの代わりにライブラリから基本土地1枚を探して手札に加える。その後ライブラリをシャッフルする」を各ゲーム1回だけ行えるというオプションルールを採用しています。これは優秀なライブラリ操作/ドローがほとんど無いオールドスクールEDHでは土地事故/色事故を起こしやすく、それにより何もできずに負けてしまうことを防ぐためです。何らかの同様のオプションルールを採用することをお勧めします。

《Goblin Flotilla》、《沼の悪霊/Bog Wraith》、《山イエティ/Mountain Yeti》
 土地渡りを持つクリーチャー。この色では他に《River Merfolk》という山渡りを得ることの出来るクリーチャーも存在します。統率者の《沼地の王ソルカナー/Sol'kanar the Swamp King》も沼渡りを持っています。

《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》、《蒼穹のドレイク/Azure Drake》、《踊る円月刀/Dancing Scimitar》、《幻影獣/Phantom Monster》、《Roc of Kher Ridges》、《大気の精霊/Air Elemental》、《堕天使/Fallen Angel》、《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》、《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》、《テトラバス/Tetravus》
 飛行を持つクリーチャー。前項の土地渡りを持つクリーチャーとともに攻防を担います。

《オーク弩弓隊/Orcish Artillery》 、 《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》、 《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》、 《海の歌姫/Seasinger》、《Tetsuo Umezawa》、《トリスケリオン/Triskelion》
 除去能力を持つクリーチャー群です。《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》、《Tetsuo Umezawa》は後述の《氷の干渉器/Icy Manipulator》と組み合わせることで攻撃してこなくても、また警戒を持つクリーチャー(そう《セラの天使/Serra Angel》です!)も除去することが出来ます。また《Falling Star》もその隠された能力により致死ダメージを与えられなかったクリーチャーをタップするのでこれらの助けとなります(命中させることさえできれば…)
《海の歌姫/Seasinger》は奪いたいクリーチャーのコントローラーが《島/Island》をコントロールしていなければ奪えないため《幻影の地/Phantasmal Terrain》を採用して青くないデッキ相手でも奪えるようにしています。《堕天使/Fallen Angel》と並ぶと毎ターン除去し続けることが可能です。

《Guardian Beast》
《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk》との組み合わせが有名。《氷の干渉器/Icy Manipulator》や《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》が破壊、コントロール奪取されないだけでも十分と言えます(《塵は塵に/Dust to Dust》は勘弁してください)。Diskとの組み合わせを重視するなら《Draconian Cylix》の採用もありでしょう。

《地獄の番人/Hell's Caretaker》
 リアニメイト能力を持つクリーチャー。《テトラバス/Tetravus》、《蜂の巣/The Hive》のトークンやコントロールを奪った対戦相手のクリーチャーをコストにしたいところです。

《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》
 どのデッキでも使える貴重なドローエンジン。良く《Copy Artifact》、《秘宝奪取/Steal Artifact》でコピー/コントロール奪取されます。今回はさらに《ジェイラム秘本/Jalum Tome》まで採用しました。

《太陽の指輪/Sol Ring》、《友なる石/Fellwar Stone》、《氷の干渉器/Icy Manipulator》
 前述の《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》と並んでどのデッキにも入れたいアーティファクト。

《Chaos Orb》
 オールドスクールの華である投擲カードの1枚。万能除去ですが使いこなすには熟練を要します(私も外してばかりです…)
 このカードに限りませんがVintageやLegacyで使用できず/されず、オールドスクール(あるいはオールドスクールEDH)で使用可能なカードの内、Unlimited収録のカードはCollector's EditionあるいはInternational Editionのものを購入することでコストを抑えるのも一つの手だと思っています。

《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
《Power Artifact》との組み合わせは有名な無限マナコンボ。これらと《火の玉/Fireball》で全員まとめて倒すことができます。青は含むが赤を含まない統率者の場合は《Rocket Launcher》を使用します。青マナが浮いていれば《Braingeyser》でライブラリを引ききったり《回想/Recall》で墓地から《火の玉/Fireball》を手札に加えたりもできます。

《蜂の巣/The Hive》
 5マナとタップで1/1飛行トークンを生成するアーティファクト。悠長ではありますがマナフラ受けに。生成したトークンは戦闘に使用しても良し、《地獄の番人/Hell's Caretaker》、《堕天使/Fallen Angel》のコストに使用しても良し。

《爆破/Detonate》 、《粉砕/Shatter》 、《秘宝奪取/Steal Artifact》
 アーティファクト対策。特に《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》は一方的に使われるとアドバンテージ差を付けられて負けにつながるため主にこれを対象にプレイされます(次点で《氷の干渉器/Icy Manipulator》)。《Copy Artifact》も破壊/コントロール奪取ではありませんがコピーして一方的な展開を防ぐことができます(もちろん自分のものをコピーしても良いです)

《幻影の地/Phantasmal Terrain》
 エンチャントした土地を選んだ基本土地にすることができます。単体ではたまに色事故を狙えるくらいで強くありませんが土地渡りを持つクリーチャーや《海の歌姫/Seasinger》との組み合わせを考えて採用。《イス卿の迷路/Maze of Ith》対策にもなります。

《精神錯乱/Mind Twist》、《Amnesia》
 相手の手札をずたずたにできる強力な手札破壊。

《分解/Disintegrate》、《地震/Earthquake》、《火の玉/Fireball》、《稲妻/Lightning Bolt》、《恐怖/Terror》、《灰は灰に/Ashes to Ashes》、《Falling Star》、《土牢/Oubliette》、《心霊破/Psionic Blast》、《支配魔法/Control Magic》、《地割れ/Fissure》、《発火/Pyrotechnics》
ク リーチャー除去。強力なクリーチャー除去を大量に採用できるのがこの3色の強み。《地割れ/Fissure》は《イス卿の迷路/Maze of Ith》を破壊することもできます。

《Fork》
 コピー呪文。強力な呪文をコピーして相手を悶絶させてあげましょうw

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《動く死体/Animate Dead》、《ブーメラン/Boomerang》、《回想/Recall》、 《Braingeyser》、《Copy Artifact》、 《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
 色が合えば採用したい各種ユーティリティ呪文。

《対抗呪文/Counterspell》、《マナ吸収/Mana Drain》
 カウンター呪文はこの2枚のみ。《マナ吸収/Mana Drain》はマナ・バーンに注意。《緊急阻止/Flash Counter》、《赤霊破/Red Elemental Blast》あたりを採用するか悩んでいます。

《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk》
 タイムラグはあるものの強力な全体除去。前述の《Guardian Beast》と組み合わせることでこちらだけ(Disk含む)非クリーチャーアーティアクトを残すことができます。
《Sedge Troll》、《ウスデン・トロール/Uthden Troll》、《鬼火/Will-o'-the-Wisp》、《Living Wall》のような再生を持つクリーチャーとの相性が良いです。

以下はいくつか不採用カードについて。

《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》
 黒黒というマナ・コストが若干辛いのとこちらがタフネス1のシステムクリーチャーを複数運用していることから不採用(以前は採用していました)。能力はEDHでは交渉材料にもなるため使ってて楽しいので本当は採用したいクリーチャーです。

《Granite Gargoyle》、《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp》、《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
 赤マナが十分に確保できず能力を発揮できないと判断して不採用。赤が濃いデッキなら採用。

《Transmute Artifact》
《Power Artifact》+《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》のことを考えると採用したくなります。《Rocket Launcher》まで採用するならこちらも採用。

《Wheel of Fortune》、《Timetwister》
《Black Lotus》やMoxen使用できないOld School EDHではいまいち使い勝手が良くないため不採用。

 最後に再度、オールドスクールEDHをお勧めする理由を。
 通常のオールドスクールと異なりオールドスクールEDHは超高額カードを必要とせず、その他のカードも1枚ずつで良いため(通常のオールドスクールと比較すると)始めるためのハードルは低いと言えます。また私のリストを見てもらって分かるように通常のオールドスクール/EDHどちらでも目にしないようなカードも採用されるため新鮮なプレイ体験を得ることができます。ぜひ皆さんもこの魅力的なフォーマットを遊んでみてください。

以下、いくつかのカードについて書き忘れたことを思い出したので追記(2020/11/1)

《暗黒の儀式/Dark Ritual》
オールドスクールEDHでは一時的に加速してもそれで他のプレイヤーを倒すほどのことはできず、ヘイトを集めるだけに終わってしまうため不採用。

《粉砕の嵐/Shatterstorm》
《Guardian Beast》採用したのでこちらも採用を検討中。破壊したいアーティファクトが多すぎます。

《アラジン/Aladdin》
起動型能力でアーティファクトのコントロールを奪えるクリーチャー。ただしこれ自身が戦場を離れるとコントロールは戻ってしまいます。本体、起動コストともに若干重いので不採用。オールドスクールEDHでは特殊ルールにより「伝説のクリーチャー」として扱い、統率者に指定することもできます。

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