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レインボー「キル・ザ・キング」 (「レインボー・オン・ステージ」バージョン)

中学校2年生の頃だったか、その頃(1982年)は、わたしの実家である三重県で洋楽を聴く手段としては、ラジオが大変重要な存在でした。特にFMラジオ。と言っても、NHK-FMとFM愛知の2チャンネル。なんという番組だったか忘れましたが、1時間番組でレインボーの特集をやってたんです。エアチェック(!)して何度も聞いたので、よく覚えてますが、たぶん「闇からの一撃」発表後の特集だったのか、1曲目は「デス・アーリー・ドライバー」だったんですが、その後になぜか「レインボー・オン・ステージ」からオープニングの「オーバー・ザ・レインボー」と「キル・ザ・キング」がかかったんです。

文字通り中二ですからね(笑)、「キル・ザ・キング」、痺れました。なにに痺れたって、もちろんギターソロのパートですよ。まずはリッチー・ブラックモア。ソロ開始直前の153小節目(上の動画の動画の3:02)のピック・スクラッチ!(ギターの弦をピックの腹でスクラッチして「ギューン」みたいな音を出すテクニック。)スクラッチってのは、こういうタイミングでこう決めるんだよ〜、みたいなお手本的カッコよさ。単純な中二はこれだけで、テンションがガッと上がります。続いて154小節目からAナチュラルマイナースケールでパララ〜っとスケールを駆け降りた後、5〜8フレットのポジションで、駆け降りたA音(4弦7フレット)を軸に4弦の5(G),7(A)と3弦の4(B),5(C),7(D)の5つの音の間を(そこに5弦の7(E)とか3弦の6(Aハーモニックマイナーの7th)、8(ブルーノート),9(E)とかを混ぜ込んでくる)、それこそ大蛇がのたうち回るように上下にウネウネウネウネと駆け巡る鬼早弾きフレーズをかましておいて、168小節目から171小節目にかけて、3弦の9フレットから14フレットへとゆっくりとポジションを上げてクライマックスへ!(この辺の展開は「治療不可」のイントロに似てますね。そっちも大好物。)

そして、170小節目(動画3:19)から始まるコージー・パウエルのツインバスドラの猛烈連打!!なんなんだ、このズドドドドドドドっていう超高速機動重戦車みたいな迫力は!興奮しすぎて死にそうだ!そのツインバスドラ連打に被さるリッチーのソロが強烈!171小節目(動画3:21)からは12〜14フレットと9〜12フレットに場所を移して、Aナチュラルマイナースケール(5弦12(A)と3弦14 (A)の間)を猛スピードで行き来する「大蛇のたうちまわり鬼速弾き」の後、177小節目(動画3:26)からのリッチーのこのフレーズはなんなんだよ!2弦15フレット1音の「チョーキング&縮緬ビブラート」だけで183小節目まで最高に盛り上げる、盛り上げる!!ギターソロのクライマックスが1音だけのフレーズ!なのに、前代未聞にカッコイイ!!ギターで脳みそ痺れさせるのに小難しいテクニックは必要いらんのじゃ!(って、このビブラート、わたしにゃ難しいけどね 笑。)それに、この177小節目からピックアップをブリッジ側のピックアップにスイッチしてるんだが、このストラトのブライトに歪んだ音と縮緬ビブラートの相性が良すぎる!最高の豚骨スープと最高の細麺の組み合わせのようだ!美味い!替え玉カタで!

わずか30秒少しなんだけど、この40年間で果たして何回聞いたことやら。40年たった今でもこれを聞くとアドレナリンの放出とまりませんわ。

もちろん、この曲が好きな人は世に数多いるようで、ネットで見つけたkenichi sasagawaさん。https://www.youtube.com/watch?v=KXHLjPkigdU

格好よすぎですよ!ふてくされた感じや、ちょっと危なっかしい感じもリッチーそっくり!こういうおじさんがたくさんいれば、おじさんの社会的ポジションも上がるのに〜。


それと、このAyukaさん。https://www.youtube.com/watch?v=d532nQcNptE

無茶上手い上に、鋭い挑戦的な目つきや要所要所での髪を振り上げるアクション、唇を噛み締める仕草とか、かっちょいい〜!こうやって見ると、バスドラは、ギターソロのツイン・バスドラ連打パートは聴いてる分には盛り上がるんだけど、それ以外のパートがすごく難しそう。それでも、ツイン・バスドラ連打パートではバスドラのキックについ目が釘付けに(笑)。

Ayukaさんには、Ayukaさんの師匠の佐野継雄さんとの「キル・ザ・キング(オン・ステージver.)」リアルコラボ動画もありますが、わたしの個人的希望としては、上のkenichi sasagawaさんとコラボして欲しいなぁとか思いました。Ayukaさんとsasagawaさんのキャラは全然違うけど、全然違うがゆえにいい組み合わせだと思うんですけど。

なんだか、全然違う方向に話が流れていってしまったところで終わりです(笑)。

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