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作業能率を高めるポモドーロ・テクニック 適切な休憩のすすめ

ポモドーロ・テクニックは25分間の集中よりも5分間の休憩が大切だと思います。ポモドーロ・テクニックを仕事で使っていた経験から、なぜそう思うのか書いてみます。


エンジニアでの経験

エンジニアとして働く中で、プログラムのエラーを調査する機会が多くあります。エラー調査は、エラー内容を把握しGoogleやAIを使った検索したり、社内のWikiで過去事例がないか確認したりします。

最終的に「なんだ、そんなことだったのか」と思えるような簡単なミスが原因であることもしばしばです。

簡単なミスとは
「そもそも出来ないことをやろうとしていた」
「10個のサーバーに同じ設定をしたと思っていたけど、1つだけ間違っていた」
みたいなものです。

最近実践しているポモドーロ・テクニックでは、25分考えた後の5分間で「ひょっとしたら、あそこが違うのかも」と、前提条件そもそもの目的を疑えるようになりました。

それは25分で狭まった視野が、5分の間に広がるからなのではと思っています。

集中とは視野を狭めること

なにかに集中するとは、極端に言えば、視野を狭めて1つのことだけを見たり考えたりすることです。1つのことだけを見るため、わからなかったことに気がついたり、細部まで把握できたりします。

視野が狭まる弊害

視野が狭くなると、前提や目的がわからなくなります。これが害として現れます。

たとえば、部下のBさんに
「この資料に誤字脱字がないかチェックしておいて」
と頼んだとします。

Bさんは集中して指示に従います。
「誤字脱字、誤字脱字、あったあった。後は・・・・・・」
と誤字脱字をチェックします。Bさんが修正した資料から誤字脱字はなくなりましたが「~だ」と「~です」が混在していました。

ここでBさんに依頼した目的は「誤字脱字を見つける」ではなく「正しい日本語の資料を作る」です。

誤字脱字とは1つの視点であり、その周囲には文体を統一することや敬語表現など、正しい日本語の資料を作る目的のための視点がいくつもあります。それが抜け落ちてしまうのです。

視野を広げるために、緩む時間をつくる

ポモドーロ・テクニックが優れているのは、25分間集中することよりも、5分間の休憩にあると考えます。この5分に椅子から立ち上がって背伸びをしたり、ぼーっとしたりすると、気持ちを緩められます。

あらためて「今自分がしていることは、何のためか?」を考えられるのです。

さきほどのBさんの例では、この5分間が
「誤字脱字をチェックしているけれど、これって結局何のために必要なんだっけ?」
と振り返る時間になります。

「あ、正しい日本語の資料を作るためか。なら文体もそうだし、敬語表現もチェックしなきゃ」
と別の視点を持てるでしょう。

ポモドーロ・テクニックを活用する際は、ぜひ5分の休みを有効活用してはいかがでしょうかという提案でした。



表紙には以下のフォントを使用させていただきました。

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フォント:モボ
フリーダウンロード:https://flopdesign.booth.pm/items/4647262 ––––––––––––––––––––––––––––––


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