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UBIさん、もうちょっと早ければ。

 例のUBIさんがとうとう、謝罪広告を出したようです。

 まあ、しないよりマシなんですが。ちょっと遅すぎた感じです

 もう、こんところ「アサクリ騒動」界隈は、著名ネトウヨさんまで参戦したりして、非常に香ばしくなっていました。
 それに、21世紀の現代ですらかこんな塩梅の騒動になってしまって、図らずも
「こんな日本で、戦国時代とはいえ黒人の人が活躍する」なんて、考えたらどだい無理な話だよなあ。とか、海外の方たちにもつくづく納得していただけたんだと思います。

 それに、アサクリの弥助さんがゲイ設定ってのが炎上の一つっていうのも、とても差別的だし、普段全然洋ゲーしない層が騒いでるの丸出しっていうか。
 最近の洋ゲーって、主人公が選択によって男性を恋人にしたり、女性を恋人にしたりするのはプレーヤーの自由。ってのはデフォですからね。

 恐らく、弥助さんはゲイ設定限定ってわけではなくって、プレイヤーの好みで恋人を女性にしたり男性にしたりできるんだと思います。

「ゲーム機なくてもパソコンでもプレイできるんですよね?」とか言うのも、本当にゲームしない人が騒いでるんだな。って思いました。
 プレステ買うより高いくらいのグラボを入れないとアサクリくらいのオープンワールド・ゲームがさくさく動くわけないですし。

 しかも。そういうゲーム無関係の「一般人の」ネトウヨさん参戦のせいで、件のロックリーさんがネット・リンチ状態になってるみたいですし……。
 いや、ロックリーさんがいくら弥助の件で盛り盛りのお話を海外でしたとしたところで、どれだけの人がそういう情報を見聞きするんですかね?彼はどれだけの著名人なの?トム・クルーズ並みの発信力なのかしら。

 例えば、タイムズスクエアでニューヨーカー100人に聞きました。
「あなたはロックリーさんを知ってますか?!」
とかやったとしたら、恐らく2,3人知ってたらいい方なんでは?

 ちなみに、私の職場ですら私以外にこの弥助騒動知ってる人、1人いるかどうかだと思うんですけど。

 まあ、そういうわけなんですけど。私個人としては、史実の弥助さんはかなり頑張った人だったんだろうなあとは思います。
 だって、本能寺の変のときだって、だいぶん戦ったわけですしね。別にとっとと逃げても良かったはずなのに、そこいらへんの忠誠心があった。ってことですよね。もしかしてサムライじゃなかったのかもしれないけど、日本っぽい忠義の人だったことは間違いのないところじゃないでしょうか。

 それに、せっかく信長さんが「何の偏見もないグローバル人」だった。というような印象も、こんなだとなんだか台無しになってしまうみたいな気がします。

 そういうわけで、ゲーム無関係のネトウヨさんたちが出てくる前にUBIさんには謝ってほしかったなあ。と思いました。

追記

 歴史学者の呉座先生がまっとうな解説をされていました。弥助さんは、信長から名前と刀を与えらていて、それ自体当時としては凄いことなので、その間だけは武士だった。すぐ武士じゃなくなちゃったけど。ってことでした。
 あと、「獣のようなものだから」明智さんに解放された、ってのはイエズス会の宣教師が弥助本人に聞いたんじゃないの?ってことでした。でないと、その場のことがわかるわけないですし。と。

 あと、この問題は「文化の盗用」が問題の焦点だということも。

 私も非常に同感です。弥助問題って、自国の有色人種の問題を、他国の文化を使って解決しようとする試みですものね。
 ちなみに、UBIの「日本のコミュニティの皆さんへ」っていうのは、自国の黒人ヘイトたちに対して謝ってる訳じゃない、っていう意味だそうです。これは白人のおじさんがYouTubeで解説していました。

 ホントにつくづく、多民族国家って大変なんだなあ。

 日本って民族的に排他的で多様性があまりない国だから、逆に多民族ポリコレに対して鈍感すぎるような気もします。なので、あんまり多民族国家に対して軽々にポリコレ批判をすべきでもないと思います。
 みんなが平和にやっていくのには必要なこともあるんでしょう。たぶん。

 ま、日本にいるとあんまり実感ないですけどね。




 

 
 

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