台湾民意基金会が6月の世論調査を発表

台湾民意基金会が6月の世論調査を発表
(台湾名:財團法人台灣民意教育基金會)が6月20日に世論調査の結果を発表した。 今回は各政党支持率に注目していく。

各政党支持率

各政党支持率は以下の通り()は先月の支持率
民進党  24.6% (31.1%)
国民党  20.4% (26.2%)
民衆党  22.2% (15.6%)
時代力量 7.2% (3.0%)
台湾基進 6.3% (2.0%)
他政党  1.2% (0.8%)

民主化以降、長らく二大政党として君臨し続けてきた民進党と国民党が大きく支持を下げることになったのに対し、2019年に結党されたばかりの台湾民衆党が大きくポイントを上げ、結党以来最高を記録した。

二大政党の記録的支持率低下

民進党は5月に去年12月の地方選以降最高の31.1%を記録したにも関わらず、第二次蔡英文政権発足以来最低の24.6%を記録し先月よりも6.5%下げる形となった。24.6%は昨年12月の地方選で大敗した際に記録した24.7%を0.1下回る。
国民党は2月に27.1%と民進党の支持率を逆転し、3月には17.9%と大幅に支持率が下落したものの、それ以降は順調に支持を伸ばしていたが先月と比較して5.8%の下落となった。
これまで二大政党を務めてきた民進党及び国民党が支持を下げた原因として、複数のスキャンダルが挙げられる。 また、国民党においては侯友宜が公認の総統候補と指名されたものの、公認を争っていた郭氏の影響で党内で団結できていないとみられている。

民衆党の大躍進

総統選への出馬を表明している柯文哲候補が党首を務める台湾民衆党は支持率22.2%を記録したことにより、これまでの最高だった2022年9月に記録した20.9%を1.3%上回った。 また、支持率は昨年9月以来に国民党を上回ることとなり、大躍進を遂げた。

他政党も上昇

時代力量は支持率最高を記録した2020年以来の7%台を記録し、2020年以降3番目の高い支持率を記録したほか、台湾基進もこれまで最高だった2022年9月の5.9%を0.4%上回る6.3%を記録する大躍進を遂げることとなった。

総括

これまで二大政党を担ってきた民進党と国民党にとっては悪夢のような結果になった。 民衆党、時代力量、台湾基進は二党から流れた有権者の受け皿となっているようだ。 



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