2021.9.24 GIG"Punk! No Tokyo! No Japan! No Wave!"無事終了!
9月17日から27日の"Punk! No Tokyo! No Japan! No Wave!"展の会期中の一日、24日金曜日は展示を休ませてもらって渋谷、公園通りクラシックスで同名タイトルのGIGを行った。個展もギグもパンクとはなんぞや?という自分の内面のパンク像に迫るために勉強してきたことの発表の場である。それを演奏するためにはそのあたりの事情を理解してくれて、勝手に即興演奏を進めてくれる人がいい。と、お願いしまくったんだけどなんと本番5日前にタバタミツルが大負傷!
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予定していた演目は
1部.ヒグチケイコ(Vo,Pf)+森順治(As)DUO オレ:ライブペイント
2部.フェイクジャズ ヒグチケイコ(Vo,Pf)+森順治(As)+タバタミツル(G)+西村雄介(B)+オレ(Dr)
3部.トークショウ PUNKの始まり 原田和典、行川和彦、川上幸之介、野々村文宏、熊谷朋哉、オレ
4部.ロックビートによるインプロヴィゼーション 森順治(As)+タバタミツル(G)+西村雄介(B)+オレ(Dr)
タバタは2部と4部に出演してもらうことになっていた。うーむ。中止か?と思った次の瞬間にある男の名前が脳裏をヨギッタ。
小池野豚!
こうした緊急事態の場合、上手なやつはどこかにいないか、と考えると失敗する。なんとなくそう考えただけだが・・・拠り所は思想性とセンス!
野豚でイコ!
オレ あんた、アートリンゼイみたいなん弾ける?
野豚 むちゃくちゃやったらええということすね?できます
オレ 24日空いてる?
野豚 いつでも空いてます
というワケで決まった。だけど第2部はジャズだ。こっちはわりとまともに演りたいし4人編成でもイケる。というワケで、第4部だけをお願いすることに。
第1部は個展最中ということで前述のようにヒグチケイコと森順治の演奏にあわせてオレが絵を描くというアトラクション。なんせ人前で絵を描くライブペイントなんて生まれて、他人がやってるのを見たこともない。果たして40分ほどの演奏時間に描けるのかどうなのか心配でしかたないが、ともかく描く。最初に下地の白を刷毛で描いているときに刷毛が紙に擦れて音が出ることがわかった。おもしろい。むちゃくちゃノってきた(爆糞)。と同時にふと、ドラム演奏で「ワイヤーブラシ」を使うことを思いだし、そうか、刷毛でも演奏できるのかと気づく。コレ、刷毛にマイク仕込んでたら演奏とお絵描きが同時にできるやないか!とコーフンするが、そんなことはやってる場合ではない(爆糞)。ともかく逆に時間が10分ほど余って絵を描き終えたのでその後はドラムセットに座って演奏に加わったんだ。いや、おもしろかった。この記事のタイトルはこのときの絵だ。
Keiko Higuchi
Junji Mori
第2部はもう手練れのみなさんによるフリージャズの演奏。コレは相当ウマくいったと思う。
Yusuke Nishimura
そして第3部。よくもまあ、パンクの思想と歴史を語っていただくのにすばらしいメンバーにこれだけ集っていただけることになったものだ。
ジャズ評論家で、1978年頃のパンクミュージシャンたちがNYで始めたフェイクジャズやそれに先立ち先鋭的なジャズミュージシャンがこれもNYで始めたロフトジャズを教えてもらえる原田さん、
Kazunori Harada
パンク/ハードコアならオレにまかせろ、の行川さん、
Kazuhiko Namekawa
パンクとアートなどとの関係を長く研究しまくってきた和光大学の野々村さん、
Fumihiro Nonomura
ダダ~シチュアニスト国際運動~パンクロックの流れを研究し、発表する倉敷芸術科学大学の川上さん、
Kounosuke Kawakami
そしてパンクロックの生みの親と呼ばれるダニー・フィールズとの親交の深い熊谷さん!
Tomoya Kumagai
貴重な話はもちろん45分ではまったく足りなかったのでこれは後日続編をぜひやりたい!
そして最後の第4部。いよいよ野豚の登場!奇怪な音を出し続ける野豚!こいつを土壇場でアサインした自分をホメるとともに野豚には大感謝だ!
Nobuta Koike
出演者全員残っていただいたので、終演時刻後はコンビニのおにぎりとサンドイッチでちょっとしたパーティーをやった。あと、どう考えても超赤字のイベントだからご出演者にはギャラ代りにおれが描いた似顔絵もお持ち帰りいただいた。ご出演者、お手伝いいただいたみなさま、本当にありがとう!この日はおれの誕生日。一昨年のザ・スターリン同窓会、昨年のザ・スターリンジャパンツアー未遂、歌舞伎町ツアーに続いて本当にたのしい誕生日を過ごさせていただきました!そして、予約数を大きく上回ってご来場いただいたお客さん、ホントにホントにありがとうございました!来年はそろそろもう少し派手にできるかな!?
Jun Inui
以下は当日の模様!Photo by Noriko Akiyama
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