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中央線は今日もまっすぐか?

ついに本日、拙著 『中央線は今日もまっすぐか?オレと遠藤ミチロウのザ・スターリン生活40年』の発売告知をさせてもらった。「月刊エアライン」だの「月刊とれいん」だの、乗物ヲタク雑誌に連載を持たせてもらってきたオレの本のタイトルが中央線は今日もまっすぐか、とくればモハや、国鉄電車101系関連書かと思った諸兄もいるかもしれないが、違う。糞爆

まず、表紙カバーはオレンジ色だ。これはもちろん中央線電車の色なのだ!糞爆

さて、本題に移ろう。書き始めたのは3年半も前。ミチロウ が亡くなるずっと前の話だ。あの久保偽札犯から、ツージーさんも書いたからお前もほらほら、とそそのかされたのだ。そそのかされると乗りたくなるのが、オレ。さっそく書き始めた。だが、A4ワード画面に2ページくらい。その後もときどき書き足すものの、2、3か月に半ページ。そのうちミチロウが亡くなってしまい、それにカコつけて9.24ザ・スターリン同窓会、そのおかげで各方面からお呼びがかかり、まったく儲からないけどベラボーに忙しい日々が続く。そして、あっという間に3年が過ぎ昨年暮れ。今年6月26日に例のビッグイベント、ザ・スターリン40「執念」ギグ【大破産】を開催することをブチ上げたのだった。そうなりゃ、その6月26日に、会場の渋谷wwwxで、trash*と並べて売りたいじゃないか?!

すでに実は積もった原稿がA4ワードベースで50枚、5万字!素晴らしい!8万字も書けば本になるやろ?と、あの元ミュージックマガジンのスーパーエディター藤田正に売り込んだ。結果はこりゃおもろい、ひっひっひー、ぜひ、本にしよう!とのありがたい反応。

しかし、、

15万字は書いてもらわんとねー

え?

そりゃムリ!ここまで3年かけて5万字、この先その3倍にするのか?

けど、時代はコロナ。自粛?糞喰らえ!と意気込んだものの、遊んでくれる相手はいない。飲み屋もやってない上にコロナじゃなくても金もない。しかもそもそもが引き篭もり体質。あのイヌイが自粛?と誤解されるくらいおうちで書きまくった。普段はマスしか掻かんが、、

で、なんと、書けばおもしろい!あっという間に15万字を超え、16万近くまで書き終えたのだー!

さて、中央線は今日もまっすぐか?というタイトルで101系の話ではないとなると一体中身はなんなのか?!

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(photo  by Yuichi Jibiki)

1980年のオレである。


おいらは悲しい日本人

西に東に文明乞食

北に南に侵略者

中央線はまっすぐだ


そう、ザ・スターリンのメジャー第1作アルバム STOP JAPのタイトル曲、STOP JAPの歌詞である。
自身のアイデンティティである日本人を否定することはスターリンのコンセプトである自己否定の典型例であり否定の理由として東西南北に存在する「敵」を挙げている。「中央線はまっすぐだ」は地理的に中野以西立川までの中央線が直線であることをそのまま表現しているがそれを思想的分断の象徴としてここに挿入したのだと思う。
いわばスターリンを象徴する一言。
ぼくとみちろうが出会ったのは西端の国立。その後みちろうもぼくも東端の中野に暮らし、その間の高円寺、阿佐ヶ谷、吉祥寺などはライブや練習に足しげく通った場所であり、スターリンの思い出も詰まっている。スターリンは解散し、晩年のミチロウは特に震災を経て歌のスタイルも思想も変わっていったと思う。そんな状況でもあの、スターリンをやったころの中央線は今もまっすぐか?とぼくがミチロウに問いかけているのだった。

6月26日からのザ・スターリン40「執念」ギグ【大破産】は相変わらずやれるかどうか。それでもやっぱり2020年6月26日は、渋谷屋根裏でザ・スターリンがデビューしてちょうど40年にあたる。なんとか、盛りあがろうぜ!

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(photo  by Toru Sakai)



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