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Story #4. 建築

こんにちは、THE PLAYHOUSEです。

ここでは、THE PLAYHOUSE全体を建築の観点からご紹介していきます。
「劇場」という意味を持つ、THE PLAYHOUSEの名が示す通り、建物全体がまるでショーケースのように自由自在に変化する、常に新たな驚きと工夫に満ち溢れたデザインとなっています。

なぜ劇場=PLAYHOUSEなのか

私たちは、劇場を「発信する場」と捉えています。
だからこそ、様々な活動に応えられる編集可能な建築を目指し、演目としての「イベント」が建物全体で企画・発信されるデザインになりました。

英国では、劇場が「社会的包括の場」と捉えられており、政府も積極的に文化芸術の発展に注力しています。それは、劇場という場が「垣根を超え、人と人とが繋がる」という風景を体現していることに関連しているのでしょう。

イギリス

このTHE PLAYHOUSEもまさに、どんな人でも、どんな演目(=イベント)でも対応可能になるよう、余白のある空間の演出にこだわりました。

ここからは、いくつか機能をお見せしながらその空間デザインについて触れていきます。

1F 回転扉

1Fフロアでは、回転する扉の設置により目的に合わせたレイアウト変更が可能となっています。

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3F 空間を仕切るカーテン

3Fスペースではカーテンを引くことにより、何もない空間から、複数エリアを創造する演出まで。アイディア次第で空間を自由に編集する事ができるようになっています。

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オーディオガイドでも触れていますが、この編集可能なデザインによって「未完成を残した建築」が実現されると話しています。

THE PLAYHOUSEの大人の遊び心を刺激するのは、やはり未完成から来る挑戦への熱意です。ここから、様々な人の手によって、新しい出会いや価値を生み、ブランドやモノが育っていく。
そういうきっかけを生み出したくて、実はこの空間には大きな仕掛けがあるのでご紹介したいと思います…
オーディオツアーより抜粋)

未完成、というある意味挑戦的なデザインにこだわったこのTHE PLAYHOUSE。そのチャレンジングな選択は、建築だけでなく、それをデザインしたアーティストにも共通していました。

実は、この建築は、28歳のロンドン在住の「PAN-PROJECTS」という日本人ユニットにお願いをしています。
若いアーティストが生身で感じている、今のイギリスのトレンドと、ブランドの上質感を融合した世界観が表現されているんですね。
オーディオツアーより抜粋)

オリジナルの演目が繰り広げられる空間

バンケット(別角度)

今後、THE PLAYHOUSEがどのように活用されていくのか、どのような表情を見せていくのかは未知数です。

その姿を作っていくのは、私たち、そして今日ここにご来場いただいた皆様です。これからTHE PLAYHOUSEという建築がどのように変化していくのか、ぜひ一緒に見守っていただけますと幸いです。


【PAN-PROJECTS】
PAN- PROJECTSは、コペンハーゲンとロンドンを拠点に活動する建築設計事務所。2017年に八木祐理子、高田一正により設立されて以来、ヨーロッパを中心に、世界的に活動を展開しています。PAN- PROJECTSは多様な社会を祝福し、推し進める建築の在り方を目指しています。素材や気候に留まらず、その土地の文化や歴史、使用す人々や政治など、そうした多岐にわたる要素を組み上げて建築を作り上げます。 

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【HARUKI OKU DESIGN / 奥 晴樹】
身の回りにあるあらゆる美しさは、一つ一つが穏やかに秩序を保ち存在しています。奥晴樹氏はいつも、この隠された秩序と緩やかに調和し、相互に輝きを増す要素とは何かを考え、プロダクトから空間までスケールを横断しながら設計活動を行っています。

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