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Cybercore

近年、1990年代後半〜2000年代前半の流行、
所謂"Y2K"が再興している。

自身が生まれた2001年は
その時代の真っ只中であり、
自然と魅力やノスタルジックを感じてきた。
そのため、主に2000年代製のNIKEを扱う
Othersideはその影響を色濃く受けている。

"Y2K"は、Year 2000(Kは1000を表す)の
略称であり、主に2000年代に流行した
ファッションやカルチャーであると
説明されることが多い。

しかし、個人的に"Y2K"とは
カルチャーというよりかは
もっと"概念"や"思想"的なものであり、
近年でのリバイバルによって
"美学"の一つとして
昇華されているように思う。

そこで今回は"Y2K"について
もう少し掘り下げてお話していきたい。

Cybercore(忘れられた未来)

"Y2K"を細分化した際の一つに、
"Cybercore(サイバーコア)"と呼ばれる
概念が存在する。
実際は細分化されたうちの一つというより、
当初これ自体が"Y2K"と呼ばれており、
"Y3K"や"CyberY2K"としても知られている。

"Cybercore"は、テクノロジーの使用や
未来的なルックスへの依存
が特徴であり、
凡そ1997年〜2004年に流行する。

1990年代後半、
人々がこれから数年後に迎える
21世紀への楽観主義
を示した概念である。
つまり、
当時の人々が期待・想像した近未来と言える。
iPhoneやWindows PC、セグウェイなどは
実際に形になったものの代表例と言えるだろう。

しかし、当然そこには
想像と現実のズレが生じる。
故に、2000年代に入ってからは
実際には来なかった未来への郷愁も
包含されるようになっていくことも
特徴の一つである。

そのため、現代から見る"Cybercore"は
「忘れられた未来」というキーワードでも表現される。

"Cybercore"における象徴的なカラーとして、
ブルー、グレー、ホワイト、透明色が
用いられることが多い。
また、モチーフとしては
機械、PC・ゲーム画面、アニメや
幾何学的な図形や曲線が多く取り入れられ、
🛜🌐🖥️🦾といった絵文字がよく使用される。


"Y2K"≒"Cybercore"は、要するに
「近未来への期待とその不一致への郷愁」
である。
2020年代に生きる我々が
未来を楽観的に想像するならば、
テクノロジーの更なる進化はもちろん、
だんだんと身近になってきた宇宙への
期待があるのではないだろうか。

1990年代後半から2000年代初頭の
"Cybercore"だけでなく、
現代風に"Cybercore"を
ファッションに落とし込むのも
面白いのでは、という提案にて
今回は締めくくらせてもらう。

次回もお楽しみに。

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