愛のむきだしのうた

神は欠乏という感情から発生する
人間が喪失しているもの
そのものこそが神である

昔、大昔、僕が小さい時
僕を生んだ母が祈っているのを見ていた
その美しい顔を今でも覚えている

母の前にあった
あのマリア様の美しさも覚えている

全部、神聖だった

何の罪も思い出せない
お前が罪そのものだ
明日からは罪を意識しろ

簡単に言うと死にたかった
蟻も潰せない僕

オレは哀しい
その哀しさにはイミがない
というより何で哀しいんだろう
色々考えたんだが決め手がない
だから哀しみの理由を探した
わかるか?

勃起はしない、無理だ
僕は実は昔から勃起しない
性欲がないらしい
マリアに逢って興奮しなくては

女たちが女である場所に行けば
同時にそこに
ひどくくだらないことに
ひっかかっている女がいる
ひどくつまらない女に
ひっかかる男もいる

私はそこにいた

私は目をつぶる
見えない弾がいつも
どこにいても飛んでいる

それに当たって死ぬなんて
誰も信じていない

でもその見えない弾は
無数にこの町に放たれ
どこにでも飛んでいる

それが見える人には
殺人も事故死も唐突ではない

来たなって
自分の部屋をノックされる感じだ

毎日毎日叫んでいた
叫んで叫んでいた

いつだって戦争が起きている
それに気づいているのは私だけ
透明な戦争、透明な戦争

言っておくけど
あなたとは友達でいたいの
わたし、家族にだけはならないから
家族だけはもうたくさん

寒いだろ、これさ50%OFFって
書いてあるんだけどさ
いまは俺がお前の哀しみを
50%にしてやるよ
哀しみ50%OFFだ

最高の道である愛

たとえ人間の不思議な言葉
天使の不思議な言葉を話しても

愛がなければ
私は鳴るドラ響くシンバル

たとえ預言の賜物があり
あらゆる神秘
あらゆる知識に通じていても

愛がなければ
私は何ものでもない

たとえ全財産を貧しい人に分け与え
たとえ称賛を受けるために
自分の身を引き渡しても

愛がなければ
私には何の益にもならない

愛は寛容なもの
慈悲深いものは愛

愛は妬まず、高ぶらず、怒らない

見苦しい振る舞いをせず
自分の利益を求めず 怒らず
人の悪事を数え立てない

愛は決して滅び去ることはない
預言の賜物ならば廃りもしよ
不思議な言葉ならば止みもしよ
知識ならば不要となりもしよ

我々が知るのは一部分
また預言するのも一部分であるゆえに
完全なものが到来する時に
部分的なものは廃れ去り

私は拙い子供であった時
拙い子供のように語り 拙い子供のように考え
幼い子供のように思いを巡らせた
一人前の者になった時 幼い子供の事は辞めにした

我々がいま見てるのは
ぼんやりと鏡に映っているもの
その時に見るのは 顔と顔をあわせてのもの

私がいま知っているのは一部分
その時には自分がすでに完全に知られているように
私は完全に知るようになる

だから引き続き残るのは
信仰 希望 愛 この3つ
このうち最も優れているのは愛

僕の心をあなたは奪い去った
俺は空洞 でかい空洞

なぜか町には大事なものがない
それはムード 甘いムード

意味を求めて無意味なものがない
それはムード とろけそうな

愛する人にちゃんと
目と目を合わせて 顔と顔を合わせて
一言も話すことができませんでした

正直にすべてを打ち明ければよかった
おかげで遠回りをしてしまった

でもはっきりわかった 勃起を恥じるな
いや今は勃起よりもっと 崇高な感情
愛を恥じるな