クラウド・アトラスのうた

独りの夜 風がうなりをあげ
寒さに骨がきしむ
風は声を運んでくる
次から次へといにしえの物語を

やがて声は1つにまとまる
だが1つだけ違う声がする
闇から こちらをうかがい
ささやく声 牙をむく悪魔

自殺という行為は
淡々と確実に行われる

これは不当な監禁にあたる行為だ
犯罪者の餌食には ならんぞ

命は自分のものではない
子宮から墓まで 人は他者とつながる
過去も 現在も すべての罪が
あらゆる善意が 未来を作る

信念は恐怖や愛と同じく
受け入れるしかない
相対性理論や不確定性原理を
理解するように

信念は人生の行路も変える
昨日まで歩いてきた人生が
今日 別の方向に向かう
昨日までの僕なら こんな行動はしなかった

時空さえ変える これらの力は
人の将来像も変えてしまう
我々の誕生前から死後まで消えることはない

我々の人生や選択は 量子の軌跡のように
瞬間ごとに意味づけられる
我々の人生が 交差するその瞬間
新たな方向性を指し示す

騒音と音楽の間の垣根など 幻に過ぎない
あらゆる垣根は幻想だ 必ず超越できる

今 この瞬間 君の鼓動を間近に感じる
僕らの距離も幻想だ
僕の魂は 時空を遥かに超える

知覚され 人は存在する
他人の知覚を通して 初めて己を知るのだ
不滅の魂の本質は
言葉や行いによって決定され
その因果の中 我々は永遠に生き続ける

別の世界が僕らを待ってる よりよい世界が
そこで君を待つ 次の人生で会おう
初めてキスした コルシカ島の星の下で

命は自分のものではない
子宮から墓まで 人は他者とつながる
過去も 現在も すべての罪が
あらゆる善意が 未来を作る