泥団子作り

今回は私の幼稚園の覚えている記憶を思い返してみる。

私の仲良しのお友達の中に同じ誕生日の子がいた。私の周りは4月、5月生まれの子が多く3月生まれで仲良しがいるというのは心強かった。今でこそ生まれ年の差はないが、幼稚園の頃の生まれ年の差はかなり大きい。身長もかけっこも工作も全て周りの子には敵わないのだ。しかしそんなことには気付かないのが幼稚園生の私たち。そんな差があるなんてことは気付かず、全てドヤ顔でこなしていたようだ。

私は家ではかなりはしゃぐしおしゃべりな子だったが幼稚園では違う。とてもおとなしい子だったと思う。男の子はなんだか怖くてほとんど喋った記憶はない。

そんな私にも負けたくないことがあった。それは…

「泥団子作り」

である。これは私達の時だけ流行っていたのか、それとも全年代が通る道なのか。
私たちはみんながお外で走り回っている中、せっせと水を運んでいた。それもバケツや手を使っててではない。使うのは…そう、口である。蛇口の水を口にたくさん含みそれを砂場の自分達の陣地に持っていきぺっと吐き出す。この工程を繰り返すことでツルツルの綺麗な泥団子が作れるのだ。汚いと言われてもしょうがない。あの頃の私たちはとにかくツルツルの泥団子を作ることに夢中だったのだ。

こんなにも夢中になることがあるって素晴らしい。大人になった今、これが出来るだろうか…いやきっと出来ない。周りの目を気にし、誰もやっていないことからは逃げるだろう。これが大人になるということなのか。…ちょっとかっこつけすぎたかもしれない。私は思うのだ。子どもながら何かに全力で向かうことは将来の自分に繋がると。

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