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[予算1万円~2万円で組める!]格安モダンデッキ8種

これまでブログで紹介してきた格安モダンデッキのリストをnoteにまとめてみました!

それぞれのデッキがどんなデッキなのか簡単な紹介も併せていますので、「これから紙のMTGもやってみたい!」「安いモダンデッキを探していた」という方は是非お付き合いいただければと思います。

これからモダンを始めるためのデッキを探して本記事をご覧いただいている方には★★★★★~★★★★のリストを強く推奨します。
(★★★★★~★★★★がコスパや完成度に優れるのはもちろんのこと、メタゲームに合わせた掲載リストの更新が他リストよりも頻繁に行われています)

逆に★★★以下のリストは長らく更新されていなかったりするので、古い情報が含まれている可能性があります。モダンのプレイ経験が無い方(≒デッキリストやカードを吟味する自信が無い方)には推奨できません…



■【一番おすすめ!】ボロスウィノータ(予算 ¥12000)

おすすめ度:★★★★★

[ここがGOOD!]ゲームプランが分かりやすい
《フェールス・ロキーリク将軍》と《軍団のまとめ役、ウィノータ》という、展開力に優れるレジェンダリーでゲームを決めに行くデッキ。強力なカードのパワーに依存した戦い方なので、勝ち筋が太く、逆転要素も多く、初心者でも扱いやすいデッキに仕上がっています。

特に「カードパワーで戦える」という点は非常に大きな強みで、そこがカスタマイズの余地の大きさにもつながっており、自己流にアレンジしながら息長く遊ぶことができます。

[ここがBAD…]マナベースが粗い
安価構築でありながら24枚と多数の土地を採用している関係で、マナベースが粗くなってしまっています。具体的には《怒静の交錯》《断崖の避難所》というアンタップイン条件の矛盾する土地が入っていたり、ショックランドの完全下位互換である《聖なる峰》が入っていたしていて、ランドセットの順番に頭を悩ませるデッキになっています…



■赤単果敢ビートダウン(予算 ¥16000)

おすすめ度:★★★★

[ここがGOOD!]コスパ最高。一番おすすめのリストです!
何よりもコストパフォーマンスが良好。
プレイングが介入する余地が大きいリストになっているので、使い込んだだけデッキと一緒に強くなれるというのも初心者に推したいポイントです!

[ここがBAD…]環境的に向かい風
『指輪物語』『エルドレインの森』『イクサラン:失われし洞窟』と立て続けにダイナミックなメタゲームの変動があり、環境へのハマりが悪くなっています。


赤単果敢、どんなデッキ?

1マナの優秀なクリーチャーでガンガン殴っていくアグロ(速攻)デッキです。その1マナクリーチャーを諸々の呪文で支援するというのがこのデッキのテクニカルな部分。

損魂魔導士、僧院の速槍、ドラゴンの怒りの媒介者のカード画像

速攻デッキにありがちな息切れを防ぐべく、本リストは軽量の疑似ドロー呪文を10枚採用しており、攻めきれなくてもねばり強く戦うプランをとることができるのもこのリストの魅力です。

「速攻デッキはドローに左右されやすかったり、息切れしやすかったりして嫌だ」という方でも気に入るのではないかと思います!

舞台照らし、無謀なる歓喜の行進、無謀なる衝動のカード画像



■ 格安黒単ゾンビ(予算 ¥11000)

おすすめ度:★★★★

[ここがGOOD!]あらゆるアーキタイプに勝てるバランスの良さ
リソース戦にも強く、速攻を仕掛けてコンボデッキにも勝利できる、現環境のモダンで勝つための要素を兼ね備えたデッキです。

[ここがBAD…]プレイ難度が非常に高い
カード1枚1枚の特性をしっかり把握したうえで、状況にあわせた適切なプレイを選択する必要があるため、プレイの難度は高いです。


黒単ゾンビ、どんなデッキ?

《村の儀式》《アンデッドの占い師》《首無し騎手》のような、相手の除去呪文をこちらのカード・アドバンテージに代えてしまうようなカードを使って、ジリジリと優位に立っていくことを目指した構築になっています。

首無し騎手、村の儀式、アンデッドの占い師のカード画像
《村の儀式》を相手の除去呪文にスタックで唱え、先に除去されるはずだったクリーチャーを生贄に捧げてやれば、相手の除去は不発に終わってしまう。その無駄になった除去呪文1枚分のアドバンテージを得ることができる。

《墓所這い》《屍肉喰らい》《滅びし者の勇者》が揃うと、マナの限り《屍肉喰らい》と《滅びし者の勇者》を強化できるコンボが使えるのも、下環境らしさがあって楽しいところ。

黒単やゾンビに惹かれる方におすすめしたいデッキです!

墓所這い、滅びし者の勇者、屍肉喰らいのカード画像






■新・格安スカルシュート(予算 ¥12000)

おすすめ度:★★★★

[ここがGOOD!]ホライゾンのパワーカードでパワフルなゲームを楽しめる
モダンホライゾン』および『モダンホライゾン2』で登場した安価なパワーカードである《稲妻の骨精霊》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》が活かしたデッキです。安価にホライゾンのカードパワーを楽しめます!

[ここがBAD…]苦手なマッチアップが多い
有利なマッチアップが多い反面、極端に不利なマッチアップも多く、勝ち越しはしやすいものの全勝するのは非常に困難なリストになっています。
真剣にモダンのイベントで全勝を狙うのであれば、上で紹介している「果敢」や「ゾンビ」の方が芽があります。


新・スカルシュート、どんなデッキ?

このデッキに採用されている《稲妻の骨精霊》は、速攻で6点ものダメージを与え、対戦相手の手札を2枚捨てさせる非常に強力なクリーチャー。その強さの代償としてターンの終了時に自滅してしまいます。

この《稲妻の骨精霊》を《発掘》で何度も復活させて、繰り返し相手に大損害を与えてやろうというのが「スカルシュート」デッキ。

名前の長い《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》が持ってくる《地獄料理書》は手札から好きなカードを捨てて食べ物を生成するアーティファクト。

ただし、この「スカルシュート」にはマストカウンター(デッキの弱点)を読まれやすいという弱点がありました。そこで、吸血鬼やアーティファクト、ディスカードなど、様々なコンセプトをデッキに絡めることで柔軟性と安定性を向上させ、弱点の見えづらいデッキへとブラッシュアップしました。

これにより「新・スカルシュート」は、以前よりも長く使い込めるようになっています。”カードは派手だけど戦略は緻密”という今のモダンらしさを味わえるデッキです!



■格安白単人間(予算 ¥18000)

おすすめ度:★★

[ここがGOOD!]王道だけどトリッキー、モダンらしい戦略を楽しめるビートダウン
ピッチスペルの全体強化エンチャント《美徳の力》で相手の不意を突くビートダウンです。ピッチスペルで消耗したリソースは、同名カードを全て山札から手札に加えることができる《大隊の歩兵》《集まる群衆》でダイナミックに補給できます。王道のビートダウンなのにトガったカードがたくさん入っていて、瞬速クリーチャーで技術介入の余地も大きい…そんなタクティカルなデッキです。

美徳の力、大隊の歩兵、集まる群衆のカード画像
《大隊の歩兵》《集まる群衆》は一見ばかげたカードだが、使ってみると「手札を3枚補給する」効果が額面通りの威力を発揮した。

[ここがBAD…]コスパが悪い
メインボードは非常に安価なのですが、サイドボードに高額カードが複数採用されており、予算が膨らんでしまっています。¥8500の黒単ゾンビでも全然戦えますし、メタの煽りを受けやすい白単人間に対して¥16000の赤単果敢は息が長く、これら2デッキを組む方が無難です。



■格安赤単バーン(予算 ¥13000)

おすすめ度:★★★

[ここがGOOD!]色んなデッキと渡り合える
モダンの格安デッキの大定番であり、息の長いア―キタイプです。
「対話」と呼ばれる盤面の上での攻防が少ないのが(はじめて作るデッキとしては)ネックですが、それゆえに様々なデッキと渡り合うことが可能だったりもします。

[ここがBAD…]運ゲー志向のカスタム
安さと強さを両立するためのカスタムを加えた結果、かなり「運ゲー」なリストになってしまいました。


赤単バーン、どんなデッキ?

「バーンデッキ」というのはとても有名なデッキなので、おそらく初心者の方でも耳にしたことがあるかもしれません。

バーンは、相手プレイヤーに直接ダメージを与える呪文を連打してライフを削り切ってしまうというなんとも荒々しいデッキなのですが、緻密な点数計算が必要なテクニカルさも持ち合わせているデッキなのです。

本リストは条件付きで1マナになる重量呪文を複数採用することで、上振れ狙いのカスタムになっております。

チャンドラの焼却者、轟く怒り、無謀なる歓喜の行進のカード画像
《無謀なる歓喜の行進》は手札でダブつく《轟く怒り》を再利用するのにうってつけな一枚。

それゆえに運に左右されやすくなっているものの、上手く回れば他のデッキでは味わえないような爽快さのあるリストになっています。



■格安緑単エルフ(予算¥10000)

おすすめ度:★★

[ここがGOOD!]爆発的な展開力が楽しい
モダンのカードプールからかき集めた、マナクリーチャーの展開力が楽しめるリストです。
マナ加速して展開して、展開したエルフからさらにマナを出して…というサイクルが決まれば、圧巻の量のエルフを展開できます!

[ここがBAD…]相手の除去が多いとつらい
1マナのマナクリーチャーを採用しているデッキにありがちなのですが、除去による妨害に脆いです…


緑単エルフ、どんなデッキ?

《ラノワールのエルフ》のようなマナクリーチャーで大量のマナを生み出し、生み出したマナで大量のエルフを展開し、展開したエルフでさらに大量のマナを生み出して《背教の主導者、エズーリ》などで味方全体を大幅に強化して殴り勝つというというのが主な勝ち筋。
大量のマナを使用した豪快な展開が楽しめるリストになっています。

デュエマなどでマナ加速のデッキを愛好されていた方におすすめしたいデッキです…!

ラノワールのエルフ、エルフの大ドルイド、背教の主導者エズーリのカード画像



■【寄稿リスト】多相ドラゴン(予算¥15000)

おすすめ度:★★

[ここがGOOD!]コンボデッキでありながら、柔軟に攻めることができる
コンボデッキではあるものの、複数のルートから柔軟に勝ちを目指すことができるため、何度回しても毎回別な展開が楽しめます。

[ここがBAD…]除去呪文に脆い
序盤にクリーチャーが除去されてしまうと、苦しい展開になってしまうこともしばしば。


多相ドラゴン、どんなデッキ?

《厚顔の無法者、マグダ》は「ドワーフ」がタップされるたびに宝物を生成する能力、《ヴァルカスの災い魔》は「ドラゴン」を出すたびにダメージを与える能力を有しています。

これらの能力を、「すべてのクリーチャー・タイプをもつ1マナクリーチャーで使いまくっちゃおう」というのがこのデッキのコンセプト。

自在自動機械、厚顔の無法者マグダ、ヴァルカスの災い魔のカード画像

《厚顔の無法者、マグダ》から《ヴァルカスの災い魔》を出す流れが基本となりますが、サブプランが複数あるのもこのデッキの強み。状況にあわせて勝ち筋を組み立てていくことができるので、飽きずに長く楽しめるのもこのリストの魅力だとおもいます!

※本リストはGKさん(https://twitter.com/GK_yoyomtg)よりご寄稿いただいたリストです。すてきなリストをありがとうございました!



■ 瞥見ゴブリン(予算 ¥13000)

おすすめ度:★★

[ここがGOOD!]強くて奇抜なコンボデッキ
モダンらしい奇抜で過激なコンボが楽しめるデッキになっています。
即死コンボなので様々なアーキタイプに対して勝ち目があるのも魅力です。

[ここがBAD…]難しいしソリティアが長い
デッキを回すのに要求される知識量がすさまじく、さらにコンボ中は省略不可能なソリティアが優に5分以上も続くという代物。
使っていて面白いですし強力なリストなのですが、メインデッキとして握るのはおすすめできません。


瞥見ゴブリン、どんなデッキ?

色々あって3~4ターン目に30体くらいの速攻ゴブリンが生成されるコンボデッキです。

溶鉱炉の大長、明日の瞥見、ゴブリンの闇住まいのカード画像

ループ、おびただしいトークン生成、そしてワンショットキルという絵に描いたようなコンボデッキ。
こうした下環境らしいコンボデッキで遊んでみたかった方には是非おすすめしたいリストになっています!



■格安青単マーフォーク(予算¥14000)

おすすめ度:★★

[ここがGOOD!]ピッチ打ち消しで緻密に攻められる
マーフォーク特有の、「ロードを並べて味方全員を強化し、強大化したマーフォーク軍団で一気に叩き潰してしまう」という豪快な戦法が楽しめます。
ピッチスペルを駆使しして、アドバンテージとテンポを秤にかけた駆け引きが楽しめるのもこのデッキの魅力です。

[ここがBAD…]強化するのに必要なパーツが軒並み高い
このデッキをさらに強化しようと思うと《魂の洞窟》《霊気の薬瓶》といった高額カードの採用を避けて通ることはできません。  コツコツカードを足していくつもりなら、その金銭的なハードルが厳しいアーキタイプです。


青単マーフォーク、どんなデッキ?

ロード能力(味方全員を強化する能力)を持ったマーフォークを並べて、強化されたマーフォークで突撃して一気に相手のライフを削り切ってしまう豪快なデッキです。

《アトランティスの王》《真珠三叉矛の達人》は味方全員に「ブロックされない」効果を付与できるので、相手のクリーチャーに囲まれても難なく攻撃を通すことができる点もこのデッキの強み。

真珠三叉矛の達人、海と空のシヴィエルン、撹乱する群れのカード画像

また、《撹乱する群れ》というピッチスペルを採用しており、相手の《敏捷なこそ泥、ラガバン》を消してやったり、相手の除去から味方を守ったりといったアクションが柔軟に取れるようになってるのもこのリストの優秀なところですね。



■ さいごに

ここまでおつきあいいただきありがとうございました!!

どうしても高いというイメージの強いMTGのモダンですが(実際、環境デッキの構築価格は10万円ほどで安くはないのですが)、1万円~2万円ほどで戦えるデッキを組むことはできます。

もし「モダンをはじめてみたいけど、カード1枚に1万円もは厳しい。デッキ1つに10万円もは厳しい」と思ってた方がモダンに参入する一助となれたなら本当に幸いです。


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