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8月の中旬、大学の友だち何人かで箱根の方へ旅行に行った。

かつて夏合宿をした仲間たちを見渡すと、自分も含めてみんな社会人になってしまった。「バイトのシフト変わってもらった」なんてことは誰も言っていなくて、1日有休にしたり、午後半休にしたり、大事な休みを消費して、あの時の夏を追い求めている。

今じゃ敬語も使わなくなったくらい仲が良いけれども、「友だち」の中には先輩もいて、分類でいえばアラサーになる彼らは、23才の私よりよっぽど将来を見据えていた。

大学時代に付き合い始めた恋人と同棲して、そろそろ結婚なんてことも考えていて、周りも当然それを茶化したりしない。ちょっと前まで、くだらない恋バナで何時間も盛り上がってたのに、どうしちゃったっていうのさ。

来年、再来年の夏も、音楽をかけながらドライブして、花火をして、肉を焼いて、酒飲んで、外が明るくなるまでダラダラ話して、寝不足のまま海で遊んだりできるだろうか。変わらずバカやってられるだろうか。私はちょっと、自信ないかも。

みんな大人になっていくんだね。