【め #13】「たまたま目が見えなかっただけ」
前田 茂伸さん(前編)
前田さんは、生まれたときから「光や目の前の指の数がわかる程度で、測れないほど」の視力だった。色の感覚も「濃い色は黒っぽく、薄い色は白っぽく」見える程度だ。小学校から盲学校に通って寄宿舎生活を送り、普通科卒業後あん摩マッサージ指圧師・鍼師・灸師(通称『あはき師』)の資格を取った後、同資格を養成する『理療科』の教員として盲学校に勤めて「来年3月で25年になる」という人生を歩んでこられた。
もしかして狭い世界のように聞こえたかもしれないが、とんでもな