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【知りませんでした】換気扇が吸わなくなった意外な理由→防火ダンパーが原因

「換気扇が吸わなくなったのでみてほしい」
先日、お客様からご連絡を頂戴し
現場へ行ってきました。

現場を拝見しましたが
換気扇は新しく、設置に不備等も
見られませんでした。
さてこれはどうしたものかと思い
換気口を確認したところ
換気口の口が閉じている、、?

換気カバーの背面に白いプレート状のものが見えます

換気口カバーを外すとこの白いプレートによって
完全に換気路が閉ざされているようです。

カバーを外した写真

この白いプレート(弁)の正体は
「防火ダンパー」と呼ばれるものでした。

【防火ダンパー】
防火ダンパーとは、万が一火災が発生した際、
排気ダクト内部の温度が一定温度まで上昇した場合
ダクト内の延焼を防ぐために自動的に閉鎖する弁のこと。
主に防火区域の住居や店舗などに用いられることが多いです。

ただし今回はお客様のお家は長らく
空き家状態でキッチンの利用さえなかった状態でした。
調べてみると、防火ダンパーは
消火器や火災警報器と同様、
非常事態に備えて設置するものなので
定期的に点検、場合によっては
新しく交換する必要があるものでした。

今回のケースで言うと、
写真からも判断できるように
かなりの劣化が見られましたので
相当昔に設置された防火ダンパーだと推測できます。
ダンパーが閉じた明確な原因は
わかりませんが、恐らく経年劣化による
製品的な寿命かと考えられます。

現場の換気扇は新しいものが
設置されていましたが
この換気扇を交換される際に
防火ダンパーも交換するべきでした。
ただしこちらのお宅は
一般住宅で防火地域でもありませんでしたので
防火ダンパーはそもそも必要ない地域でした。

施主様に確認し、
防火ダンパーが必要ない
地域であれば閉じた弁部を
取り外してしまえば
換気路は確保できますので
今回は防火ダンパーの交換でなく
取り外して納めさせてもらいました。

防火用の弁を取り外した写真
換気口カバーを設置して工事完了です★

この防火弁を外せば問題なく換気しましたので
原因はやはりこの防火ダンパーの
誤作動によるものでした。
私自身もこのような防火用の弁のついた
換気扇がある事自体知りませんでしたので
今回は大変勉強になりました。
換気扇がうまく機能しない方の
予備知識として今回の記事が
お役に立てれば幸いです。
それでは~(@^^)/~~~

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