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Microsoft Azure Fundamentals 試験 (AZ-900) のススメと合格体験記

Microsoft の認定資格である AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 試験を受験し、無事に合格できたので今後受験する方の参考になりそうなポイントをまとめました。

試験の位置づけ

「Fundamentals」の名の通り、この試験では Microsoft Azure のコアサービス・セキュリティ・プライバシー・コンプライアンス・認証認可・料金プランとサポートなどの基礎知識が求められます。
合格に必要な知識が身につけば、「Azure の場合だとこうできる (あるいはできない) 」という判断や議論がある程度できるようになるため、システムを構築する技術者だけでなく発注する企業側の IT 担当者や、システム提案をする営業職の方にもお勧めです。(実際に日本マイクロソフトでは全社員に AZ-900 取得を推奨しているそうです)
ちなみに AWS で言う「AWS 認定プラクティショナー」と同じような位置づけのようです。

受験費用が免除されるバウチャーが手に入る場合がある!

本来 AZ-900 の受験は有償 (現時点で 12,500 円) なのですが、Microsoft が時折開催しているウェビナーでこの AZ-900 の受験対策を解説してくれる上に、最後まで視聴すると受験費用が免除されるバウチャーを配布してくれるという太っ腹な対応をしてくれています。
チェックしたい方は Azure のイベント検索ページで「Microsoft Azure Virtual Training Day Fundamentals」で検索すると良いです。
私の場合はこのウェビナーにたまたま遭遇できたことと、実務でこれから Azure を使う予定もあり基礎を学ぶためにも受験を決めました。

試験概要

・全国にあるピアソン VUE のテストセンターで受験できる
自宅や会社でも受験できる(ただし色々厳しいチェックがある)
・CBT方式なので終わったらすぐに結果が確認できる
・制限時間:60分間(途中退出可)
・合格ボーダーライン:700点以上(1,000点満点中)

私は今回はテストセンターで受けてきました。タイミング的に、自宅も会社も絶対的に一人きりを保証できるシチュエーションが作れそうになかったためです(自宅や会社の場合、第3者が同じ部屋に入室したらその時点で失格です)。なお本人確認書類が2種類必要など、注意点があるので受験要綱をよく読んで準備しましょう。
過去受験された方のブログ等を見ていると44問とか40~60問といった記述があったのですが、今回私が受験した時は全32問で、見直し時間含め40分程度で終えました。

勉強方法(私の場合)

無償でできる一般的な勉強方法としては Microsoft Learn のラーニングパスを読む、また前述のウェビナー「Microsoft Azure Virtual Training Day Fundamentals」を視聴するなどになると思います。それ以外には有償のトレーニングを受けたり、参考書を買ったりするなどの選択肢もあります。

なお今回の私の本試験の勉強内容について、ですが......
前述のウェビナー視聴中に割り込みで予定が発生してしまい最初のほうしか視聴できなかったのと、家庭や仕事のイレギュラーもあって気が付けばもう試験の 2 日前......
やばい、何も勉強できていない。。。という状況に陥り、「短時間で体系的に学べる方法は無いか!」という思いから Kindle でこちらの参考書を購入しました。

これを集中して6時間ぐらいかけて1回だけ読み(※というか実際1回読むぐらいの時間しか無かった)、試験に臨んだところ、結果は 1,000 点満点中 840 点というスコアで合格ボーダーラインである 700 点を超える事ができました。
と言うと簡単なように聞こえるかもしれませんが、そもそも私のスキル的なバックグラウンドも含め下記のような要素があります。

・オンプレ AD や Azure AD、Office 365 を実務で導入、構築したことがある
・Azure のコアサービスの名前と何ができるかはうっすら知っていた (でも今回勉強してみたら半分くらいは知らなかった)
遊びで Azure でチャットボットを作ったことがある
・AWS もコアサービスは多少触ったことがある
・試験中の設問の 3 分の 1 くらいは回答に自信が無かった(つまり運が良かった部分もあるかも)

ですので、「Azure や Microsoft のソリューションをを全く触ったことが無い」「クラウドやインフラの知識や経験があまり無い」という方はもう少し学習に時間がかかるかもしれません。

まとめ

今回の試験と学習を通じて Azure の全体像や、Azure のコアサービスでどういった事ができるかが理解できました。
クラウドを利用することが当たり前なこのご時世で、 IaaS と PaaS という観点で見るとシェアは AWS / Azure / GCP がほぼ占めており、その中のひとつを概要レベルでも語れるようになるのは IT に関わる方であれば少なからずアドバンテージになると思います。
不定期ではありますが開催されているウェビナーと、それに付いてくるバウチャーをうまく活用すれば今回の私のように無償で受験することも可能ですので、メインで Azure を扱わない方でも興味があれば是非受験されてみてはと思います。

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