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そして現在へ

お店作りのサポートをしてもらっていても、なかなか思うように前に進めないでいました。

サポーターの人に何回も何回も言われた事は、

「あなたはパンやパン作りが好きだけど、そのパンを食べるお客さまの事を考えていない」

という事でした。

「食べる人の事を考えていないのなら、趣味でやるパン作りならいいけれど、お店をやるべきではない」と。

私なりに考えていたけれど、その思考量も思考の深さも、全然足りていなかったんです。

「どのようなシチュエーションで、どんな人に、どのようなパンを食べてもらって、その人がどのように感じて、その結果その人にどうなってもらいたいのか」

をできるだけ具体的に考える必要があったのに、私はそれを思うように進める事ができませんでした。



ある日、Facebookで「2年前の投稿」として上がってきたものがありました。

それは、今働かせてもらっているお店に初めて行った日の投稿で、そのお店のライ麦パンの美味しさに感動した気持ちを書いたものでした。

しばらくお店に行ってなかったけれど、その投稿を見てなんとなくお店に足が向いたんです。

数ヶ月ぶりにそのお店のパンを買ってお店を出た時、窓に貼ってある求人の貼り紙を見つけました。

粉からのパン作りを学びたいと思っていた私は「これだ!!」と思いました。

それに、Facebookの過去の投稿を見てお店に行った日に求人の貼り紙を見つけるなんて、運命的なものを感じてしまいました。

家に帰って考えている間に他の人に決まったら、めちゃくちゃ後悔すると思ったので、その場でもう一度店内に戻り、レジにいた販売の人に「表の求人の貼り紙を見たんですけど…」と話しかけました。

すぐに店長さんが出てきてくれて、後日面接を受け、3ヶ月後から働ける事になりました。

でも、前の職場では10年も働かせてもらっていたので、「別のパン屋に移りたいから、2ヶ月後に辞めさせてもらいたい」という事を、なかなか伝える事ができませんでした。

勇気を出して店長さんに伝えた時、「田中さんはやりたい事があるんだから、早めにやった方がいい」と言ってもらい、その言葉を聞いた瞬間泣いてしまいました。



ここでやっと、現在に繋がります。

「お客さまの人生を前向きに変えるパン屋を作る」という気持ちは、今でも変わっていません。

もちろん、それは今すぐではないと思います。

3年後かもしれないし、5年後かもしれません。

それでも、今の職場でパン作りや接客やお店を経営していくために必要な事を学びながら、

「何のために理想のパン屋を作るのか」

「自分のパンを通じてお客さまにどうなってもらいたいのか」

「そのために、どんなパンが必要なのか」

を考えていきます。

そして、それに合ったパンの試作をしていきます。

必ず「理想のパン屋」を形にするので、良かったら遊びに来てね!




ここまで読んでくださった方々へ

数日間に渡り、私の拙い長文を最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。

過去の事をありのままに書いたので、驚かれる内容だったのではないかと思います。

今回、自分の過去の事を話そうと思ったのは、今がその時期だと思ったからです。

私は、自分の弱さからずっと目を背けて生きてきました。

でも今は、過去の苦しさも弱い自分も受け容れる事ができ、過去の苦しい体験も笑って話せるようになりました。

だから、自分の弱さをさらけ出す事で、誰かの力になりたいと思ったんです。

これからは、自分の中の強さも弱さも全て受け容れて、その全てを前に進む力に変えていきます。

きっと、これからの歩みも色々あると思います。

そのドタバタな過程を、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです😊✨


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