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【ザンリーグ観戦記】刻子を超えて4枚ある牌、槓をするのかしないのか【企業リーグ2023グループB#7】

文:億尾ほうこ


企業リーグは早くも四分の一を消化しようといったところ

昨年優勝の健康麻雀にまめは、現在最下位に沈んでいます

なんとか巻き返しを狙いたいにまめからはまきちゃん選手

初登場時には三倍満などの大物手を炸裂させて、大トップを決めています
個人2連勝によって順位上昇を狙います


それに対するライフデザインパートナーからは桐生颯選手

桐生選手も前回登板時にダブリーメンホンの三倍満を決めてトップでした
こちらも個人2連勝がかかります


三倍満プレイヤー二人に挟まれるのが、カジノ部のヨーテル選手

ヨーテル選手は今期の初戦になります
昨年はあまり配牌には恵まれない印象が強く、ここで二人の運量に巻き込まれてしまわないか心配ではあります
そんな心配は無用といった不敵な笑みを浮かべての入場


東家ヨーテル選手、南家まきちゃん選手、西家桐生選手で闘牌開始です




4枚目の🀅


東一局、親番の桐生選手が役牌の🀅を暗刻にしていたところ

4枚目の🀅を引いてきます

親番ということで強気に槓をしていくプレイヤーもいるかもしれませんが、桐生選手は冷静に打🀡

この手は現在順子が2つと両面が1つで面子候補が3つそろっています
ここで🀅を槓すると4つ目の面子とすることはできるのですが、雀頭がなくなってしまいます
浮き牌の🀛🀡から雀頭をつくるというのは難しいですね

ここで🀅を槓しないことで、🀛周辺にくっつけて搭子を作った際にはそこを4面子目として🀅を雀頭として使うという選択肢が生まれるようになります

🀅を槓すると聴牌時に単騎になりがちですので、ここは聴牌を焦らずより良い形を求めて槓はしない方が良いですね

続く巡目に🀕を引いてきます

ここで打🀅
🀛🀕という搭子を作るために優秀な数牌が2種できました
どちらも逃せないので、🀅を4枚使う方針にはせず一旦暗刻にしておきます

次なる🀐ツモで面子ができると

この時点で發赤花の3飜の聴牌です
とはいえ、自分で2枚使っている🀕単騎でリーチにはいけません
残り2枚しかありませんからね

この手牌は🀙🀜🀐🀓🀔🀖🀗を引くことで亜両面やノベタンに変化します
待ちが増える変化がたくさんありますので、ここは🀛を切ってダマテンとしました

どんな手替わりをするのかと思ってみていると

ひょっこり🀕をツモってきました

ツモ發赤1花1で満貫のツモアガリです

仮テンで満貫のツモアガリはとてもラッキーであると同時に、立直を打つ前にツモってしまったのは若干不満かもしれませんね



4枚目の🀔


局は進んで東三局
ドラは🀔です

ザンリーグでは🀔と🀝が全て赤ドラになっているので、表ドラが🀔や🀝の時にはその牌がドラ2枚分となります
🀔が3枚あればそれだけでドラ6
4枚あった日にはドラ8です

つまり、親番の桐生選手のこの手牌は

🀔が4枚あるので右側の4枚だけで倍満以上の打点が約束されています

この手牌、東一局ととても似た構成をしていますね
順子が2つと両面が1つ
浮き牌として🀔🀗がある形です

たださっきと異なっているのは、🀔1枚の価値の重さです
🀅は対子にしてしまっても役牌の1飜下がるだけですが、この🀔を対子にしてしまうと4飜下がります
勿体なさ過ぎます
なので、この🀔は4枚使う方針でいきましょう

ということで🀔を暗槓していきました

これにて8飜確保完了です


しかし、この🀔を暗槓すると受け入れが少し弱くなってしまいます
🀔の4枚を🀔🀔🀔の暗刻+🀔の浮き牌としてみると、🀒🀓🀕🀖で搭子を作ることができるようになります
🀔を暗刻+浮き牌として分けてみると🀗が🀔と受け被りしているので🀗を切っておくのがより手広いですね

また、🀔カンによって他家はまず放銃しないように動き始めたり🀔が無いことを前提とした手組ができるようになります
どうしてもアガリたいこのドラ爆弾を成就させるためには、🀔は隠しておきつつ手広くとった方が良いのかなと思います

それでもツモを1回増やすメリットはあります
🀔カンで他家に情報を与えることで出あがり率こそ下がりますが、他家の手を歪ませることもできるというデメリットの裏返しのようなメリットがあります

そして桐生選手の手牌にさらなる変化が訪れます

🀝を引いてきました

なんと、この重ねた🀝
🀔カンによってめくれた槓ドラです

つまり、🀝と🀔どちらもダブドラというとてつもなく高価な牌となっています
それを6枚も集めた桐生選手の手は、いまの形のままで12飜あります
アガリ役の1飜と合わせて13飜
数え役満確定です

では、何を切るか

ここは打🀡として🀛と🀗のくっつきに構えます
これによって🀝が出ていかない形になりました



これに対抗したいのが西家のまきちゃん選手

4枚目の🀕


まきちゃん選手の手の中にも4枚使いの牌があります
🀕が4枚ありますが、これは🀕🀕🀕+🀕🀖の暗刻+両面の形になっています

ここは🀑を切ってダマテン

それもそのはず、🀔🀗待ちの🀔は桐生選手に暗槓されており、🀗は河に1枚切られています
1切れの辺🀗でドラ8の親相手に立ち向かえるわけがありませんね


すると、桐生選手が以下の手牌になって

打🀗
🀞と🀛のくっつきに変更します

桐生選手の手からまきちゃん選手のアガリ牌である🀗がこぼれましたが、まきちゃん選手は役がないのでロンができません
🀗待ちで立直をかけられないので仕方がありません


この🀗切りによって、まきちゃん選手のアガリ牌は残り見た目で2枚だけ
不満な聴牌の中持ってきた牌は🀛

ここで打🀖として聴牌を外し、手を組み直すことを選びます
親の打点が尋常ではないので、アガれなさそうな聴牌を維持するよりも待ちを作り直した方がアガリには近そうです


捨て牌も三段目に入り、ヨーテル選手が役牌をポンして躱し手の聴牌を先に入れている15巡目

ようやく桐生選手に聴牌が入ります

🀞を切って🀙🀜待ちのリーチ

🀙🀜は4枚自分の目から見えておりいい待ちとは決して言えませんが、この巡目で贅沢は言っていられません

また、🀙は南家西家共に切っているため、🀙の最後の1枚が山にある可能性もまあまあありそれに期待したいところでもあります


桐生選手のドラ8立直を受けたまきちゃん選手


打🀐でしれっと聴牌復活です
七対子の4枚使いで🀝待ちです

🀐は暗刻もちで🀓の筋と立直に対してかなり安全なので、聴牌にとることができました

🀝がダブドラなので、自分でツモってくればツモ七対子ドラ4花1の倍満となる大物手に変貌しました


決着はせずに巡目は進んで捨て牌も4段目


まきちゃん選手の最終ツモ番
持ってきた牌は🀘でした

🀗が4枚見えており🀕🀘はありませんが、🀘は1枚切れで🀘の双碰待ちは否定できません

🀘は切れませんね
ではどうすればよいのでしょうか

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