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夏が始まると思った

ライハーズノット / 初音ミク
https://nico.ms/sm35426218

7月21日に公開された末代まで雨季にしてやるさんの新曲が好きすぎたので語る

本当に何者ですかこの人

処女作から一年も空いた二作目ということで、一年かけただけはあるなという感じ、、、一曲を長く作り続けられるというのはそれだけで才能だなと思います

ていうか1年経ってまたこの梅雨明けの時期に投稿するのがにくい...末代まで雨季にしてやるとか言って夏連れてきてるじゃん...!

考察

この曲は1番と2番で主役が変わっています。

1番の主役は僕
おそらく、僕はもうすぐ死にます。
MVの僕が透けているのもそのためだと思われます
「自販機に捕らわれた羽虫のような夏休み」
からも、結構衰退してたんじゃないかなと。
「次に会うときは死んだ時ね」と寂しそうに君が言うのは、僕がもうすぐ死ぬからです。
「無傷の空を引っ掻く飛行機が彼方に溺れていく」ついにその時が来たということだと思います。

2番の主役は僕を失った君
決定的な部分は「理不尽に枯れない左手の熱は」のところです。1番では「右手に咲く左手」なので、僕から君へ主役が交代してることがわかります
僕がいなくても季節はただただ味気なく巡っていきます。何度呼びかけても応答はありません

1番最後、君は「空白の輪郭を 今、見つけにいこう」と言っています。流れる季節の中で君は最後の最後で前を向いたんだと思いたい

泣ける
ここから感想です

【歌詞の言い回しめっちゃ良い】

好きなフレーズ紹介します

「次に会うときは死んだ時ね」
彼女なりの強がりでしょうか、うわ泣く

「青すぎる青をまだ閉じこめた君の瞳」
ここで青春時代だということがわかってきます。高2の夏とかでしょうか、考えるだけで夏

「右手に咲く左手」
この辺りで恋人同士だったとわかるんですけど、咲くってことは刹那的なものだったって、いつかは枯れるってことじゃないですか、切ない

「等身大且残酷的解」
語呂が気持ちいい...いやそこじゃない...
等身大で残酷的解って余命宣告ってことかな...それをサビ頭に持ってくるって...もう...

「割愛も心臓を打つ」
割愛って、言わなかったこと、言い残したことのことですかね。それが今なお心臓を打つんですよおいおいおいおい

「「記憶に加担した罪、その罰が今日」」
これは個人的には僕の言葉だと思います。確証はない。別れが来ると知っていながら愛し合ってしまった。いざその時になるとこれはもはやその罰だって言ってるような気がします。
______________

歌詞の後は曲的な話ということで、、、
1番はストリングスとポコポコ中心に回想感の強い音です。いや走馬灯感...?
ストリングスと電子音の相性が非常に良いです
1番サビ終わりにミクが叫んで、だんだんロック主体になっていきます。ここで掴まれる人も多いと思います。ミクの声が良すぎる。個人的にこういう震えがちなミクどツボなんです
構成は至って普通なのですが盛り上げ方がめちゃくちゃ上手いです。ドドドドドって上がってくるドラム好き(伝われ)、そしてギターがエモいです。知識のない僕はギターというのはいかにエモくできるかどうかだと思ってるので100点です。
サビのメロディもめっちゃ好き。この少しずつ言う感じ。進むにつれ胸が締め付けられる... !


前作各駅停車もですが今作も電車が関わっています。MVは駅のホームですし、歌詞にも「揺れるアスファルト 味気のない改札」とあります。末代さんの曲はこれが良い塩梅に都会っぽさを醸し出してるんです。今作はそれを逆手にとって "都会から剥離した君と僕しかいない世界"
をイメージさせるなと思いました。世界観がとても素敵

最後にライハーズノットというタイトル、
自分は最初「lie has not」で 嘘じゃなかった みたいな意味かと思いました。でも浅はかでした。正解は「lifers knot」でした。見たことない単語だったので調べました。
『lifers』: 終身刑囚 『knot』: 結び、絆
でした。つまり、死ぬまで逃れられない結びということです。つらい。
でも、ありきたりな言葉だけど、君は僕との思い出を抱きしめながら前に進んでいってほしいと思いました。

かなり感情に任せた駄文になりましたががここまで読んでくれてありがとうございます。


夏が始まりますよ!

#vocanote

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