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読書感想文

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ざっくりと本の内容を知りたい方や、雰囲気を知りたいあなたにお勧め。 ヘッダー画像を本のタイトルにしているので、気になる本を選んでご覧ください。
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2021年8月の記事一覧

9月は消化をサポートする発酵食品をプラス!

大久保愛さんの 『体がバテない食薬習慣』。 季節の移ろいに合わせて、 一週間ずつできる簡単な食薬が 紹介されている一冊です。 今回は、9月の食薬のポイントを お裾分けします^ ^ 家にある食材で 取り入れることができますよ。 9月は季節の変わり目。免疫力を高める期間!夏にあまーいアイスや、 最近流行りのフルーツサンドや、 ふわっふわのかき氷など 甘くて、砂糖がたくさんで 小麦がいっぱい使われた食材を とっていませんでしたか? そんなあなたは要注意。 それらの食べ物

『しない』を伝えることが、大人の対応

しないことリストや、 やりたくないことをやらないこと、 断捨離などは近年の流行りもあり よく耳にします。 今回読んだ、 群ようこさんの『しない。』も、 群さんご自身がしないように 心掛けられていることが書かれていました。 通販や、クレジットカードを持つこと、 SNSや、携帯、後回しにすることなど。 最近流行りの『持たない暮らし』を する人なら1つくらいは 『しない』ようにしてるのではと思います。 その中で1つだけ、 特に心に響いたものがありました。 頑張って社会人と

都築響一さんから学ぶ『リアル』

クイズに、動物ものに、 録画が中心の音楽ものばかりの 無難なテレビ番組。 毎年同じ企画の繰り返しで 違うものを読んでも 大体同じに見えてしまう雑誌。 そんなメディアから影響を受けて 大体同じような格好で 同じようなメイクをする私たち。 あ〜面白くない。 そんな時に、ある意味刺激的で、 ある意味リアルな、 着飾らない本質を見せてくれる1冊。 都築響一さんの著書、『圏外編集者』。 無理矢理同じようにさせようとする 同調圧力から、 少しだけ離れられるような言葉を たくさん

本を読む子は『学習言語』が身に付いている

コミュニケーションの道具としての 機能を持つ生活言語は発達させても、 思考の道具としての学習言語を 発達させていないと、 日常会話はできても思考力がない。 そのため学校の授業ばかりか、 自分の内面の繊細な思いや 抽象的な考えをうまく表現できない、 というようなことになってしまう。 榎本博明『読書をする子は○○がすごい』より引用 最近読んだ、榎本博明さんの 『読書をする子は○○がすごい』 を読んでみました。 読書をする子は、 読解力や、語彙力、想像力が すごいんだろう

毎日を新鮮に生きる『心の持ち方』

毎日、同じようなことを繰り返し、 バタバタバタバタと すぎていく・・・ そんな風に過ごしていませんか? そんなあなたへ、 毎日を少しでも新鮮に 楽しく生きる『心の持ち方』 を共有したいと思います。 ジェニファー・L・スコットの著書。 『フランス人は10着しか服を持たない』 から得た素敵な言葉を いくつかご紹介しますね。 食べること、 着ること、 ものを買うことなど、 なんとなく行っている 毎日の営みが新鮮なものになりますよ^^ 今日からできる『日々を新鮮に生きるため

どうして寝ないといけないのか?

あなたの親をはじめ、 経営者、科学者、研究者・・・ みんな口を揃えて 『睡眠は大切』と言いますよね。 それは、睡眠が あなたの感情の制御や、 仕事の生産性、健康に 大きな影響を及ぼすからです。 ある実験では、 中〜重度の睡眠障害者は そうでない人に対し、 仕事の生産性が107%以上 低下するとの結果が出ています。 また、 軽度の睡眠障害でも 58%以上のパフォーマンスの 低下が明らかになっています。 さらに、睡眠不足は 脳の記憶やワーキングメモリの 機能を低下させたり

むむむ・・・よくわからない。村上春樹ワールド、ドイツ編。

村上春樹さんの短編集の中から、 『三つのドイツ幻想』 を読んでみました。 ・冬の博物館としてのポルノグラフィー ・ヘルマン・ゲーリング要塞1983 ・ヘルWの空中庭園 上記の三話からなる 短編小説です。 セックス、性行為、性行、 その他なんでもいいのだけれど、 そういったことば、行為、 現象から僕が想像するものは、 いつも冬の博物館である。 村上春樹『冬の博物館としてのポルノグラフィー』より引用 この強烈な表現から始まる 短編小説。 青年が開店前の博物館で、 開店準

海外旅行に行くあなたに読んで欲しい本

特に、 北欧(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)、 ドイツのクリスマスマーケット、 フランスのモンサンミッシェル、 ブラジルのリオ、 台湾のピンシーテンダンサイ、 カナダのプリンスエドワード島、 へ行く場合は、ぜひ。 上記の場所へ行く添乗員付きツアーを 1人参加された旅のエッセイ集です。 ガイド本よりも、 実際にどんな雰囲気なのか、 どんな風にツアーを過ごすのかが わかる一冊です。 また、添乗員付きツアーなので、 1人参加や海外に慣れていない場合でも 参加しやすそう

自分を商品としてマーケティングする生き方

マーケターのように生きるとは どのようなことか? 一言で言ってしまえば、 マーケティングの思考を 実生活(キャリアや人間関係) で生かすということ。 つまり、 自分を1つの商品として マーケティングするということ。 商品ときくと、 突然独創性やクリエイティビティが 必要になる気がしますが、 その必要はありません。 なぜなら、 マーケターのように生きる =市場に合わせて自分を変える ことができれば良いわけです。 つまり、 人が求めることをし、 人が求めたことの積み重ね

『成長』を前提とする限り、気候危機は一層深刻化する

成長を前提とする、 つまり、 資本主義である限り、 気候変動の問題からは逃げられない。 SDGsは現代のアヘン、 すなわち『環境に配慮したつもり』に させる麻薬であって、 実際は環境破壊に向けて進んでいる。 最近やっと日本でもSDGsが浸透し、 エコが叫ばれるようになりましたが、 SDGsがアヘンとは、 強烈な一言ですね。 斎藤幸平さんの『人新世の資本論』、 インパクトの大きい一冊でした。 成長を前提とした政策である限り、環境保護との両立は不可能この本を読むまでは、

投資家みたいに生きるためのインプットとアウトプット

藤野英人さんのベストセラー、 『投資家みたいに生きろ』。 資本主義によって、 一部の人たちに作られた制度によって、 ただただ搾取されながら生きるのではなく 主体的に生きる具体的な方法を この本では知ることができました。 簡単に藤野さんやバフェットのような 投資家になることはできませんが、 考え方、行動を変えることで、 習慣が変わり、人生も変わります。 ぜひこの記事で、 藤野さんが実践されている 主体的に生きるためのインプットと アウトプットをのぞいていってください。

深くて美しい深海のような小説

私のアウトプット力では うまく言い表せないくらい、 綺麗で深みのある小説だった、 吉本ばななさんの 『キッチン』と『満月(キッチン2)』。 本当にどのように書けば良いのか わからないので、 感想をひたすら書いてみます。 祖母の死、突然の奇妙な同居、そしてまた親しい人の死 なぜ、人はこんなにも選べないのか。 虫ケラのように負けまくっても、 ごはんを作って食べて眠る。 愛する人はみんな死んでゆく。 それでも生きてゆかなくてはいけない。 吉本ばなな『キッチン』より引用 『キ

家は買うべきか賃貸にするべきか?自分にとってベストな回答とは

30歳前後になると、 職場の先輩や友人も 結婚、出産、物件の購入を する人が多くなりますよね・・・ まさに私の周りもそんな感じです。 また、 人って自分自身に近い環境の人と 接することが多いため、 世の中の人全員そう思ってる! 的な思考に陥りやすいんですよね。 家を買うべきなのか?買わずにずっと賃貸でいくべきなのか。 ベストな回答は、人によって異なります。 結局人によるんかい! と思いましたね・・・ これは、ずっと悩んでいました。 むしろ私一人なら 賃貸でええわ。

すべての食材に感謝を込めたい。

先日、大原扁理さんの 『年収90万円で東京ハッピーライフ』 の中で食事についても触れられていたことから、 小川糸さんの本を読みたい! という欲に駆られ、 ベストセラーの『食堂かたつむり』を 初めて読みました。 結論から先に述べると、 私にとってはかなりショッキングな内容で、 食材に心から感謝をして食べよう と強く感じた本でした。 ショッキングな愛豚の解体シーン食堂かたつむりは、 恋人、声、家など、 あらゆるものを失ってしまった主人公が ふるさとの田舎へ戻り料理屋を始め、