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FUJI BALLADを新車カスタムしました!

FUJIのクロスバイクであるバラッドを私の独断と偏見で新車カスタムさせていただきました!
新車カスタムとは納車前にパーツをアップグレード(カスタム)した状態で納車させて頂くこと。
新車組立時にパーツ交換してしまうので、交換工賃が発生しないから費用面でお得になります。

バラッドはクロモリパイプを採用した細身でクラシカルな雰囲気のスタイルが特徴。
ラインナップにはドロップハンドル化したバラッドRというクラシカルスタイルのロードバイクもある通り、フレーム設計の基本はロードバイクなんです。

ドロップハンドル化することで長距離走行性能がアップします

いわゆるフラットバーロードバイクっていうヤツですね。

だからクロスバイクとして乗り始めた方でも、ご興味が出てきてロードバイクに乗りたい!という時には車体の乗り換えではなく、カスタムでロードバイク化できるという将来性もあるんです。

そして今回はお客様からのご希望で、完全お任せでのカスタムご依頼を頂きました!
どういうパーツを使うか、どんな雰囲気にするか、お客様からのご要望は一切なし!!
実をいうと、車種もお任せで!というご要望だったので・・・。
私にとっては非常にハードルの高いご依頼でした~。
完成までは絶対に見せないように!というご要望もありました。

部品の手配に時間もかかってしまったのですが・・・
オーダーいただいてから幾星霜、ようやく仕上がって納車となりました。
それではご覧ください。

FUJI BALLAD ThankscycleLAB仕様

変速関係はあえてそのまま。
あくまでもクロスバイクとしての利便性を考えた時に多段化するメリットが薄い事と、調整がシビアになることを避ける意味もあります。
あとシルバー系のパーツが変速系にはラインナップが無いんですよ!
だから今回はそのままとしてあるんです。

ハンドル周り

標準のストレートバーを日東のB245AAへ。
本来は幅狭めのライザーバーですが、今回はあえて裏返してポジションを低くしてみました。

真正面からだとこんな感じ
少し上から

これがなかなかスポーティーなルックスになってよし!
モーターサイクルで言う所のカフェレーサーっぽい雰囲気になったかと。
ケーブルはニッセンのクリアブラック。
フロントライトはアルミ削り出しボディでカッコいいバレットライティングをブレーキセンターに取り付けしました。
決して明るいライトではありませんが、コンパクトでシンプルなデザインが私は好きなのです!
グリップは標準装備のままにしてあります。
雰囲気は悪くないですし、オーナー様のカスタムの余地を残しておくことも長く楽しんでもらうには必要かと思ったので。

そして一番時間がかかったパーツがブレーキ!!

カンパニョーロ ケンタウル!

入荷に約1年?かかりました~。
標準のブレーキもシルバーで雰囲気は悪くないんですが・・・
やっぱりコッチのほうが質感良くてカッコいいし制動力も高いので!
リアライトはキーレイのアイライトです。
コンパクトで質感の良い仕上げが良い。
明るさも十分、取り付け簡単、クラシカルなスタイルのバイクには最適ではないかと。

そしてタイヤはパナレーサーのグラベルキングSSです。

シルバーのバルブキャップもいい仕事してる

フレームカラーのスチールネイビーとタイヤサイドのブラウンがバッチリ!
バラッドシリーズはリムもポリッシュシルバーなので、これだけで雰囲気が全然良くなりますね!
標準のタイヤも悪くはないんですが、ちょっと安っぽいかな。
今回は28cサイズにしてみましたが、32cでもイケそうなクリアランス。

十分余裕あり

HONJOのアルミフェンダー付けようかと思ったのですが今回はやめました。
スポーティーなバイクという印象がどうしても薄くなってしまうので。
必要に応じて後付けすれば良いかと。

そして忘れちゃいけないのがキックスタンド!

クロスバイクなら必要でしょ!

いくらスポーティーさを求めたとしても、あくまでクロスバイクですから。
どこでも気軽に止められるようにするならスタンドはあったほうが良い。
スリムでカラーも良いスタンドを取り付けてみました。
実はバラッドはスタンド取り付け用の台座がフレームにあるんです。
でも、どうしてもゴツいデザインのものしか無くてね~。
ここまでやって、スタンドで雰囲気変わってしまうのは勿体ないので。
ただしこのスタンドはフレームサイズが大きくなると、元々ついているスタンド台座に干渉してしまうので使えないのが残念。

グリップと同様にサドルも標準のまま。
一番好みが分かれるパーツなだけに、乗りながら変えて頂ければと。
ペダルは三ヶ島のシルヴァンネクストです。
アップの写真撮ってなかった・・・

ペダルは人間の力を推進力に変える最初のパーツですから、回転性能の良いシルヴァンネクストに。
ポリッシュシルバーの雰囲気もバイクの印象をぐっと良くしてくれます。
単純に踏みやすさを狙えばMTB用のオールウェイズも良いんですが、でかいペダルは雰囲気違うかなと思いました。

そして無事にお客様へ納車させていただきました。
普段の足として、気軽に使っていただけると嬉しいですね。

今回のカスタム内容は走行性能を底上げするような要素は強くありません。
あえて言えばタイヤを変えているので乗りあじの変化はあるはずですが。
バイクの雰囲気を変える目的のカスタムがほとんど。
でも、バイクの雰囲気が変わるとなんとなくモチベーションもアップする感じありませんか?
例えばグリップやバーテープ変えると握り心地に変化出るし見た目の印象が変わって楽しく乗れるようになるとか。

バラッドは元々の性能が良いだけに、デザイン・スタイルのカスタムを施して楽しまれる方が多い傾向があります。
決してレーシングな走りができるわけではありませんし、一気に加速しようものならフレームが撓んで力が逃げますからね。
でも、軽いギアから徐々に加速していくツーリングスタイルならばその乗り心地の良さと優しさを体感できます。
そういう乗ってて気持ちの良いバイクを自分好みのスタイルへカスタムすることで、より愛着が湧いてくるんです。
走行性能をアップさせるカスタムも良いですが、今回のバラッドのような見た目カスタムも楽しいものですよ。

ちなみにこのバラッドのカスタム費用は車体も含めて約13万円ほど。
もしこういうカスタムが気になった方はスタッフまで気軽にご相談ください。
ご要望をじっくり伺って、あなただけの1台を作るお手伝いをいたします。


でもやっぱり自分のバラッドがカッコいいと思ってる ヤマモト

良き