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SCULTURA400のカスタマイズ FORMOSA/サンクスオリジナルホイール編


最近はホイールもコンポーネント化が進んだせいもあって「個別のパーツを組み合わせるホイール」と言うのが少なくなりました。
確かに風洞実験や有限要素法による解析などで、徹底的に高性能なホイールが増えたのも事実です。ただ。。。お値段も凄い事になってるのも事実なんです。

以前はアルミリムの汎用ホイールというのが、トレーニング用なんかに使われていました。後述しますが昨今のワイドリム化の影響を考えると(タイヤの性能が飛躍的に上がる)安価で軽量なアルミリムホイールを作りづらくなってきてるのです。
また専用品が多くなり気軽く修理できない&末長く使ってもらえない。。。

もう少し大事に永く使える性能の良いホイールは無いものか。。。

弊社山本ダイヒョは考えた訳です。
そこで生まれたのがFORMOSA/サンクスオリジナルホイールな訳です。
あくまでもパーツ構成はオーソドックスで入手性の高い製品を中心に構成。
リムの仕様やスポークの組み合わせで使い手に合わせていくという感じです。
大メーカーが態々専用品で部品構成していくのは、細かい部分を突き詰めて性能を上げていく為。ただその「求める性能」って割と個人差があるんですよね。

今回テストで使用したのは、割とオーソドックスな仕様の「40mmハイト/内幅22mm」というもので、軽量性と空力を両立させたものになります。
外周部が軽いのでヒルクライムと平坦の組み合わせにも使えます。またシクロクロスにも良い組み合わせですね。

オジサンは銀ハブに心が躍るのです

昨今のバイクパーツは基本的には「黒」が多いのです。カーボンパーツの多用もありますし全体が締まって見えますからね。ただね。。。「銀輪」に憧れるんですよ。オジサンは。そして少しイヤらしい話をするとシルバーのポリッシュの方が手間が掛かるんです。ポリッシュの色味というのが難しくて、一歩間違えると異様に安っぽく見えてしまうんですね。その点で言うとこのFORMOSAハブは合格!中々良い感じだと思います。

そしてベアリング類もカートリッジ式のシールドベアリングを採用しており、ダメになったら汎用性の高いベアリングですので直ぐ交換が出来ます。
その点で言うとシクロクロスのライダーに人気があるのも頷ける訳です。


実際に車体に取り付けてミニインプレしてみました。

FORMOSAのこのリムは少し前から豊富にラインナップされていたのですが、発表当時は「内幅22mmなんて太すぎでしょ」なんて笑っていたものです。今までは21mm幅の
「ボントレガーXXX4」をメインにしていましたが、乗ってみるとコレは侮れない感じですね。。。28cのコンチネンタルGP5000CLをラテックスチューブで履かせて、実測値で29mmでした。空気圧はSRAMのWEBから弾き出した数値に基づいて設定しています。組み上がりのスペックは1400g台で一般的なミドルクラスホイールと同等か少し軽いかなと言った感じです。

漕ぎ出しの感覚は結構軽くて、ミドルレンジのホイールにありがちな「踏み出しは少し重いけどスピードに乗せちゃえば云々」みたいな感じはありません。
むしろ、漕ぎ始めの伝達の良さを感じます。スポークの選び方が吟味してあったり(駆動側は丸スポークでローター側がエアロ)あや取りの仕方も工夫されています。
一般的なJベンドスポークの構成なのに感触はとても良いですね。あとリム幅が太めな事はタイヤサイドの剛性を高めるのに寄与していて、ダンシングなどでバイクを倒し込んだり、コーナリングの際にバイクの操作がし易かったりもします。

「あ、なんだこれ。。。いいじゃん」

素直にそんな事を感じ取れるホイールです。
今回はCL(クリンチャー)での使用でしたが、このリムは当然TL(チューブレス)での運用が可能です。マクハルとの併用でしたら重量もかなり減らせますよ。

ミドルクラスカーボンやアルミロードの最初のグレードアップにも最適!

スズキがこのホイールに注目したのは理由があります。
この構成でお値段が¥159680〜(税込)という事にあります。え?安。。。?
使い方を細かく伝えていただければ、リムハイトやスポーク本数などの組み合わせも変えられます。
今回のテスト車輌であるSCLTURA400などで「ホイール替えてみたいなー」なんて思う人には最高ではないでしょうか。もし、ロードレースに出てみたいなら50mmハイトと言う選択肢もありますし、前後でハイトを変えるなんていうのも良いかと思いますよ。

見た目もカッコよく性能も当然上っちゃうわけです。
コストもバカみたいに高くなくて。。。使い方に合わせたホイールを手に入れられちゃう訳です。
あと。。。大事なポイント「壊しても直してちゃんと使える」これ割と大事だと思うのですよ。決戦ホイールとして大事に使うもよし、セカンドホイールにしても良いと思いますよ。

スズキ