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クロスバイクは長距離走れないの?

先日、ロードバイクに乗れば長距離走れるのか?
なんて内容でブログを公開させていただきました。
コチラのブログです。

この話題に対して次に気になってくるのが

クロスバイクは長距離向きじゃないのか?

かと思います。
結構多くの方のイメージとして、クロスバイクは入門用もしくは街乗り用のお手軽スポーツバイクと認識している方が多いと思います。
程々のレベルの走行性能を持ったスポーツバイクがクロスバイクというカテゴリーと思われているのでしょう。

確かにあながち間違ってないですし、ブランド側もそういう認識で設計しているかと思います。
ならばクロスバイクが長距離を走れないのか?
その答えは「NO」です。

これは先日のブログでも書いた通り。
乗る人の経験や気持ち次第でクロスバイクでも100kmを超えるロングライドは全然可能です。

私が高校3年生の時に行った北海道ツーリングで乗っていたのはミヤタのリッジランナーというマウンテンバイクでした。
前後にキャリアを付けてサイドバッグ+テント・寝袋のフル装備。
毎日100kmを目安にして20日間の旅を楽しみました。

スタートはフェリーターミナルのある苫小牧。
道東の海沿いを通って宗谷岬までの約2000kmの旅。

今でもあの時の景色と辛さと楽しさを覚えています。

と、私の思い出については今は置いといて・・・

マウンテンバイクでもそのぐらい走れるのですから。
もっとオンロード走行に適した設計になっているクロスバイクで長距離が走れないわけないんですよ。

確かに比べてしまえばロードバイクのほうがより長距離走行に適しているといえます。
ですが、例えば荷物の積載やキックスタンドの装着可否、アップライトポジションによる景色を楽しむ余裕も見ていくと、クロスバイクの方が適している状況もたくさんあるのです。

どうしてもクロスバイクとロードバイクを比べてしまえば長距離走行についてはロードバイク優位となってしまいます。
ですが価格面で比べた場合にクロスバイクのほうが購入のハードルが低く、乗り出しやすいメリットもあります。
長距離走りたいけど予算的にロードバイクは厳しい・・・
そんな時に無理せずクロスバイクを選択するのは間違いでも失敗でもありません。

とりあえずスポーツバイクの世界に足を踏み入れ走り出してみる。
コレが大事かなと私は思います。

実際に乗り出してみたらクロスバイクで全然オッケーでした!って事もあります。
さらにレベルアップしてロードバイクへの乗り換えをする事もありますが、そのときにはクロスバイクでの経験を生かした、よりご自身に最適な選択ができるようになっているはずですから決して無駄にはなりません。

ロードバイク導入後はクロスバイクをより街中での用途に特化させて、役割分担させても良いかと。
この点でもクロスバイクが無駄になることは無いでしょう。

ちなみに、クロスバイクの中にも長距離走行に適したモデルがあります。

例えば当店でご紹介しているモデルとしてはビアンキ ローマシリーズでしょうか。

ローマ3の在庫潤沢にありますよ~

フレームの設計がロードバイクに近く、標準装備されているタイヤも28cと、クロスバイクとしては細めの部類になります。

KENDAの28cタイヤ

前傾姿勢の取りやすい設計で、乗り慣れてきた頃にハンドル位置をより低くセッティングできます。
細めのタイヤは乗り始めの頃は空気圧管理の煩雑さや高い圧力による乗り心地の悪さを感じてしまうかもしれません。
その対価として得られるのは、軽い走行感から得られる爽快さ!
自転車ってこんなに軽く気持ちよく走れるんだ!
と気づかせてくれるはずです。
スポーツバイクを楽しく感じる理由の大きなポイントですね。

それに対してトレックのFXシリーズ。

FXシリーズもメーカー在庫安定してくれました!

グレードごとに40c~32cの太めのタイヤサイズが装備されています。
40cはトップグレードのFX SPORT4カーボンのグラベル系タイヤです。

手前がFX 2の35c、奥がFX 3の32c

太いタイヤは乗り心地が良くバイクの安定性を大きく向上してくれます。
スポーツバイクに乗り始めた方の精神的な負担を少しでも減らして、気軽に楽しんでほしいという意図が感じられますね。

タイヤのサイズは目的に影響を与えるポイントでもありますが、用途に合わせてサイズ変更も可能なんですよ。

ローマシリーズはフレームの設計上の関係で、太いタイヤは32cが上限でしょう。
ただし細くするなら25cのタイヤも装備可能です。

FXシリーズは下限で28cとなります。
リムの幅が広いので、これより細くするのはリスクが大きくなります。
太くするならアルミフレームの車体なら38cまでOKです。

ローマに乗り始めてみたけど、走行感の軽さよりも快適性を向上させたい!という場合でも大丈夫です。
FXの走行感を軽くしたい! ならば細いタイヤへ変更することも可能です。

乗り始めてからでも、バイクの性格を変えることは可能です。
ご安心ください。

結局の所、クロスバイクでも長距離走行は可能なのでご安心頂ければと。
普段の生活の足としても気軽に利用して、お休みの日はウェアやシューズなどの装備を整えて長距離ツーリングへお出かけしてみる。
そういう汎用性の高さもクロスバイクの魅力といえますね。

どんなバイクがご自身に合っているのか、モデルはどれが良いのか。
そのあたりの不安があったり詳しい事を聞きたいならば、経験あるスタッフのいるプロショップへご相談ください。
サンクスサイクルラボもその辺りは大得意なので、自分の経験と情報を元にお答えできますので!
※その際に話が長くなる傾向があるのはご了承くださいませ~。

頑張り過ぎないがモットー 山本