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映画「波紋」の感想

こないだ見に行った映画「正欲」は水に関する作品で、
ネットニュースでこの映画「波紋」のDVD情報が流れてきたので、興味を持ち、
レンタルショップで借りて見ました。

以前、上映していたのを知っていましたが、
もし見て、複雑な気持ちになったら、と勝手に予想してしまったので、映画は見ていませんでした。
でも、私も「替え玉」という意識が芽生えて、作品を
見る目線が変わったので、見てみようと思いました。

タイトルの「波紋」。波は海。紋は家紋の紋。
紋は糸へんに文。
CDの表の「波紋」のロゴ。
「紋」の文字が波打っています。
作品の中に、時折、水が水溜りに落ちる音?
ポチャンと音がなるシーンがありました。
タイトルの通り、波紋。

見た感想は私独自の目線で書きます。
シュールな作品だと思いました。
主人公の筒井真理子さんの役は、水の新興宗教の
信者。夫役が光石研さん。
息子役が磯村勇斗さん。
最初は3人で住んでいて、庭に花がたくさん。
夫はホースで水やり、手入れに熱心なのに、急に失踪。
筒井真里子さんの役が庭を枯山水に変えた。
夫役の光石研さんが急に癌に罹ったと、
帰って来た。治療費が必要で、「金かい!」と
思った。歯ブラシのシーンもあった。
不思議に思ったのは、急に帰ってきたのに、
理由も聞かないのは「なぜ?」と思った。
そこは、制作インタビューで、筒井真理子さんと光石研さんも言っていた。たぶん度々ある設定?笑
その時は息子の磯村勇斗さんも
実家から離れて就職。

緑命会の代表役、キムラ緑子さんは「検察側の罪人」、
安藤玉恵さん、木野花さんは「あまちゃん」で見ました。江口のりこさん、ムロツヨシさんは「うちの弁護士は手がかかる」、平岩紙さんは「100万回言えばよかった」に出演。

切磋琢磨、と言って、筒井真理子さんの役はせっせと
水を買って、家に溜め込んで、水を飲んで、
神棚に水と水晶玉を飾っている。
これって、水商売にハマる?
でも、庭は枯山水。
ボランティアで水を配るけど、1年期限切れの水。
表向きと裏のギャップ。
隣の家の猫が入ってくるので、キレる💢

筒井真理子さんの役はパートの仕事で、スーパーのレジをしている。
そこに、柄本明さんの役がイチャモンをつけて、
「半額にしてくれ」と言う。

息子の磯村勇斗さんの役が、耳の不自由な彼女を
連れてくる。手話で、ドラマ「星降る夜に」や
「silent」を思い出しました。
東京案内をしてくれ、と言われ、
筒井真理子さんの役が彼女を東京スカイツリーへ連れて行く。
その帰りに、彼女に「息子と別れてくれ」と言う。
でも、緑水会の集まりに連れて行き、いい人と
思われたい?
人から良く見られたいけど、外ヅラと内面が全然違う
人柄だな、と思いました。

最後に、光石研さんの役が癌で亡くなって、
業者が木の箱に入れた遺体を、家から運び出して、
枯山水に足を取られてコケて、木の箱から
手が出てきた時に、筒井真理子さんの役が
大笑いしていて、それを横で磯村勇斗さんの役が
見て、ドン引きしていたシーンは、シュールに
感じました。
この作品でこのシーンを描きたかった、と、
同梱の制作話のインタビューで、監督の荻上直子さんは
話していました。

最後のシーンが一番シュールでした。
喪服を着た筒井真理子さんの役、依子が雨に濡れながら、
枯山水の上で、フラメンコを踊るシーン。
制作シーンでは、熱心にフラメンコを教わる様子とか、
依子になりきって演じている様子が伝わってきました。
水も滴る、いい女?「したたる」は、下、樽かな。

私の勝手な想像だけど、制作インタビューの中で、
監督の荻上直子さんが、以前見た作品や、
見る人が異次元で繋がるといいな、というようなことを言っていたので、
もしかしたら私も替え玉になった目線でこの作品を見られたなら、該当するかな、と思い、
このnoteで思ったことを
書いています。

たぶん、この作品に出演された俳優さんも、同じく
誰かの替え玉になってる?裏で何かされたとか、
表に出せない思いがあるなら、私は共感します。

見た後の印象は、嫌な気持ちにはなりませんでした。
不思議だけど、なんかわかるわ、かな。

なんでやろ?w

波紋ははもん。破門とも書く。

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