名馬の肖像—ファインモーション

少し急ぎ足で来たんですよ
あふれるほどの才能を
詰め込んだバッグ抱えて

すぐに追いついたのだから
許してくださるでしょう
では先頭車両へと続く通路を
あけていただけるかしら

だってあの特等席は
この旅のヒロインのために
予約されたシートだもの