アイデア供養所 —トレセン学園の元トレーナーの話—

私がこうして小説を書くよりも前に発案し、そのまま引き出しに収納してしまったアイデアです。ここに供養します。

登場人物

  • トレセン学園に勤める元男性トレーナー
    物語登場時点では非常勤講師として、トレセン学園中等部に理科と数学を教えている。時折、英語の先生が不在の場合は代打で英語の授業を行う。
    トレーナー時代は、とある優秀なウマ娘のトレーナーとなり、彼女と二人三脚で駆け抜け、G1を6勝という、当時としては偉大な成績を収めさせた優秀なトレーナーであった。トレーナーも担当バがレースに勝つごとに自信をつけていったが、その裏でウマ娘のピークアウトによる肉体的な疲労と、トレーナーに夢を見させたいという思いで無理をし、衰弱していっていることに気がついていなかった。
    ある遠征でバスが事故を起こし横転。ウマ娘がそのトレーナーを庇い負傷。通常なら癒えるはずの傷から感染症を起こし、衰弱も相まって死去してしまった。
    そのことがトラウマとなり、自分にはなんの力もなく、ウマ娘を不幸にしてしまうと思い休職。その後、トレーナー免許の返納とトレセン学園からの退職を理事長に伝える。
    理事長と秘書は休職中の彼のもとに通い、もう一度トレーナーとして戻ってきてほしいと伝え続けた。実は一度、この世をさろうとしていたが、その場面を理事長と秘書に目撃され、九死に一生を得た。
    すったもんだの末、彼はトレーナーには戻れないが、持っていた教員免許を活用してトレセン学園の非常勤講師として勤務することに同意した。
    学園での扱いはあまり良くなく、周囲からは「くっしー先生」と呼ばれている。その由来は、職員室に席がなく、空き教室を全て他の教師やトレーナーに取られたため、学園本館から若干離れた旧校務員室を利用していることから、皮肉を込めて呼ばれている(校務→コーム→comb(櫛))。本人もそれを自覚しながらも、自分にはおあつらえ向きだということと、少しでも生徒がストレスなく授業を受けるきっかけになるのなら、と甘んじて受け入れている。
    クロノトラスと出会い、彼女の真剣なお願いについに折れ、再びトレーナーとして立ち上がる。

  • クロノトラス
    左耳飾りを持つウマ娘。オリジナル。容姿はモブウマ娘の黒髪ロングの娘を想定。中等部。
    物語開始時点までトレーナーはつかず、自主練と教官のもとでの指導のみだった。
    ダートの選抜レースに何度も出るも、突出した成果も特徴もなく、トレーナーからのスカウトは全くなかった。自信を持てない中腐ることなく、日々自主トレに励んでいたところに、非常勤講師のトレーナーと出会う。非常勤講師からもらったアドバイスの通りに、試しに芝を、自分の直感だけで走ってみたところ、これが大当たり。走法、呼吸法も見直したことで、走り切った後も息を切らさず、余裕を持った走りをすることができるようになった。的確なアドバイスと走った後のマッサージの様子から、トレーナーになってほしいと講師にお願いするも、講師は「自分はトレーナー免許を持っていないから」と拒否。
    その後、選抜レースを芝に切り替えて見たところ、これまでにない成績で1着を獲得。一度は女性トレーナーがついたが、彼女の矯正するような指導が合わず、デビュー戦で敗退し、さらに足を痛めてしまう。
    その後、トレーナー契約を解消し、講師と契約するために講師の身辺調査を始める。結果、その講師がもとG1トレーナーであったことがわかり、話を聞きに行ったたづなさんと理事長のもとで、講師の来歴と顛末を聞く。
    そして、彼のトレーナー免許は未だ有効で、理事長がそれを管理していることを知ったクロノトラスは、再び講師の元へ。
    クロノトラスは講師にトレーナーになってもらうよう、もう一度お願いをする。拒否する講師に、調べ上げた成果とトレーナー免許がまだ有効である事実を話し、彼の思いを聞き出す。講師の口から語られる思いを聞き、改めてトレーナーになってほしいこと、講師が再び前を向き、立ち上がるきっかけになりたいということを宣言する。

構想していた物語の流れやアイデア

  • 非常勤講師視点でスタート

  • 日常の業務と教員の仕事をちょっと描写

  • クロノトラスとの出会いは、彼女の自主練で疲れ果てているところを見ていたら、彼女が講師に気付き、声をかけられたことがきっかけ

  • 物語開始時点で、非常勤講師が元トレーナーであることを知っているのは、やよい理事長、たづな秘書、ごく一部のトレーナーのみ(真実を知っているトレーナーを物語に出すかは未定)。後々、クロノトラスも知ることになる。

  • クロノトラスと契約をし、トレーナーとして再始動したところからがメイン

  • クロノトラスは最初こそ鳴かず飛ばずの成績だったが、トレーナー(講師)との契約から一変し、ほぼ最強のウマ娘となっていく。トレーナーとの契約後の成績は、幻のウマ娘と同様の成績。ヒントはクロノトラスの名前。

  • 適性は芝A、ダートFくらい。レース描写やトレーニング描写は、私の知識がないため、ほぼ割愛になるかも・・・。どちらかというと日常会話がメイン。

  • 例に漏れず、愛が重い。その愛情は、トレーニングをするたびに、レースで勝つたびに、お出かけをするたびにどんどん重くなる。

  • クロノトラスはもはや奥さん気分で、足繁くトレーナーの下へ通うようになる。最初は旧校務員室までだったが、クロノトラスの押し切りによって、トレーナーが住んでいる寮にまで進入する始末。もはや通い妻。

  • トレーナーは過去のトラウマから自己肯定感は壊滅。いつか彼女も壊してしまうのではと怯えているが、クロノトラスは「私はなんでも、正直にトレーナーさんに報告します。具合が悪い時、気分が悪いとき。嘘をつかずに全部言います。だから、トレーナーさんが心配するようなことは、絶対に起こしません」といい、トレーナーの不安の種を除こうとする。

  • ただし、隠し事をしないとは言っていない

  • のちに、この言葉通りに行動するクロノトラスだが、それが重い方向にも働いてしまう・・・といいなぁ。トレーナーがいないとすごく寂しいだの、トレーナーの寝顔がとても可愛いだの、トレーナーを思うとキュッとなるだの、トレーナーが他の娘と話しているとすごく嫉妬するから出来れば話をしないでほしいだの。
    トレーナーはなんでも伝えてくる、しかもめっちゃ独占欲増し増しになっていくクロノトラスに怯えつつも、彼女が献身的にお世話をしてくれること、トレーニングにも真面目に取り組んでくれることに好感を抱き、彼女と過ごす日々を楽しんでいる。

  • 時折、トレーナーは過去の夢を見てはトラウマを発作的に発動する。クロノトラスは突然泣き出すトレーナーにも慌てることなく抱きしめ、自分がここにいる、どこにも行かない、あなたがどこに行こうとあなたについて行って、絶対にあなたのそばを離れたりしないと囁く。あまりにもトレーナーが憔悴しきっている時には、仮眠室にてトレーナーを抱きしめ添い寝をする。もはやどっちが大人かわかんないな。

  • 結末は未定。どこで終わりにしようかな。