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TOWというバンド


TOWと出逢ったのはエマージェンザジャパンのジャパンファイナル。

エマージェンザをみなさんのお力添えもあり、準決勝を勝ったあたりで「東京にはTOWという化け物がいる」という噂が耳に入るようになった。しかしながら実は他者からの言葉がすんなり入ってくるような精神状態ではなかったため「そうなんか。まあ俺たちはとにかくやれることやって勝つことだけ考えないとな」という感じで心に留めておく程度だった。

大阪大会も勝ち抜きことができ、2018年6月30日、エマージェンザのジャパンファイナル、東京決勝の日。

この日、前日から突然喉が腫れだすというピンチを迎え、当日は朝から消炎鎮痛剤を飲みグッタリした状態で早朝から移動、リハーサルを迎えていた。リハーサルでも予期せぬ事が起こりリハ後には廃人のような状態でフロアに座ってタローと一緒に他のバンドのリハーサルを観ていた。

そんな時、リハ順最後のTOWがリハーサルを始める。一音目から明らかに何かが違う。なんだこれ、なんなんだこれは!!! みたいな演奏が始まり、横に居たタローに「おい! ヤバいぞこれ、なんだコレ! めっちゃいいぞ!」とつかみかかっていた。ひょっとしたらあの時タローに「負けるかもしれん」と言ったかもしれない、、それくらい衝撃的だった。

リハ後に少し喋る機会があり(喋るつもりじゃなかったのだが気が付くと声をかけてしまっていた)、人柄もとても良く・・・的な感じで・・・。

自分たちの本番が終わり、出番ラストのTOWをフロアで観ていたのだが「いなほ」という曲を聴きながら不覚にも号泣してしまった。本番後に気が抜けていたのかもしれないが、それ以上に純粋に感動してしまって、人知れず嗚咽していた。



結果的にはthanが日本代表になりドイツの国際大会に行くのだが、未だにこの戦慄のような感覚は忘れられない。



時は経ち、気がつけば僕らは同志のような間柄になっていて、少なくとも私にとってはTOWはとても大事な存在になっていた。関西に呼んだりもしたし関東に呼んでもらったりもあり、コロナ禍を挟んでその頻度は緩やかながらも、一緒の時間をたくさん作れているのは財産とも言える、そのような存在だ。

TOWと断絶交流はthan以前からの仲であり、別でお話しする断絶交流とTOW、そしてthanで何かしたいと三者がずっと思っていた事がやっと叶うとあって、やるぞー!! みたいな気持ちもありつつ、なんというか凄く晴れやかな気持ちだ。なんでやろう、上手く説明出来ないが晴れやかなのである。

是非僕たちの作り出す夜を見逃さないで欲しいし、一人でも多くの人にこの夜を感じて欲しいと心から思う。

than、断絶交流、TOW
3バンド共催企画
「ザンゼツトウリュウ」

▶ザンゼツトウリュウ vol.1
12/3日 吉祥寺曼荼羅
than 断絶交流 TOW THREEMANSHOW

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