見出し画像

筋トレではない、別の目的を持ったトレーニング

こんばんは🌆
さいとうまゆです。

今日は改めて、私はいったい何をしている人なのか?を書かせていただきます。

タイ古式セラピストとして、夫の整骨院内や出張にてボディコンディショニングを行っているのと、
フィットネスインストラクターとしてフィットネスクラブで、エアロビクス・アクアビクス・ルーシーダットン・棒びくす・フットセラピー・ステップエクササイズ・(その他、過去にはZUMBA、ボクササイズ、フラフープエクササイズetc)様々なレッスンをさせていただいています。

そこでお伝えしているのは、運動の楽しさや安全に行うことはもちろんのことですが、一番私が大事にしている思いというのが

本来の身体の機能を最大限に引き出し、動きやすく壊れにくい身体にし、適応力のある身体にしていくこと

です。

数多くの患者様をみてきた、整骨院を営む夫からも、私の身体は本当にダメージが少ない状態で、とてもうらやましいと言われるのですが。

そんな私も、痛みと無縁だったわけではありません。

離断性骨軟骨炎というので、左足首の激痛に襲われ、手術をしなければならないと言われていたときがありました。高校のときには一度手術を受けたことで、治ったのですが、エアロビクス養成コースに通っていた13年前に、ある朝突如起きた激痛・・

足関節専門の先生をご紹介いただき、最初に言われたのが

膝の軟骨を移植する手術

とのことで

そんなたいそうなことはしたくない(まだ養成コースも始まったとこだし、今手術なんかしたらインストラクターになられへん?そんなの嫌や!と思っていました)
と、なんとか手術を回避できないかと先生に掛け合い。無事に手術を回避、地道なリハビリを続けつつ、自分は自分で身体のことを学び続け、とにかく自分の身体への興味を持ち、感覚を高め、、気がつけば、日常的にあった痛みが消え、弾むような激しい運動はNGとされていたのが、ハイインパクトレッスンもできるようになり、コルセット必須だったのが、それも必要なくなり。

アクアビクスレッスンでは、コンクリートの上で動くことから「靴をはいて自分の身を守りなさい」と言われていたものの、靴はいて滑ってコケた経験がそこそこあったので・・靴を履かずにレッスンしている、異端児的な部分も持っています😅

最終的には、マラソン始めて、フルマラソン走っても全然痛くないという状態になりました。これには先生が一番驚かれていて、

「相変わらず足首ゆるいし、軟骨もないし、何も状況として変わってないのに、痛みが出てないのが不思議や。もう定期検査もなしにしよう。これだけは言わせて、痛くなったらマラソンやめてね」

と。そう言われたのが確か7年前ぐらいで、そこから一度も病院に行っておらず、先日軽い捻挫してしまいましたが、それもすぐ治ってます

昨年の8月からは靴を履かなくなり、マンサンダルスを愛用

(注)右足人差し指の爪は、仕事場でダンボールに強打してこんなふうになっちゃいました。苦笑

これでフルマラソンも走って、時には凸凹山道を走り、ときには裸足で走り

そんなことをしていますが、離断性骨軟骨炎のあの痛みは全くぶり返していません。

自分のこうした経験から、まず手術で治すというのは、あくまでも対症療法であって、その場は良くなっても、そもそも離断性骨軟骨炎を引き起こしてしまった身体の使い方を治さない限りは繰り返すのだと。(それで、10年経って再発したのですよね。)

養成コースに通い出したときは、「筋力をつけなくてはだめだ」ということで、すごく真面目に(笑)マシンも使って筋トレもし、動作の練習もし、ストレッチもしっかりやっていました。

が、起きたのがあの激痛です・・

インストラクターデビューしてからは、自分の考え方は少しずつ変わっていきました。

身体を鍛えようというよりも、「身体を傷めないように使っていこう」という視点です。


夫の治療院には、これまで複数の整体院や整形外科に通われたり、中には脊柱菅狭窄症の手術をして一度よくなったものの、また手術前の状態になって、腰が伸びずまともに歩けなくなった・・

というような方が多く来院されていて、夫の治療のコンセプトの一つに

余計なことはしない

というのがあるのですが、真面目に筋トレやストレッチをしておられた方には、一度それらすべてをやめて頂いて、治療といくつかの宿題を出して、やってもらう、それだけをすると・・

🔸腰が伸びなかったのがこれだけ伸びるようになった
🔸まともに歩けなかったのが、孫と買い物に出かけられるようになった
🔸好きだった山登りを再開できた

など、続々と改善されています。

そうした、本当に困っておられる方々をみている夫から、私もあちこち痛めていてもおかしくないことをしているのに、なぜそうなっていないのかを分析してもらったことがあります。

夫に指摘されて、そういえばそうだなと納得できたことがいくつもあるのですが、それらをまとめると、私はこんなふうにしてきてました。

自分の関節の状態を感じ、必要以上にストレッチしない、ウエイトトレーニングもやめて、余計な負荷をかけない。何か違和感を覚えたら、無理はせず、どうしたら痛みが和らぐ?何をしたときに痛いと感じた?と自己分析

こんなふうにやってきてました。

柔軟性や可動域UPと言いながらやっていることも、

「無理していないか?身体は心地よいと感じられているか?」

という点を必ず気をつけていました。

それが結果的に、身体へ余計なダメージを与えることをせずに済んでいるのだなと。

マンサンダルスに出会い、それまで自分が取り組んできたことが、日常的に行えることとなり、普段からほとんどむき出しの状態であることで、何かに守ってもらうことを前提にするのではなく、とにかく身体の感覚重視でくることができています。

お客様の中には、自分の身体の反応を無視して、インストラクターのマネをして、同じように伸ばそうとしてしまっておられたりして、、結果的にどこかを痛めてしまわれている方を残念ながらお見受けするので、ご相談頂いたときには、この身体の感覚を大事にしましょうということをお伝えはしています。

(話が長くなってきました・・すみません。。💦)

何が言いたいのかというと、ヨガもストレッチも筋トレも、とても良いものです。ですが、それらをやるにあたって、ご自身の身体をよくわかってあげられているか?そこをクリアしていないと、せっかく身体に良いことをしているつもりが、自分の身体の状態にとっては必要以上の負荷をかけてしまっていることになり、それが結果的に 〇〇が痛い という状態を生み出してしまっていることになりかねません。

私の周りにも、たくさんの素晴らしいトレーナーさんがいらっしゃいます。筋トレやストレッチに詳しく、わかりやすい説明で安全にすすめてくださる方々です。

そういった、ストレッチや筋トレができる段階の身体であれば、ものすごく良いです!

ですが、もしあなたの身体がそのストレッチをすることでかえって身体のバランスを崩してしまうとなるとどうでしょうか?

身体を支えているのは骨です。その骨にくっつく筋肉が関節を動かしたり支えたりしているので、それで筋力をつけましょう!と言われるのですが

そこでちょっと待ってください。

そもそもの、その身体を支えている骨が錆びついていたり、安定感を失った状態であるとどうでしょうか?

例えば、家を支える柱がシロアリに喰われてボロボロになっていたら、そのお家は壊れてしまいますよね?周りから補強しても、その時は良いかもしれませんが、地震などが起きてしまうとどうでしょうか?

今度は、錆びた自転車をイメージしてください。錆びてギコギコ言う自転車に、皆さんは何をされますか?

油をさしますよね。身体も同じです。もし、骨が錆びついてしまっている状態なら、周りの筋肉を強くしてもそのそれについていけない骨の状態であると、結局身体は大きくバランスを崩してしまいます。自転車と同じように、油をさす行為が必要になります。

(はい・・・
ここまでくるのに、とても長くなってしまいました🙇‍♀️ すみません!)

潤滑油を生み出す場所、それが骨盤であり、家でいう土台にあたります。

現代は、車やバイク、バス、エレベーター・エスカレーターなど、楽して移動できるものがたくさんあり、昔は普通にしていたことが今じゃ圧倒的に足りなくなっている、、それが「歩行」

歩行不足によって、どんどん骨盤力が低下し、身体を支える土台となる骨盤が崩れることで、猫背・腰痛・膝痛・四十肩などなど、よく聞かれる悩みの多くを引き起こしてしまっています。

なので、一番にお伝えしたいのは「歩きましょう」なのですが、その「歩く」行為がままならない状態にまで、身体が崩れてしまっている場合は、無理して歩いてはいけません。

錆びついてしまって、骨盤(仙腸関節)が正常に動かなくなっているところを、無理やり動かしてしまうと、今度は骨を傷つけて余計厄介なことになっていまします。

腰が痛いんだけど、動かさないと固まるから、なんとか筋トレ頑張ってる

ということをしてしまっていませんか?

こういう状況でやっていただきたいのは、筋肉を鍛えるのではなく、仙腸関節が動くようにしてあげることです。

今回は、骨盤(仙腸関節)を例に挙げましたが、身体の支柱である脊柱(腰椎・胸椎・頚椎)ががっちがちになってしまっていると、様々な動作に支障をきたしてしまいます。そのがっちがちになっているのは、筋肉がガチガチになっているのは確かなことなのですが、なぜ筋肉ががちがちになっているのか?というところで、ちゃんと骨に意識を向けていただきたいのです。

私がコンデショニングレッスンで軸にしているのがルーシーダットン(タイ式ヨガ)、棒びくす、フットセラピーなのですが、それらの動作をするにあたって、確かにストレッチ動作は取っていますが、あくまでも意識を向けるのは、筋肉の伸びよりもその奥の骨を感じるようにしていただいてます。

例えば、側屈をしたときに、脇腹が伸びると言うとわかりやすいですが、肋骨の間が広がるイメージというのをお伝えするようにしています。

ただ、その広がる動作を「心地よく」行えているか?というのが大前提になります。 イタタタタタ と歯を食いしばりながらやるのではありません。そこまでやることで、なんとなくやりきった感が得られそうですが、そうしたことを続けることで、結局身体を壊してしまうことになるのです。

そういう身体への意識を高めることと、一見普通に筋トレをしているように見える動作も、どういう目的でやっているか?を明確に持つことで、身体の反応が変わり、得られる結果も変わってきます。

例えばこちら

プッシュアップ。大胸筋のトレーニングと、もしかしたら、二の腕にも効かせているトレーニングなのですが、私はそこではなく脊柱のある部分を意識しておこなっています。

これは、爬虫類の歩行をイメージしたハイハイトレーニング

こちらは、哺乳類の歩行をイメージしたハイハイトレーニング

以上の3つの写真は、いずれもポイントは「脊柱」です。

この脊柱の動きをスムーズにさせるためのトレーニング

BSB(Build a Stable Body)トレーニング=安定した身体を作るトレーニング

とでも名付けさせていただきます

何を目的としているのか?

スムーズに動く身体にすることであって、スムーズに動かすには筋肉を強くするという視点ではなく、潤滑を生み出すことにあるという視点でのトレーニングです。

何言ってんだ?的な反応ももちろんあるかと思いますが、これが私が実践していることです。

身体が持つ本来の機能をしっかり活かすことができれば、多少のことは自分でも治せちゃう、そんな身体になります。外からの影響に左右されやすい身体ではなく、どんな状況にも適応できる身体にしていきませんか?

非常に長くなってしまったので、今日はこのへんで・・

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?