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タイ語検定の攻略法はあるのか

今回は、『タイ語検定』の取り組み方について。


タイ語検定は以前から、語学そのものの知識よりも、
タイ生活やタイ文化の知識に重きを置く傾向がある。


そんなの、タイで暮らしてる人じゃないと、分からないでしょ😂」
みたいな問題が多く、かなり初心者泣かせ。


今回も、準2級の問題に「ปลาร้าプラーラー」が出たそうだ。


ปลาร้าとは、魚を塩漬けにしたもの。

強いコクと塩気があり、ソムタムなどの料理にアクセントを加える時に使う。

ปลาร้าは、ソムタムにおいては必須の具材で、僕も必ず入れる。


実際、タイでソムタム屋さんに行くと、

ส้มตำปลาร้า
ソムタム・プラーラー
(プラーラー入りのソムタム)

というメニューが看板に書いてあったり、


あるいは、お店の人が、

ใส่ปลาร้ามั้ย
サィ・プラーラー・マィ?
(プラーラーを入れますか?)

と聞いてくることも多いので、タイではわりと普通に使う単語だ。

タイでローカル生活をすれば、おそらく、2週間もしないうちに自動的にインプットされるだろう。


ปลาร้าとは、そんな生活臭満載の単語。


が、しかし、、、

語学において必須の知識かというと、微妙なところだ。


これが今回のテーマで、語学知識と生活知識とのあいだには、大きなギャップがある


一般に、語学学習というものは、語学知識を増やしていく作業であるが、
ことタイ語検定においては、生活知識を重視する傾向が強い。


今回のปลาร้าプラーラーなんてのは、
まさしく、生活知識の典型だ。


語学知識と生活知識、いったいどう違うのか、というのも微妙なところではあるが、

イメージとしては、高校受験で使った『英単語頻出1500』とかに載ってそうな単語。


「学校」とか、「病院」とか、
「政治」とか、「経済」とか、

こういった一般的な言葉が、いわゆる語学の知識だ。


いっぽう、

タイ料理の名前や、ソムタムの具材、あるいは、掃除洗濯や農耕に関する言葉など、
そういうのは、ふつう、単語帳や語学教本には載っていない。


本にも載っていないし、学校でも習わないけれど、生活では必ず使う。

こういった言葉が、生活知識だ。

そして、くだんのタイ語検定は、こちらの生活知識のほうをわりとよく出題される。


ปลาร้าプラーラーは、日本で座学のみを続けている学習者にとっては、Aクラスの難しい単語だろう。

食べたことも見たこともなく、使い方も分からないのに、
机に向かって単語の意味だけを覚えるなんて、なかなかできない。


でも、前述のとおり、

タイで生活している人なら、
ปลาร้าプラーラーは、
生活に密着した言葉。


ソムタムを何度か買いに行けば、「そういう食材があるらしい」と自然に覚えられる、というわけだ。

これがつまり、
「生活重視」ということ。


また、以前のタイ語検定では、
ウドンの蓮池」が出題されたこともある。

この蓮池は、タイ屈指の観光地なので、
タイ人なら誰もが知っている。

しかし、日本人でこれを知ろうと思ったら、ある程度タイ国内旅行の知識がないと、やっぱり厳しいだろう。


さて、今回の記事は、

「タイ語検定の攻略法は、
 あるのか、ないのか」

というタイトルであるが、
どうやらこのへんが、
攻略法と言えそうである。


つまり、座学ではなく、
生活優先」の知識。


おそらく、検定の運営側は、「タイのローカル生活」というものをかなり重視しているのだろう。


検定で出題された、プラーラーや蓮池のような設問には、

「あなたもぜひ一度、タイのローカルで生活してみてね」

「タイでローカル生活している人にとっては、これは常識なんですよ」

というメッセージが込められているような気がしてならない。


なので、「座学オンリー」で勉強している人にとっては、タイ語検定の上のほうの級は、かなり難易度が高いと思う。


やっぱり、

少なくとも1回以上はタイに行った方がいいし、その際も、バンコク中心部の生活だけではなく、
ある程度、ローカルの生活も経験してみた方がいいだろう。

また、タイ人の友人がいるなら、こういった生活の知識を積極的に吸収してみる、という姿勢も必要だ。
一緒にご飯を食べたり、料理の話をするのもいい。


そういうプロセスを経験していくなかで、

ソムタム屋さんで、「プラーラーは要りますか?」と聞かれたり、
タイの旅行情報で、「ウドンの蓮池」の情報にふっと出会ったりする。

こういった情報の積み重ねが、「どこかで聞いたことがあるなぁ」という記憶になり、タイ生活の知識へとつながっていくのである。


おそらくこれが、
タイ語検定の攻略法の1つ。

要は、料理や生活、旅行など、いろいろなことに幅広く興味を持っていきましょう、というお話。



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