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T1第2節 BGパトゥム・ユナイテッド対ラヨーンFC観戦記【タイリーグ2024-2025】


まえがき

どうも、きーきあっです。

先週タイリーグの2024-2025シーズンが開幕しましたが、いやーやっぱりサッカーがある生活というのは良いものですね。
特に愛するクラブが開幕戦を勝利で飾ったこともあり、晴れやかな気分で1週間を過ごすことができました。

さて、そこで迎えた第2節ですが、今週は金曜から月曜まで試合が分散して開催されます。
しかもバンコク近郊のビッグクラブがいずれもホーム開幕戦を行うとあって、これは忙しい週末になりそう。

ということで今回は、

T1第2節 BGパトゥム・ユナイテッド対ラヨーンFC

をお届けします。

先制されながらもアウェイでの開幕戦を逆転勝利で飾ったBGと、ホームでの開幕戦で先制しながらも残り数分で逆転負けを喫してしまったラヨーンという、対照的なスタートを切った両クラブの対戦。

果たしてどんな試合になるのか、ワクワクしながら行ってきました!


スタジアムへGO!

ということでBGスタジアムへと向かいます。

途中余裕をかましてハンバーガーを食べたり、金曜日の夜ということで渋滞があったりで、思ったよりもギリギリにスタジアムに到着しました。

ちなみに食べたのはこちらのハンバーガー。
お店の名前が付いたチーズバーガーと、とんかつアボカドバーガーです。
どちらも超絶美味しく、テンション上がりました。

こちらはサッカー観戦記ですので詳細はまた【ハンバーガー大図鑑】の方で紹介しますが、店名は【Burgundy Craft Burger & Beer】です。

セントラルラップラオの近くですので、気になる方はチェックしてみてください。

話を元に戻して、こちらはBGスタジアムです。
いつもは大通り側からの写真を撮るのですが、この日はバックスタンド側の席なのと、時間もなかったのでこちらから。

造りが独特だったり元々好きなスタジアムではあるのですが、昨シーズン途中からバックスタンドが新しくできたことで、ますます魅力的なスタジアムになりました。

ちなみにアクセスはバンコク市街から車で1時間弱。
もう少し近ければなあとは思いますが、とにかく素敵なスタジアムではあります。

昨シーズンくらいから、メインスタンド側に屋根付きのフードコートのような屋台群ができたりと、スタグルがかなり充実してきたのですが、バックスタンド側にもこのように屋台が出店しています。

ハンバーガーや串焼き、それにクラブスポンサーのピザハットも出店していたりします。

今回はハンバーガーを食べたばかりなのでスルーしましたが、次回は何か食べてみようかなと思わせるラインナップでしたよ。

こちらがバックスタンド側の入口。チケットは事前にネットで購入しています。

こちらのサイトからチケットを購入できます。

いざ、観戦!

こちらがバックスタンドからの眺め。専用スタジアムなので観やすいです。
以前はメインスタンド2階席からの観戦が好きだったのですが、バックスタンドが出来てからは、もっぱらこちら側での観戦が多くなりました。

席に着いたタイミングでちょうどスタメン紹介が始まったところでした。

タールアの時のように全員は紹介できませんが、せっかくなので何人か紹介します。

まずは5番、センターバックのクリサダ。

髭面のいかつい悪人顔とガッシリした体格で、フィジカルを活かしたゴリゴリのプレーをするかと思いきや、意外にもテクニシャン。
コーナーキックなどのプレースキッカーを任されたりとキックの精度も高いんです。

人は見かけによらないという事を教えてくれる選手です。

ボランチは17番の野津田岳人選手。
サンフレッチェ広島を始め、数クラブで活躍した後、今シーズン開幕前にヴァンフォーレ甲府からBGに移籍しました。

タイリーグで今シーズンプレーする日本人選手の中では一番の大物。
どんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。

右サイドハーフは24番ジャルンサック。

昨シーズン、ムアントン・ユナイテッドでブレイク。
リーグ戦での活躍だけでなく、タイ代表でもレギュラーの座を掴みました。

そして今シーズン、BGに電撃移籍。
スピードを活かしたドリブル、そして中に切れ込んでのシュートが武器で、特にカウンター時には強烈な威力を発揮します。

トップ下には18番チャナティップ。
説明するまでもなく、日本で一番有名なタイ人サッカー選手でしょう。

コンサドーレ札幌で大活躍し、その後川崎フロンターレに高額の移籍金とともに移籍。
残念ながら川崎では怪我に泣きましたが、昨シーズンからタイに復帰。

怪我の影響なのか、昨シーズンに関してはクラブでも代表でも全盛期のようなプレーは見られませんでしたが、先週の試合ではキレキレのプレーを見せ、復活を感じさせてくれました。

そしてFWは10番のティーラシン。
以前サンフレッチェ広島や清水エスパルスでもプレーしたので、彼も日本のサッカーファンに名前を知られているはず。

36歳と年齢を重ね以前のようなプレーは見られなくなってきていますが、タイのレジェンド的存在で今も絶大な人気を誇っています。

他にも紹介したい選手はいますが、とりあえずこのあたりを押さえておけばよろしいかと。

選手紹介も終わったところで、両チームの選手が入場してきました。
相変わらず変なところから入場してくるなあ。

円陣を組むBGの選手。開幕2連勝となるか。

一方アウェイのラヨーンの選手。

昨シーズンはT2のリーグ戦を3位で終えましたが、T1昇格プレーオフを勝ち抜き、2020シーズン以来のT1昇格となりました。
その時は1シーズンでT2に降格してしまいましたが、今シーズンはT1残留を目指したいところ。

そんなラヨーンですが、ホームで行われた開幕戦は残り数分というところまで1-0とリードしながらも、終盤にゴールを奪われ1-3と悔しい逆転負けというほろ苦いT1再デビュー戦となりました。
その時の様子はこちら。

そして2戦目はアウェイの優勝候補BGとの試合。
非常に苦しいですが、何とか勝ち点を取って帰りたいところ。

そんなラヨーンですが、4番片野選手はボランチでスタメン出場。
前節途中出場した伊藤稜馬選手はベンチ外でした。

さあ、キックオフです。

試合は予想通り圧倒的なBGのペース。
BGがひたすら攻め、ラヨーンがひたすら守るという展開。
ラヨーンもカウンターで反撃を試みますがボールが繋がらず、すぐに奪われてしまいます。

どこまで耐えられるかなって思っていたところ、前半アディショナルタイムにBGの選手がペナルティエリアでファウルを犯してしまい、ラヨーンにPKが与えられます。

ただ、この判定は正直微妙。ファウルなのかハンドなのかもよく分からず、更にVARも使われないことで、BGサポーターからは不満の大ブーイング。

そんなサポーターの怒り(悲しみ?)が天に届いたのか、その瞬間に物凄い雨が。

結局そのままPKの判定は覆らず。
そしてラヨーンの9番ステニオ・ジュニオールがPKを決め、なんとラヨーンが先制しました。

そしてそのまま1-0でラヨーンがリードしハーフタイムを迎えます。
この時もBGサポが主審へ大ブーイングを浴びせました。

さあ、後半が始まります。

1点をリードしたラヨーンは、後半開始早々から完全に引いてきて1点を守り切るんだって誰が見ても分かる戦い方。

まだ始まって数分なのに、後半アディショナルタイムみたいな守り方でした。

ただこれは先週と同じ展開。先週は残り数分のところでひっくり返されましたが、果たして今日はどこまで粘れるか。

何としても同点、そして逆転したいBGが猛攻を見せますが、ラヨーンは必死で守ります。
そしてGKが時間を稼いだり、選手が倒れて痛んだふりをしたりとあの手この手で時計を進めにかかります。

ラヨーンは完全に攻める気がないよなって思っていたその時。見事なカウンターを炸裂させます。
本当に美しいカウンターで2点目が入り、BGの選手とサポーターは呆然。

これはダメージが大きいなあと思ったところで、今度はVAR発動。
結果オフサイドの判定が下され、ノーゴール。
今回はBGが判定に助けられました。

今夜の入場者数は7,870人。
金曜開催とはいえ、ホーム開幕戦でこの豪華メンバーだし、もう少し入ってもいいのになあ。
でもバックスタンドはほぼ埋まっていましたし、スタジアムの熱気はしっかりありましたけどね。

その後もBGは攻め続け、あわやというシーンが何度もありましたが、ラヨーンが必死に守ったのと、ゴールポストに救われたりと運にも恵まれ、結局1-0で守り切り、2戦目にして今季のT1昇格後初勝利を飾りました。

一方BGはホームで痛い敗戦。

試合の感想なぞ・・・

BGのサポーターはストレスが溜まりまくりで、怒りも収まらない敗戦だと思いますが、第三者として(タールアサポとしてはラヨーンに勝ってほしいとは密かに思っていましたけど)は色々と面白い試合でした。

両チームの戦力、そして試合展開からいったら明らかにBGが優勢でしたし実際圧倒的にBGの方が押していましたが、それでも勝てないのがサッカーの面白いところ。

しかも決勝点が微妙な判定でのPKですから、選手もサポーターも納得いかないことでしょう。

実際、帰宅後にYouTubeのTrueVisonsの公式サイトにアップされたハイライトを観てみましたが、いやーどうなんでしょう。
個人的にはこれでPKは厳しいなあとは思いました。しかもVARもなしでジャッジするほど明らかなファウルでもないかなと。

確かにペナルティエリア内であのスライディングタックルをするのはどうなのかとも思いますが、本人もアピールしているようにボールにいってますし、その後にラヨーンの選手が自分から足が引っかかったような演技をしています。

ハイライトのリンクを貼っておきますので、良かったらチェックしてみてください。
そして感想を聞かせてくださいませ。

そんな不運なPKでホームでの開幕戦を落としてしまったBGですが、ただ点を取れなかったことには変わらないですし、点を取らなかったから追いつけなかったり勝てなかったのも事実。

開幕前にムアントンからジャルンサック、チェンライからシワコーンといずれもクラブのエースを獲得。
更に先ほど紹介した野津田岳人選手も加入したりと、えぐすぎる補強を行い、僕が見てきた中で最も選手層が厚いチームだなと思ったBGですが、この日試合を観てちょっと気になることがありました。

獲得した選手もそうですし、戦術もそうですが、とにかく前がかりなんですよね。前のめりといってもいいくらい。

BGといえば、最終ラインに背の高い外国人DFを並べ守備を盤石にした状態から、前線にいる強力なFWが点を決めて勝つみたいな戦い方をしてきたクラブなんですよね。

でもこの日のBGのディフェンス陣を見ると、何か危ういというか脆い感じがしました。
更に前がかりになっていることで、カウンターを喰らいやすくなっています。

この日のラヨーンの攻撃陣はそれほど強力ではなく、更にリードしたことで後半はほぼ守備に徹していたことでそれほど目立ちませんでしたが、前線に強力なFWがいるチームとか、カウンターを武器にするチームであれば崩されてしまうんじゃないかなって。

実際前節のスコータイ戦ではジョン・バッジオというスピードに優れたFWにゴールを奪われたり崩されたりしていましたからね。

前節のハイライト、そして今節の試合を観た限りでは、以前のような守備の固いチームではないなというのが率直な感想です。

まあ獲得した選手を見れば、今シーズンは攻めまくって相手を圧倒して勝つという戦い方を選んでいるのでしょうし、そこは目を瞑ってとにかく攻めることに重きを置いているんでしょうけどね。

そこでこの日のように点が取れないと苦しくなるわけで。
といってもこの日は色々不運なこともありましたし、次節までにどう立て直してくるかが楽しみです。

一方、何とか1点を守り切って2戦目にしてT1昇格後初勝利を掴んだラヨーンですが、勝ったとはいえ厳しい試合でした。

前節そして今節と偶然にも2試合続けてラヨーンの試合を観ましたが、この内容で1勝1敗であれば上出来ではないかと。
しかも相手がタールアとBGと、今シーズンの優勝争いをするであろうクラブだったわけですから、そこで勝ち点3を得られたことには満足すべきだと思います。

何なら前節も85分まではリードしていたわけで、もしこの試合も勝っていたならタールアとBG相手に開幕2連勝と、驚きの結果になるところでした。

ただ、試合内容からいうと正直よく勝てたなと思いますし、この戦い方を1シーズン通してやるのかなって疑問もあります。
いや、正確に言うと、この戦い方だと厳しいかなって思います。

まだ開幕して2試合ですし、相手がタールアとBGだったので、必然的にこの戦い方を選ぶしかなかったのかもしれません。

次節の対戦相手はムアントン・ユナイテッドということで、2チームと比べるとそこまで一方的にはならないと思うので、どんな試合になるのか楽しみです。

あと、個人的な感想を言えば、片野選手のボランチ起用はどうなんだろう?
本職はセンターバックなはずですし、もしかしたら過去にボランチでプレーしていたこともあるかもしれませんが、少なくともここ数年はセンターバックを中心にプレーしていました。

前節はアウェイのゴール裏からの観戦でしたので、細かいプレーは観られませんでしたが、今日に限っていえば攻守ともに良さが出ていなかった気がします。

特に中盤でボールロストしてしまい、危ないシーンを作ることも何度かありましたし、ボランチとして機能していたとは言い難いです。

チーム事情で仕方ないのかもしれませんが、やはり彼を最終ラインに置いた方がチームとしても安定感が出るのではないかと思いました。

ということで、第2節にして早くも優勝候補のBGが敗れるという波乱があったこの試合。
サッカーの面白さと難しさが詰まった試合でした。

ちなみに次は日曜日のムアントン・ユナイテッド対ランプーン・ウォーリアーズ戦を観戦予定です。
そちらも色々と見どころがあり、楽しみです。

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!




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