タイのオタクが持ってるアレを作る

タイのオタクが持ってるアレ

タイBLに出演した俳優の会いに行ける系のイベントでは、現地のファンは大体必ず、俳優の名前やメッセージの文字が光る板を持参している。
正式名称は不明だが、日本語圏だと電光パネルとかLEDサインボードとかいろいろな名前で呼ばれている気がする。(英語だとled, light, panel, board, sign とかで検索すると出てくる)

画像手前のスタンドの人々が大勢で協力して作る文字も素敵だが、私が欲しいのは、後ろのほうでデカデカと掲げられているやつ。

さらに近寄ったところ、点灯していないとこのような形。後ろに支柱のようなものが付いているのがわかる。(追記:先日タイのイベントに行ったときに見かけた物のベース部分はプラダンだった)

動画内、冒頭2~6秒くらいのところで映る。

自作する

現地では制作を代行してくれるのかもしれないし、日本でも、光るLED応援メッセージうちわを作ってくれるというサービスがある。
が、6000円程度かかるため、なんとか不器用なりに自力で作ってみることにする。
はんだ付けに挑戦するのは難易度が高いので、以下のブログを参考に、市販のフェアリーライト(LEDライトがいくつも連なっているもの)を使うことにする。

今回は複数人で支柱を使って掲げるようなものではなく、とりあえず1人で手持ちするイメージで、A4以下で作ることにする。


用意するもの

  1. 黒いボード(今回は100均のプラスチック段ボールを使用)

  2. 型紙(光らせたい文字を作りたいボードの大きさに合わせて印刷する)

  3. LEDライト(文字に合った分量を購入、電池式がベター。今回はIKEAのvissvass40球を2つ使用。詳細は後述)

  4. 電池

  5. キリ・千枚通し

  6. 両面テープ(なくても可)

  7. セロファン(なくても可、100均で購入可能)

  8. デコ材料(なくても可、色画用紙、テープなど)

ライトもお手軽に100均で買えるが、球数や耐久性を考えると割高かも…?

材料費:計1800円

作り方(基礎となる部分)

(1)作りたい大きさに合わせてボードをカットする。プラダンの場合はハサミやカッターで簡単に切れる。

(2)LEDライトの球数(光る部分の数)と間隔を把握する。今回は40球×2セット、10cm間隔。

IKEAのvissvassのページより。
間隔は大きいぶんにはコードが余るだけなので問題ない

(3)型紙に印をつけておく。作りたい文字の形に沿って、ライトが等間隔に配置できるように。文字同士の間隔が空く場合、ライト同士の間隔よりも短くなるように調整し、一筆書きできるよう配置を想像しておくと無駄がない。

(4)ボードに型紙を貼り、印どおりにキリで穴をあける

黒いのでわかりづらいが、画面左側に穴が開いている

(5)穴を通じて、ライトを表に出す。電池部分やコードはなるべく表から見えないようにするとベター。

途中経過。型紙は穴をあけ終わった段階で外してよい。
一応の完成!
かなりワイヤーをねじ曲げたが、断線はしていなかった。

作り方つづき(以下はお好みで!)

(6)ライトの向きや位置を微調整し、光らせたい色に合わせてセロファンでライトを覆う

(7)デコレーションする。色画用紙を使う場合は(4)の前にボードに貼り付けておき、ボードと同様に穴を開けるとよいかも。

デコる前の方が綺麗だったかもしれない…。
もともと電球色なので、少し黄味がかっている。

(8)コードを隠す&補強のため、プラダンを(1)の時とは90°回転した向きで同じ大きさにカットする。

(9)プラダンを小さく切ったものを、ボード裏の上下に両面テープで貼り付けて台にする。その上から(8)で切ったもう一方のプラダンを貼り付ける。コードを圧迫しすぎないよう、無理なく覆えるとよい。

断面図はこんなイメージ。

(10)首から掛けられるように穴をあけて紐を通す、電池の固定など。

あまったワイヤーと電池を裏側にむりやりテープで留めた(汚い)

総制作時間:(試行錯誤含め)約4時間

作ってみての反省&注意点

ライトの選び方が意外と大事

フェアリーライト」とか「ジュエリーライト」などと検索するとたくさん出てくる。100均や300均、インテリアショップや通販で手に入る。飾りがついているものを買って外したり、複数組み合わせて使うのもよいと思う。イルミネーションシーズンになると在庫が充実するらしい。
どこでも同じだろうと高をくくって私は適当にIKEAで買ったが、作ってみた反省を踏まえての選ぶ際のポイントは以下の通り。

  • 充電式よりは電池式、できればボタン電池式(軽いため)

  • 黄色がかった色よりは、白く光る or 光らせたい色のLEDのもの

  • ワイヤーにLEDが埋め込まれたタイプではなく、電球が独立しているもの

  • 球数が多いものの方が文字がハッキリ見えやすい

特に3つ目は意外と大事で、私は前者を買ったため、開けた穴に電球を通すのに結構苦労した。

IKEAで言うとVISSVASSは前者で、なかなか穴に通しづらい。
同じIKEAでもLEDFYRは後者で、おそらくスッと穴を通せる。

埋め込みタイプだとボードの表裏を縫うように穴を通す&ワイヤーを曲げる必要があり、ちょうどいい位置に電球が来るように調整するのも大変だった。このnoteを参考にする人がもしいたら、電球独立タイプを買うことをオススメします。(私は後者では試していないので想像ですが…!)

想定されている使用法ではない

本来は、部屋を美しくデコレーションしていい感じにオシャレにするために使用することを想定して作られた製品なので、コードやワイヤーをぐちゃぐちゃにしたうえ板に挟んで使うことは想定されていないと思う。
耐久性は未知数だが、長時間の使用の場合は過熱状態にならないか不安はある。(こまめに消したり点けたりできるのは手持ちの利点かも)

もし参考にして制作する人がいれば、くれぐれも自己責任でお願いします。こうするともっと良かったよ!というご報告などあればTwitterアカウントにメンションなどしてもらえると嬉しいです…。(万が一ご質問がある場合もリプやDMいただければ、不器用なりにできる範囲でお答えします!)