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「歩み続けること」 4年 武沢一翔

まずは、この場を借りて日頃から東京学芸大学蹴球部を応援してくださっている方々からのご支援とご協力に熱く御礼申し上げます。

また、昨シーズン、今シーズンと、このコロナ禍という厳しい状況下でも私たちの活動や大会の運営に尽力してくださった方々には本当に感謝しております。私たちが何不自由なく、ストレスを感じることもなく、サッカーだけに集中できたのは皆さまのおかげです。
ありがとうございました。


テツゴラッソ、テツテツこと佐藤哲からご紹介預かりました、東京学芸大学蹴球部4年、副主将の武沢一翔です。

今季関東リーグ最終節、後半ロスタイム5分、残り数十秒の状況でその日自身2点目となる逆転ゴールを決めてしまうテツの姿はみんなの頭から消えることはないでしょう。

かなりの頻度で一緒に近くの温泉に行き、哲の「試合に出たい」という熱い想いをたくさん聞いていたからこそ、自分のことのように嬉しかったし、チームを勝利に導いてくれたことに感謝しかなかった。常に想像を超えてくる結果を残すこの男ともうサウナで戦えないと思うと寂しい気持ちでいっぱいです。いつかまた矢口と3人でまたフロキン行こうね。

それでは、さっそくですが本題に入ります。

テツ、タイトルが「闘魂」じゃなくてごめんね?

長く、拙い文章ではありますが、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。




私の大学サッカー、それは「充実」そのものだった。


大学1年の開幕戦からスタメンで出れたこと。

大学初ゴールを決めたこと。

疲労骨折で2か月離脱したこと。

都リーグ降格を経験したこと。

関東リーグ昇格を決めたこと。

アミノで3位になったこと。

総理大臣杯に出場したこと。

関東リーグ3位になったこと。

昇格プレーオフで負けたこと。



挙げ始めたらきりがない。

いい結果も、そうでない結果も、

すべてが偶然ではなく、必然的に起こったことであり、

すべてが私の財産である。


このすべての財産を得るために、私は入学前から決意していたことがある。

それは、

「歩み続けること」

である。

高校時代、2年生の途中から試合に使ってもらっていた私は、その日の練習、その日の試合に全力を注いでいた。

1日を大切にして、誰よりもひたむきに取り組み、誰よりも全力を出し切っていた自信があった。

良くやっているように見えるかもしれない。

僕も力を出し切っている自分に満足していた。

しかし、私のようにもともと持っている素質が高くない人間にとってそれは努力ではなかった。

拓や矢口が言っていたように、やっていた「つもり」だったのかもしれない。

試合に向けてコンディションを整えるだけで、練習以外の時間に何かに取り組むことが圧倒的に足りていなかった。

コンディションは大切。それはそうだけど、下手くそは練習しないと上手くなれない。

そう、高校2年から試合に多く使ってもらっていた私は成長の歩みを止めていた。

それに気づいたのは、高校3年になってから。

気づいてからは小さいことを継続した。

部屋に戻ってからストレッチ、体幹、筋トレ、毎日続けた。

しかし、間に合わなかった。

高校3年間は前期こそスタメンで10試合くらい出れたものの、後期の出場はほとんどなかった。

でも、高校3年の1年間で歩みを続けていたことで、ちゃんと結果がついてきた。

それが、大学1年の開幕スタメン。そして、その年の欠場は1試合のみで、そのほかの試合は全ての試合に出場した。

歩みを止めなければ、必ず、得られるものがある。そう気づかされた。

そして、この気づきが私にとっては大きかった。

大学では試合に出ながら「歩み」を続けることができれば、どれだけ成長できるのだろうか。

そう思い、小さなことを継続するようにした。

外部のトレーナーのところで週1のトレーニングをしてもらったり、キックの専門家にトレーニングをしてもらったり、栄養士をつけたり。

週末に大事な試合が控えていても、疲労が溜まっていても、天気が悪くても、とにかく成長を止めない行動をする。

そういうことが大事なんだって気づけた。


でも、私は試合に出ていても自信はなくなることが多々あった。

「自分下手くそだな。」とか。

「俺のせいで負けた。」とか。

「本当に俺が試合に出てていいのかな。」とか。

周りにはうまい選手が揃っている中で、なかなか自信を持てずに、そんなことばかり考えるときもあった。

でも、そんなこと考えてる時間が一番もったいない。

自信をつけてくれるのはチームメイトなのか?監督なのか?

いや、違う。自信は自分の行動とプレーでつけるしかない。

そのためには、いらないことを考えている時間を無駄なことだと気づき、そんな時こそ、「歩み続ける」ことを意識しなければならない。

これを読んでくれている後輩たちは、少しでも自分のことを考えてみてほしい。

自分自身は前に進んでいるのか?成長の歩みを止めていないのか?

考えてみてほしい。

今からでも全く遅くない。

気づいたその瞬間から、歩みを進めて、その成長を実感できるようになってほしい。

今、練習でチャレンジしてミスして監督の評価を落とすかもしれない。

けど、その日の練習だけのためにその場限りのプレーをしている選手とミスしてでもチャレンジしている選手では、1年後2年後の結果は全然違う。


どんなうまい選手でも、どんな下手な選手でも、

自分を信じて行動してほしい。


そして、もう1つ言いたいことがある。

歩みを続けられるのは、周りに支えてくれる人がいるおかげだということ。

スタッフやチームメイトだけではない、目に見えないところで自分たちのために動いてくれている人がたくさんいる。

武沢一翔という一人の人間も、自分の想いと行動だけではなく、たくさんの人の影響を受けて成り立っている。

これを読んでいるみんなも、それだけは常に心にとめておいてほしい。

私に関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。



最後に、これまでお世話になった方々にお礼を言いたい。
私のサッカー人生はまだこれから続くが、感謝を伝えられる場所は多くないので一つの節目として。

両親へ。

私がここまでサッカーを続けられているのは間違いなく、2人のおかげです。親なんだから子どもの面倒を見るのは当たり前とかそんなんじゃない。2人の愛情はいつもいつも心の支えになってくれていた。
お母さんには、小さいころからどれだけ送迎してもらったことか。弟2人が小さいのに、そのお猿さんを連れていつも応援してくれた。小中の時は、家にいないときでも必ず机に捕食が置いてあったのが懐かしい。一人暮らしで自分で家事をやるようになってから、お母さんの偉大さを改めて感じた。
お父さんは、とにかく俺にたくさんの経験をさせてくれた。別に俺をプロにさせようとかは思っていなかっただろうけど、それでも色んな機会を与えてくれて、人として成長するきっかけをたくさん与えてくれたと思う。毎試合、見てくれてアドバイスくれるのは結構嬉しかった。試合終わったらそのLINEを待つようにすらなっていたな。
これまで2人が注いでくれたたくさんの愛情を、今度は俺が倍以上にして返していきたい。
これからも上手くいかないことの方が多いだろうけど、よろしくお願いします。

弟2人へ。

俺はもう大学を卒業してしまう。来年には1人の社会人だ。お前らもすぐこの時が来るぞ。
健伸。いつも刺激をありがとう。刺激し合える存在が兄弟にいることは本当に幸せだと思ってる。これからも切磋琢磨していこうな。
幸英。小さい頃は俺の習い事につき合わせて振り回してごめんな。俺の習い事の待ち時間でお菓子ばっか食べるから、小さいころからずっと虫歯だらけだ。これからもお互い頑張ろう。


学芸の先輩方へ。

大学1年時からこんな下手くそな僕を可愛がってくれてありがとうございました。沢山声をかけてくれて、沢山アドバイスをもらいました。先輩たちのおかげで伸び伸びプレーできましたし、多くのことを学ぶことが出来ました。愛情あふれる先輩方が大好きです。

後輩たちへ。

コロナ禍で全然ご飯も行けなかったし、縦割りもオンラインでしか開けなかった。コミュニケーションがほとんどピッチ内だけだったけど、みんなと話すのは本当に楽しかった。後輩のみんなに関東1部の舞台を用意してあげられなかったことは本当に申し訳ない。でも、みんなには無限大の可能性があって、来年もその後も輝けると信じてる。SNSで試合の結果はチェックして、応援するので頑張れ!


桜南ファイターズのみんなと坂本コーチへ。

僕のサッカーの原点は間違いなくここです。心の底からサッカーを楽しんでいたし、みんなと少しでも上の順位を目指すことが本当に楽しかった。ありがとう。
坂本コーチには今後も一生お世話になる気がします。小学生の何も分からない僕にサッカーの楽しさを教えてくれてありがとうございました。
小学校を卒業してからも、困っている僕に手を差し伸べてくれたこと、感謝しています。

鹿島アントラーズのクリニック、jrユース、ユースのスタッフの方々へ。
僕のプレースタイルは確実に鹿島のアカデミーで育ったからこそ、辿り着いたものだと思っています。クリニックのころから下手くそな僕に対して常に正面からぶつかってきてくださり、成長させてくれました。Jrユースの1,2年では試合に出れない時期が多かったですが、3年ではほぼフルで使ってくださり、それまでにない経験をたくさんさせてもらいました。ユースでも熊さんに1人の人間として大切なことを学ばせていただきました。ユースで学んだことは大学4年間でも十分に発揮できたし、今後の人生においても役立つものだと自信を持って言えます。僕は鹿島アントラーズが大好きで、スタッフの方々にもいい報告で恩返しができるように頑張ります。本当にありがとうございました。

学芸のスタッフの方々へ。

檜山前監督、星監督には本当に感謝しています。私を4年間試合で使い続けてくれたこと。信頼し続けてくれたこと。感謝しかありません。
なおしくんには、入学当初からいつも気にかけていただきました。気さくに声をかけて、アドバイスをしていただけて感謝しています。
松本さん、松山さん、えいすけくん、はるかさん、りなこちゃん。小さい怪我が多い私にとって、トレーナーの方々の力は必要不可欠でした。皆さんがいなければ、私は4年間プレーし続けることはできなかったと思います。本当にありがとうございました。

さくらクリニックの永田さん、福井さん。キックの田所さん、芹那さん。

私はさくらに約3年間、週に1回のペースで通い続けました。毎回、2時間みっちりトレーニングしていただけたことで、けがも減り、身体も少しは改善されたと思っています。体の基盤を作っていただけたと実感しています。本当にありがとうございました。
そして、キックのパーソナルに出会えたことは私の新たなチャレンジでした。日々、成長は感じていますがまだまだです。これからも新しい刺激をよろしくお願いします。


最後に、同期へ。

みんなからはたくさんのことを学ばせてもらった。
特に一緒に4年間プロを目指して切磋琢磨した、将、かいと、あらこう、りょうた、かせ、さわには刺激しかもらってなかった。これからもそれぞれ厳しい道が待っているだろうけど、連絡とり合ってお互い頑張ろう。
ピッチ外でみんなとしょーもない話をするのが本当に楽しかった。ふざけた話も真面目な話もできて、本当にいい仲間、友達だなって思う。テキトーで何にも考えてなくてうるさいこーだいには多くの時間楽しませてもらった。お世話大変だったけど、とにかく楽しかった。ありがとう。また同期で集まって大学時代のしょーもない話で盛り上がれたらなって思ってる。
これからもよろしく!


本当は感謝を伝えたい人がもっとたくさんいますが、長くなりすぎてしまったので今回はここまでで。


私は、来シーズンから「FC琉球」でプレーします。

また熱いプレーを魅せられるように頑張りますので応援よろしくお願いします。

2021年12月26日
武沢一翔


明日は、学芸の誇る司令塔で、アダルサ(近所のインドカレー屋)のナンとも言われている「住田将」です!
喋り方がふわふわしていて可愛いのですが、サッカーになると異質の存在感です。
この4年間ずっとボランチを組んできて、たくさん助けられて、たくさん学ばせてもらった。
次は対戦相手としてバチバチするのが楽しみだね。
今季はキャプテンとして、絶対的な存在でした。
将がいる練習といない練習では、質が全く違った。そうやって周りを巻き込んでいい方向に突き進んでくれた将が最後にどんなことを語ってくれるのか。
学芸ファミリー全員が期待しているでしょう。
バシッと締めてください!
よろしくキャプテン!!

#紫志尊々 #jufa   #大学サッカー

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