『サッカーボールのせいで』4年 佐藤瀬聖
いつも東京学芸大学蹴球部へのご支援、ご声援をしてくださり誠にありがとうございます。
そして、私を応援・支援・指導してくださった方々、長い間本当にお世話になりました。
卒業ブログもいよいよ同期が書いているのかと思うととても複雑な感情ですが、自分も精一杯書かせていただきます。
最後の部員ブログということで、今までの気持ちを素直に述べさせていただきたいと思います。書く前は手短に終わらせようと思っていましたが、書いていたら色々な気持ちが蘇り、長くなってしまいました。
まとまりのない文章になってしまいましたが、おふざけなしで真剣に書かせていただいたので、最後までぜひご覧くださいぜりあ。DG01。
サッカーボールのせいで、僕はサッカーが嫌いになった。
1年生、夢と希望を持って入部した僕は、その希望をへし折られた。
サッカーが嫌いになった。
ボールが見たくなくなった。
練習に行くのが怖かった。
コロナで始まった1年生。やっとのことで集まって部活が出来るようになったのは、9月のこと。
私は、Bチームから始まった。正直自分は、今だにわからないが、大学でも通用していけるという謎の過信があった。
本当のレベルの高いサッカーに触れてきていなかったからかもしれない。
その過信のおかげなのか、最初の自分はプレーが自信に満ち溢れていた。シャペウとかいうなかなかイキったプレーもしていた。エラでシコもした。今思うと、1年だなと思う。
しかし、それが良かったのか、LINEに一通の連絡が入った。「佐藤(瀬)、来週からAチームで活動してください。」
トップチーム昇格。素直に嬉しかった。謎の過信に満ちていた自分は、やってやろうとしか思っていなかった。ワクワクしていた。俺は上手いのかな?なんて思ったり。
しかし、そんな自分の過信はすぐに打ちひしがれた。
初の練習、自分は地獄を見た。まるでレベルが違った。パススピード、コントロール、シュート、フィジカル。圧倒された。
そこにいるのが恥ずかしい。パスを受けたくない。怖い。絶対俺に出すな、、。
圧倒的に実力不足すぎた。
サッカーボールのせいで、僕はサッカーが嫌いになった。
それから、毎日練習に行くのが嫌だった。辛かった。毎日自分の実力不足を痛感するからである。
もちろんそんな気持ちでやっていたら、うまく行くわけもなく、1ヶ月半でBチームに落ちた。
Bチームでまた頑張ろうと思っていると、新チーム始動のタイミングでまた、Aチームに上がることになった。
「佐藤(瀬)、来週からAチームで活動してください。」
もうこの連絡が怖くてしかたなかった。前回の時とはまるで違う気持ち。自分はやれるだろうか。不安でたまらなかった。
でも、そんな気持ちでいてはいけない。
分かってる。
ミスしないと成長しない。
分かってる。
トライしないと成長しない。
分かってる。
でもどうしても足がすくむ。
パスがくると足がすくむ。
ドリブルを仕掛けようとすると足がすくむ。
安牌なプレー。ミスをしない。目立たないように、、。
そんな自分も嫌だった。
その結果またもBチームに落ちることになった。前回と全く同じ。何もできずに終わった。
サッカーボールのせいで、グラウンドに行かなければいけなかった。
2年生になった自分はBチームで活動した。Bチームもレベルは本当に高い。各地方のエリートが集まっている。Bチームで、スタメンを奪うことも非常に困難なことであった。
なかなかスタメンは奪えず、途中出場が多かった。出れずに終わることもよくあった。悔しかった。
しかし、この時期は前向きに取り組めていた。それは、今まで考えてこなかった、「サッカー」と向き合うようになったからである。
当時のコーチであった、服部コーチの指導のおかげである。こと細かくサッカーについて教わった。
サッカーにおける原理原則、守備の原則など。また、サイドでのプレーの幅も広がった。毎日成長を実感していた。
そんな中で、2年生冬、新チームが始動した。そこで、3度目の、
「佐藤(瀬)、来週からAチームで活動してください。」
きた。前回とはまた違う。確実に自分は成長している。今度こそは。
確かに、前回よりは、良くなった。しかし、成長しているのはみんな同じであった。最初こそ頑張っていたものの、徐々に蘇る。
怖い自分。ボールを受けるのが嫌な自分。そう思うと面白いもので、どんどんまた消極的なプレーは増えた。プレーが悪くなる。また練習が嫌になる。どうしよう、いきたくない、、。
しかし、練習は明日もある。繰り返される。いやでもグラウンドに向かうしかなかった。練習をするしかなかった。でも、やはりそんな気持ちではうまくいかない。4ヶ月ほどトップチームにいたが、通告される。
「種村→A、佐藤(瀬)→B来週からよろしくお願いします。」
Bチーム降格。こうして2年生は終わった。
サッカーボールのせいで、グラウンドに行くしかなかった。
3年生になり、再びBチームでの活動。
この時期はスタメンとして活動もできた。着実にステップアップした1年でもあった。
自信もついていた。この時はチームワークも良く、Bチームの実力も上がっていた。
そんな中での新チーム始動。
次こそはいける。やれる。そう思っていた。
カテゴリー編成。
Bチームで共に戦った多くの仲間がAチームにあがった。
しかし、そこに自分の名前はなかった。
今まで味わったことがないくらい悔しかった。
悔しくてたまらなかった。なかなか受け止められなかった。しかし、それが実力で現状。
それを教えてくれたのが同期のやすであった。
Aチームに上がれず悔しかったが、やすが、色々なことを教えてくれた。気持ちを前向きにしてくれた。同期だということ、先輩後輩ということは関係なく、選手として成長するためにするべきことに向き合わせてくれた。
これはこの時期の自分には心の支えだった。
絶対に成長する。している。もっとまだ上手くなれるんだ。そう思わせてくれたからである。
にしても、辛い練習が多すぎたけどね笑。
だけど、グラウンドに向かう意義を見出せてた。
なんだか、嫌いになっていたサッカーが好きだなって改めて思えていた。小さい頃夢中になっていた頃のようになれていた。
サッカーボールのおかげで成長ができた。
それから、Aチームに上がることはなかった。だけど、4年生の1年間はとても成長したと感じている。
それこそやすの指導や、柴田コーチ、こうしゅうの指導のおかげ。今まで学ばなかったことばかり。走り嫌だとかあーだこーだ言ってた記憶あるけど、みんなで乗り越えて、練習終わったあと、みんなで笑って話すのが好きだったな。
頼もしい仲間や指導者。そのおかげでサッカーは楽しいものへと変わっていた。
引退。
たくさんの経験をした。辛い思いもした。悔しい思いもした。挫折もたくさんした。
しかし、東京学芸大学蹴球部に入り、たくさん成長した。
何かに本気で取り組めた。壁にぶつかった時の向き合い方であったり、姿勢を学んだ。
多くの人の支えがあって、試合ができていて、サッカーに打ち込めていることを知れた。
仲間がいることでなんでも出来るということも知れた。
辛いことも糧に頑張れるようになれた。
一方で、自分の弱さも知った。
継続した努力が出来なかった。
たくさん人のせいにした。
たくさん、現状から逃げた。
それでも、自分の弱さに向き合った4年。
メンタルが鬼ほど弱い自分であったが、サッカーをしていたおかげで、少しは成長したと思っている。
サッカーボールのおかげで最高の仲間と出会えた。
思い返すと、4年間で、悔しい思いをしたことの方が多い気がする。多くの挫折をして、サッカーが嫌いになったこともあった。
しかし、サッカーをやっていたおかげで自分は最高の仲間に出会えた。
引退する前の日、ボール回しをした。
ボールを回しをしているだけなのにすごく楽しかった。
3タメでジュース奢り。少し高めのモンスターを買う。ただそれだけに夢中になって、ボール一つを回す。
その時のみんなの笑顔を見ていて思った。
「サッカーをしていて良かった。」
サッカーボール一つで仲間とこんなにも笑顔になれて、こんなにも勝利に必死になる。こんな経験はもう2度と出来ないと思っている。
これは当たり前ではないこと。
その当たり前ではない経験をさせてくれた。
サッカーに感謝したい。
そして、サッカーをしていたおかげで出会うことができた最高の仲間。
最高の仲間がいたから、辛い時があっても、楽しくこの4年間を過ごすことができた。
心からありがとう。
自分は自分の気持ちを素直に伝えるのが得意な方ではないが、最後に、こんな自分と向き合ってくれた、大切な人に感謝の言葉を述べたいと思う。
毎年個人への感謝をここで書く人に対して少し、身内ノリは勘弁と思っていたが、いざ書く立場になると、ついやってしまいます笑。
【両親、親戚のみんな】
自分にサッカーを、何不自由なくさせてくれてありがとう。用具からなにから、自分が最高な状態でサッカーが出来るようにサポートしてくれてありがとう。おかげさまで、かけがえのない最高の経験をすることができました。あまり直接言うことができないかもしれないけど、本当に感謝してる。ありがとう。
【指導者の方々】
○柴田コーチ
柴田コーチの熱い指導。正直あたりが強いと思うこともありました。なんでと思うこともありました。でも、くまが泣いてしまった時に、一緒に目を赤くしながらくまと話してるところを見て、柴田コーチも普段は心を鬼にして僕たちの成長に尽くしてくれてると再確認して、自分がまだまだ足りないから指導してくれているのだと素直に受け止められました。
柴田コーチには、実質4年のうち3年ぐらいは見てもらっていたと思います。厳しいと思うこともありましたけど、それでも試合で出してくれたこと、得点をとった時に褒めてもらえたことは本当に嬉しかったし、ものすごく感謝しています。
○岩田コーチ
本当に大好きです。指導者としてサッカーに向き合う姿、選手と向き合う姿、お酒に向き合う姿、どれも本当に尊敬しています。どんなに忙しい時でも、顔を出してアドバイスをしてくださり、感謝してます。
しゅんくんがいるとみんなのモチベーションが高いのはなんでなのでしょうか。
良いプレーを素直に褒めてもらえた時は本当に嬉しかったです。
○磯崎くん
磯崎(いそざきこうしゅう)くんは、一見やる気がないように見えて、内にサッカーへの情熱を秘めているタイプでした。磯崎(いそざきこうしゅう)くんは、サッカーを熱心に勉強してたくさん還元してくれました。磯崎(反対から読んだら、うしゅうこきざそい)くんは、いつも僕のプレーの相談に乗ってくれました。こうしゅうがいなかったら、こんなにウイングというポジションを楽しめなかったよ。ありがとう。
【後輩へ】
本当に自分は後輩に恵まれたと思っています。それぞれ個性があって、素直で、面白くて、好きな人ばかりでした。本当にありがとう。それに、サッカーの才能はみんな本当にすごい。みんなそれを忘れてしまっている。絶対みんなはもっと上にいるべき選手ばかり。ここまで読んでくれてる人がいるなら、その才能を無駄にしないように、今まで以上にサッカーと向き合ってください。自分のような平凡なサッカー人生で終わりたくないなら。
今後の活躍を祈っています。
【同期へ】
本当にみんなのことが大好きで感謝してる。
自分は同期に本当に恵まれた。この文章全体が臭いけど、どうせなら、もっと臭く、みんなに感謝を述べたい。
しらけ芸で本当にしらけるしらけのプロな人。
意外に最近は面白いよ。教採ありがとうね。
おかげで教員なれるよ。ありがとう。
マッチアップでよくバチバチになった人。でも、外では仲良しと思ってる。彼女とこれからもお幸せにね。会計の手間をかけさせてごめんね笑。
2個上の外れたおっさん。根は優しくて、熱い。この間の学年会は、人生で初めての主役だったのでは?いつかこの歳の差を埋められるような男になるから。ありがとう。
審判。謙虚すぎる。めちゃめちゃすごい舞台で笛吹いてるんだから、最近みたいに、もっとみんなに報告してね。タイでも頑張って。
東大王。もう来年ではライバル。真剣にトレーナーに向き合う姿は自分には真似できないなと尊敬する。思い込みすぎずにこれからも頑張って。
いじめっ子。女好き。面食い。すぐ人を馬鹿にする。センター分け。レフティー。でも好き。これからも色んな話しようね。
力道山。飲み会ではいっつもみんなを介抱してるし、本当に心から優しい。その優しさに救われた人もいるはず。ありがとう。
ハイスペックでオーラを纏ってるけど、遊んでる時とか、飯行ってる時にみせる、可愛い笑顔が僕は大好き。陽気でおちゃらけもので一緒にいると明るい気持ちになる。いつでも飯行こう。
ぶたひろ。これを読んでいたら肩パン確定です。コミュ力と人をまとめる天才で、気づいたらみんなを巻き込む。そーゆーところが好き。もしいなかったら僕の大学生活はこんなに楽しくなかったよ。ありがとう。
オンオフの鬼。飲み会での暴れっぷりからは想像つかないほど、仕事や自分のことに真面目。周りを笑顔にする天才。また色んなモノマネみせてね。
優しすぎるだら。なんか一緒にいると落ち着く。みんなのことを笑顔でいつも見つめている。でも、心には毒をもっていて、その毒を聞くのが堪らなく好きだよ。
コージ。おバカ。でも、優しくて、真面目で、一緒にいると楽しい。いつもだらしない僕を助けてくれてありがとうね。ぐーーー!!!
無職。使えない。でも、4年間どんな境遇でもめげずに向き合って、情熱を持っていたところは尊敬する。うざくて、ださくて、見てられないけど
絶対いつでも飲み行こうね。
ずっと幼少期。でも、彼がいなかったらサッカーをやめてたかもしれない。性に合わないと思っていたかもしれないけど、ハセのおかげチームはまとまってたよ。ありがとう。また飲みで。
色男。繊細で素直で優しいところが大好き。なんでも相談乗ってくれてありがとう。大学生活に色をつけてくれてありがとう。これからも些細なことでもたくさん話そうね。
田舎者。根はヤンキー。だけど、誰よりも人の気持ちを汲み取る力があって、優しくて、会話していて本当に楽しい。受験の日から今までありがとう。
NIKEマスター。サッカーに向き合う真面目な姿とは打って変わって、外では優しくて、多くのボケたちにツッコんでくれていつも助かってるよ。これからも触り合おうね。
お笑い怪獣。そのセンスはどこからくるのかなっていっつも思う。しょーないけどね笑。実はすごい考えてること、誰よりも知ってる。一緒にふざけ合った日々が本当に楽しかったよ。これからもよろしくね。
英語科。ずっと同じ境遇なことが多かったから、関東リーグでデビューしたときは泣きそうだったよ。優しくてストイックなその性格が好き。ありがとう。
誰よりも堅実。自分に厳しくても、周りには優しい、まさに理想。笑いながらツッコんでくれるのが好き。ぽこならなんでもできると思う。ありがとう。
男の中の男。見た目も性格も男。サッカーにも遊びにも全力なところが好き。そんでもって優しくて、相談はみんなの聞き役で、なんでも話したくなっちゃう。これからも彼女と幸せにね!
主務長。1年生からいつも同じ境遇だったね。辛い時はいつも飯に誘ってた気がする。有言実行していくのが、カッコよかったよ。大好き。
みんなにいじられながらも、ずっと笑顔。怖いくらい優しい。みんないじるけど、大好きなんだよ。4年目は特にいろんな辛いことあったはず。お疲れ。ありがとう。
蓮太郎。こんなにストイックな人見たことない。みんな最近はいじってるけど、そのストイックさがあればなんでも出来るよ。自信もってさらに高み目指して。
キャプテン。お疲れ様。みんなには考えられないほどの苦労をしたはず。自身でもこんな苦労した年はなかったんじゃないかな。でも、ずっと言ってるけど、健太は確実に今まで見た人の中で一番サッカー上手い。確実に。仲間として力になれなくてごめん。でももう謝らない。まだまだこれからだから。絶対やれるから。とんでもない舞台でプレーしてるところに、みんなで応援いくからね。ありがとう。
以上。
どう?卒論やばいのに、こんなに書いたよ。みんなが好きだから。尊敬してるから。絶対またみんなで集まろう。いつでも集まろう。最高の同期。ありがとう。
最後に。
こんなにながーい文章を書くとは思ってませんでした。でも、気づいたらこんなにも濃い4年間だったのだなと。それはまぎれもなく、周りのみんなのおかげ。
サッカーのおかげで、最高の4年間でした。
ありがとう。
次は、中本智大こと、中本智大さんです!
まさに同期で良かったランキング1位。
飲み会では必ず幹事をしてくれる、幹事んな人物です!
また、彼はおしゃべりでもあります。彼のマシンガントークは多くの人を魅了してきました!
彼に魅了された人は多いのではないでしょうか。
僕自身はあまり仲良くないのですが、バイトは2つ同じバイトをしており、週2〜3日は家に泊まっており、合鍵を彼がもっていた時期もありました!
最近はエニタイムで鍛えてるとのこと。
そんなおしゃべりでパンプした彼が、どんな卒業ブログを書いてくれるのか、乞うご期待です!
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