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「精神一到、何事か成らざらん」 4年 佐藤哲

今シーズン、主務という立場で幹部を務めさせていただきました佐藤哲と申します。

今シーズンも多くの方々にご支援、ご声援を頂き、最後まで活動を継続することができました。
この場をお借りして皆様に厚く御礼申し上げます。


稜太紹介ありがとう!
そして、改めてプロ内定おめでとう。
稜太はオフの日によくうちに来てご飯食べながらサッカーのこと話したりしましたね。

つい先日も2人でご飯行って、話しました。
アスルクラロ沼津という素晴らしいチームで大活躍する確信が持てました!
部員ブログも稜太の色全開でした。
読んでいない方、稜太のブログも是非お読みください!



ここからは部員ブログの内容になります。


この1年私が考え、行動し続けたことと、引退を迎えたため、この場をお借りして私のサッカー人生を支えてくださった皆様への感謝の言葉を述べさせていただきました。



大学サッカーを引退するときに、どうありたいのか。
その先仕事をしてから、家族ができてから、大学サッカーを糧にしてどう進んでいきたいのか。


では、その糧を取りこぼしのないように最大限得るために自分は”今どうする”のか。

この1年、常に考えていた。


辛いとき、苦しいとき、心が折れかけるときは何度もあった。
でも、その度に、自分が最後にありたい姿を想像した。

”今すること”と向き合い続けた。

喉から手が出るほどプロになりたい、関東リーグに出たい、チームの力になりたいと願い、もがくかっこいい仲間の姿を想像し続けた。
自然とワクワクした。



「俺らにとって現状維持は衰退なんだよな。こういう自主練で追い込まなきゃ試合出てるやつらとの差は縮まらないよな。」

コロナ禍で部活ができない期間、鵜養と炎天下の小金井公園で倒れこみながら毎日のように愚痴を言いあった夏。
僕たち、毎日現状打破できてたよな?鵜養。


木曜日の坂ダッシュに、一翔、将、創太が集まって幹部みんな揃う時もあった。将や一翔は先が見えなくて不安な中、坂を走って、アスファルトを削ってた。創太もトップにあがるために必死だったと思う。決して足が速いわけではないから、自主練でレベルアップしようとしていた。
Bチームのキャプテンではなく、一人の漢の背中だった。


シーズン約6か月のうち1か月半くらいは2回の教育実習で練習できなかった。
それでも「現状維持は衰退」って鵜養に怒られそうだから、ヘトヘトで退勤してから、坂ダッシュをした。週末はチームのキックオフ時間に合わせて松山トレーナーに出してもらったメニューで吐くほど走った。土砂降りの雨の中でレストをとりながらチームの勝利をYouTubeで見届けて、また走る。
一人じゃどこかで妥協したくなるから、内藤梨南子軍曹トレーナーに協力していただいて、「哲さんならまだいけますよ。」と、尻をひっぱたいてもらいながら「現状打破」した。

信頼して試合に出してもらった時にフルスロットルで戦えるように、準備プロセスには特に気を遣った。睡眠、食事、ケア。サッカー選手として当たり前だけど、やれることだったら何でもやった。


ピッチの外でもやることは変わらなかった。
自分に任せられている幹部としての仕事、主務としての仕事を疎かにするわけにはいかなかった。
そりゃでっかい組織を動かしていれば嫌な面だって出てくる。そのたびに目を逸らさずに現実と向き合った。朝から重い話で幹部ミーティングもした。幹部はみんなチーム想いだった。
ミーティングが終わった頃にはなぜかスッキリしていた。愛に溢れていた。



試合に絡み始めてから、試合に出られなくなる期間は相当しんどいものがあることにもこの年になって初めて気がついた。
アミノバイタルカップで全国行きを決めた流経大戦、肝心な試合で力になれなかった。
帰りのバスでカーテンに隠れて泣いた。
実習でチームを離れると自分のポジションはなかった。


特に関東リーグ最終節に向けた1週間は気のもちようが難しかった。
それまでスタメンで出てたけど直前で2連敗。そのせいで自力昇格を逃す。途中交代。
相手から見たら穴は間違いなく8番だった。
出身高校見ても分かる。
どこだよ高崎高校って。
スタメンじゃないかもしれない。自分がスタメンじゃないほうがうまくいくかもしれない。


だけど、せっかく一歩ずつ足元見つめて”今どうするのか”にこだわってきたのにこれで終われないだろう。

いろんな人が応援に来てくれる。
両親や姉だって見に来てくれると。
僕のプレーを信じてくれて、期待してくれている仲間もいる。

そんな人たちにダサい姿なんか一ミリも見せられないだろう。


“俺のゴールでチームを勝たせる。感情を爆発させて仲間と顔をぐしゃぐしゃにして関東一部昇格を喜び合う“
最後にありたい姿を実現させようとできるチャンスがまだある。
そう考えたらまたワクワクしてきた。
ラスト一週間、自然と練習はいつも通り臨めたし、練習後の帰り道はそんな姿ばかりを考えていた。



正直最終節の2ゴールの記憶はほとんどない。
恐らく興奮で変なものが脳から色々出てたんだと思う。



だけど、誰が駆け寄ってきて、身体をぶつけ合ったか。誰と目を合わせて笑顔でハイタッチして、抱き合ったか。これだけは覚えている。

スピード緩めずにぶつかってくるし。痛いし。
顔がぐちゃぐちゃのやつ、もちろんいっぱいいた。

とにかくあの瞬間を嚙み締めた。

昇格はできなかったし、入れ替え戦もほとんど出られなかった。
結局最後も悔しさが勝ってしまって、声を出して泣いた。応援席は観られないし、顔も上げられない。
最後にありたい姿にはなれなかった。

けれど、最終節のあの瞬間は自分がこの一年目指していたものに限りなく近い姿だった。

「精神一到 何事か成らざらん」

16年間の本気のサッカー、最高だった。
切実にそう感じました。



ここからは感謝の気持ちです。長くなります。ご容赦ください。
関係ない人も読んでみてください。

まず、鈴木明哲先生、新海先生。昨年に引き続き、蹴球部を支えてくださり、本当にありがとうございました。
大学サッカーは学生主体とはいえ、私たちのみの力ではここまで来ることはできませんでした。
重ねて感謝申し上げます。
星監督をはじめとする蹴球部コーチングスタッフの皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。へたくそな自分を見捨てることなく、熱く向き合っていただいたおかげで自分もこの一年間戦い抜くことができました。この一年間ぐっと成長することができました。
俊太朗コーチ、サッカー、楽しかったですよ!



アルテ高崎、前橋FC、高崎高校、すべてのカテゴリーで私に関わってくれた皆様。
全てのカテゴリーで、いろんな種類の本気のサッカーを教えてくださいました。それぞれのステージでの経験があったからこそ、関東リーグや、初の全国大会で戦うことができました。帰省した時にまたご挨拶に伺います。
本当にありがとうございました。


高崎高校サッカー部の同期
タイトルの言葉、こんなに素敵な言葉だったんだね。気づかなかった。
試合見に来てくれたり、LINEでメッセージくれたり、ありがとう。
みんなの応援が力になってました。
初蹴り楽しみにしてます。


将也、日川
二人の頑張りとか、もがいてるんだろうなっていう姿が背中を押してくれてたよ。本当にありがとう。将也は早稲田でインカレに出ようと最後まであがいた。日川は慶応で一部の残留争いの瀬戸際でもがき続けた。高々魂だったな。
俺とは違うタイプで、すんごい賢い二人、めちゃくちゃ高いレベルで奮闘する二人を一生尊敬し続けます。
これからも3人で頑張ろうね!


B.Cチームのみんな
コロナの関係で満足に練習や練習ができなかったり、トップの予定の関係で日程がずれたり。
遠くまでバスで応援に来てくれたり、試合後には笑顔で声かけてくれたり。本当にありがとう。凄く嬉しかったよ。
トップに一日でも早く上がって、もがくことが一番。また落ちてもいいと思う。
というか、最初は大体やられると思う。僕もそうでした。上がったり落ちたりでした。
そのたびに、環境のせいにだけは絶対しないこと。ブレそうになったらタイトルの言葉とこの一年の悔しい経験を思い出してみてください。


トップチームのみんな
特にトップサテではお世話になりました。本当にありがとう。紅白戦でどうやってスタメン組を倒すのかを考えるの楽しかったな。
来年が楽しみです。正直僕なんかよりみんなのほうがうまいです。期待してます。

試合に出られなくて悔しい気持ち、結果が残せなくて誰にも顔向けできない感じ、痛いほどわかる。

気持ちや熱量が追いつかない時もある。
なかなか頑張れない時もある。

そんな時でも頑張れない自分を認めてあげて、信頼できる同期に相談したりアドバイスをもらったりして、励ましてもらうのが1番だと思う。自信もつくし。先輩でもいい。
そんなしんどそうにしている人がいたら誰かが気が付いて声をかけてあげるともっといいな。
一つひとつクリアしていこう。

そしてまた、持ち前の仲の良さを生かして支え合って熱量をもっともっと紡ぎ出していってほしい。

最終節のゴールで飛び跳ねて喜んでくれた健太、出られない時期も一緒に成長したネオ、僕の関東リーグ初ゴールをお膳立てしてくれた柊哉、今シーズン2倍も3倍も大きくなった栗原、どすこいズンズン草住、関東リーグでは本当にお世話になりました。ありがとう。頼もしかった。

学連、主務のみんな
沢山迷惑かけた!その度に優しくフォローしてくれた皆さん、本当にありがとうございました。来年は諒也と吉留なのでそんなことはないと思います。優秀です。ほとんどAIです。
達海、沢山支えてくれてありがとう。最後までよく頑張った!


先輩
沢山期待をかけてくれてありがとうございました。一個上で同じポジションだった先輩は特に勝手にライバル視させてもらってました。ご飯に連れて行ってくれたり、熱い話をしたり。そんな先輩方に沢山励まされて成長することができました。
YouTubeや会場に来て応援してくださった皆様、メッセージをくれた先輩方、本当にありがとうございました。


幹部
幹部LINEにはありがとうが溢れてた。事あるごとにありがとうだった。ピリつきがちな時で和やかにしてくれる三人には頭が上がらないよ。僕が手一杯な時にも支えてくれてたし、誰かができない時にはカバーしていた。そんな優しさに溢れる幹部が大好きでした。
幹部LINE、もう動かないのか。寂しいね。

「やっと視界良好になったかな!?山頂に向かって最後の最後までみんなで共創しましょう👍」
将の最後のLINE最高にカッコいい。
辛くなったら11/26のLINEを見返すことにする。
本当にありがとう。


スタッフの同期(山岡、蛯名、ゆり、あかね)
選手勝りの熱い気持ちをもって、チーム、選手を愛してくれてありがとう。
山岡とゆりはアツいよ。始動のミーティングでチームの進むべき方向を大きく決めてくれた。だから今のチームがあると思う。舵を取ってくれてた。
蛯名は一人で小金井公園で審判の自主練をしてるのを見て、プロ意識を感じた。かっこよかった。あかねはサッカー大好きだね。一日あけておくから好きなだけ話していいよ。


Bチームの同期(創太、拓、内山、川島、丹野、宮川、智樹、達海、こうへい君)
最期までみんなが上がってくるの密かに楽しみにしてました。トップで活躍したいっていう気持ちが伝わってきてた。一緒に出るのが叶わなくて残念。みんなの悔しい気持ちが綴られたダイアリー読むと泣けてくるよ。それぞれ次のステージでまた頑張ろう。


トップチームの同期(澤田、達也、成瀬、矢口、鵜養、将、一翔、あらこう、稜太、魁人)
みんな本当にかっこよかった。それぞれがいろんな種類の辛さを感じてたと思う。
そんな中でもプロ目指しているみんなは僕なんか比べ物にならないくらいひたむきに頑張ってた。何度も何度も厳しい言葉をかけたり、見えないところでハードな自主練に取り組んだりしていた。

特にあらこうはみんなが思いっきりサッカーやってる横でめちゃくちゃしんどいリハビリを1年以上も続けた。そしてあの復活の仕方はさすがすぎる。本当にしんどかったと思う。


矢口、成瀬、鵜養。また今度3人でご飯いこう。成瀬とまだ話したりないし、鵜養のアツい話もまだ聞きたい。酷使し続けた矢口のハムストリングを労ろう。


まだサッカーを続けるみんな。本当に尊敬する。プレーでも気持ちの面でも引っ張ってくれてありがとう。僕がしんどい時の原動力は間違いなくみんなのサッカーに向き合う姿勢でした。本当にかっこよかった。


最後に、家族。
長くなるから、手紙にでもしようと思います。ここでは書けないこともあるし。一生残るし。
僕がここまで全力を注いでサッカーに集中できる環境を作ってくれた家族には感謝してもしきれません。毎週末、連絡をくれるのが嬉しかったよ。本当にありがとう。
続きはまた今度ね。



最後は書きたいことを書かせていただきました。
自分の正直な気持ちを書き殴りました。
月並みな表現で読みごたえはなかったかもしれません。
長くなりました。読んでいただきありがとうございました。


佐藤哲にこれまで関わってくれた皆様、お世話になりました。本当にありがとうございました。


次のブログは副将・武沢一翔です。
一翔とは一緒に沢山お風呂に行きました。
また行きたいね。

走るの好きすぎて月まで行った。
得意なプレーは声を出すこと。
スライディング練習が日課。

きっとブログのタイトルは”闘魂”とかそんな感じな気がします。
楽しみにしてるよ

#紫志尊々  #jufa #大学サッカー

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