「覚悟はいいか?」4年 高橋謙太郎
こんにちは。
4年GKの高橋謙太郎です。
約4ヶ月ぶりに部員ブログを担当します。
前回はゴールキーパーについて語り、
前々回は昨年末に来シーズンにむけた抱負を書きましたが、
もう9月を迎えました。
まだ私たちの今シーズンは訪れていません。
11月23日にむけて投じた石はどうなるのでしょう、東京都リーグの終盤くらいのピッチに転がっているのでしょうか。
(気になる方は前々回の僕のブログを読んでください。)
3月27日に活動休止となり、
8月9日にはアミノバイタルカップの東京都予選も辞退した。
総理大臣杯が中止になった矢先に飛び込んだ、最後の全国大会のチャンスは不戦敗で幕を閉じた。
この5ヶ月間出口の見えない中、個人でのトレーニングを継続することは、常に自分との戦いだった。
「何のために毎日のように公園で体を動かしているんだろうか。」
きっとやめてしまうことは簡単だった。
でも続けた。
活動休止前のように、ゴールもクロスをあげるアタッカーはいなくても、傾斜のついたデコボコの公園で続けた。
「芝が短え、硬え。」と文句を言っていた日々が愛おしく思えた。
街に出ることは減り、家で一人過ごす時間が増え、他人と会話することもないから、自分について考える時間が増えた。
いろいろなことに向き合うなかで、自分に足りないものが見えてきた。
きっと自分には覚悟がなかったのだろう。
足りないとかじゃなくて。
チームの主将としてインタビューを受けることが多かった高校時代、
「今年の目標はもちろん全国制覇ですか?」と聞かれることが多かったが、
「まずは、目の前の試合に目を向け全力で臨みます。全国制覇はその先です。」と答え、
「全国制覇です。」とシンプルに答えたことはなかった。
どれだけ難しいものなのか間近で見てきて、言い切る覚悟がなかったかもしれないが、
現実に目を向けて冷静に判断することが自分らしいと思っていた。
今は、そんな全国制覇ですと高らかに宣言できる人を。
サッカーしかないんだと素面で言える人を羨ましく思う。
信じられないかもしれないが、新入生の内田陸斗のブログに書いてあるように、
ずっと何でもできる優等生をやってきた。
だから、サッカーしかないなんて思ったことがなかった。
どんなことであろうと全てを捧げることなんてしてこなかった。
でも蹴球部に来て、センター試験を受け一般入部で入ってきた部員の中にも、プロになりたい。サッカーしかないと言う選手がいて、当時は別になんとも思わなかったが、今は、覚悟を持って口にしていたのかと思い、自分の中途半端さが身に沁みた。
このままでは「ガラクタ数えて安心しようとしてる。」と岸あかりに笑われてしまいそうだ。
4年の春学期も終わり、大学生活の修了を目前とし、第一線のサッカープレイヤーとしてのキャリアの終わりの気配も感じ始めた。
このままいけば長くて半年くらいしかないのだろう。
でも半年先のことなんて誰にもわからないことはコロナから教えてもらった。
しがない大学生の推論なんてあてにならないと証明したいね。
残りの半年。
覚悟を持って臨もうと思う。
失ってから気づくなんてこと、もうしたくないなあ。
—Are you ready? I am.
ブチャラティやないかい。
2020/9/1
高橋 謙太郎
【過去の記事】
Vol.21「僕等の戦う理由」2年 高橋謙太郎
Vol.85「」3年 高橋謙太郎
「オレたちはフェアリュックト」4年 高橋謙太郎
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