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「駆け抜けて青春」4年 澤田雄大



平素よりお世話になっております。
東京学芸大学蹴球部4年、澤田雄大です。

まず、昨シーズンから引き続き、世の中が大変な情勢な中、僕たちがサッカーをできる環境を用意してくださった連盟の方々、そして応援してくださる皆様に心から感謝しております。
ありがとうございます。

成瀬とはバイト先が一緒で、水曜の練習後はバイトに行くというよりは、成瀬とおしゃべりをしに、バイト先に行っていました。
ただ、成瀬が情に熱いのは、ちゃんとわかってますよ。
そして、ダイアリーの順番を見た時、成瀬の後はやりづらいだろうなと思ったけど、
実際、ブログを見たら、超やりづらい笑
完成度高すぎダロっ。

そして、部員のみんなが察しているように、僕は卒論に追われていて、ブログ更新の当日になってから、執筆を始めた始末です。

毎日毎日、とてもすごいダイアリーが続いているので、箸休め程度に気楽に読んでいただけると幸いです。



では本題に入ります。

「サッカーをやりきれてなかった」
その後悔で、僕は大学でサッカーを続ける決意をした。
というよりも、サッカーを本気で続けられる大学を選んだ。

その後悔の元は、高校サッカーのラスト、選手権に対する自分の取り組みであった。

一般受験で入った僕は、大学受験とサッカーを両立させる決断をした。

そういうと、聞こえはいいかもしれないが、実態は中途半端そのものであった。

部活には、授業の関係で遅れ、睡眠不足でコンディションを崩し、サッカーでの評価も下がる悪循環であった。

そうして迎えた選手権予選決勝、当然スタメンで出場することは叶わず、1人少ない相手に対して、延長戦から出場し、終了間際の失点で敗北した。

高校サッカーを終えた僕には、無力感、情けなさ、惨めさ。
そんなものしか残らなかった。


そんな僕が、今シーズンを振り返ると、良かったこともうまくいかなかったこと、両方あったが、ただそんなことが全部、僕には刺激的で充実した一年だったと感じる。
そして、そういった日々を総括すると、ただただ楽しかった。
その一言に収束する。



今シーズンを、自分の視点で思い返してみようと思う。


前期リーグ
始動ミーティングで、今シーズンの目標が二部優勝に決まった。

ただ、僕の中では、いきなりそんなことを言われても具体的なイメージがわかないというのが本音であった。

もっとスモールステップで考えたいとか、具体的に勝ち点を前期でどのくらい積みたいかという、具体的な見通しが欲しかった。

しかしリーグが始まると、そんな僕の考えは、将やかずと、魁人の今シーズンにかける覚悟と比べると、甘いものであったと感じさせられた。

自分の中では、みんなと同じくプロを目指し、本気でサッカーに取り組んでいる…
つもりであった。

けれど、いざリーグ戦になると、みんなに引っ張られている自分がいて、試合に勝ったとしても、達成感のない自分がいた。

もうそんな自分は嫌だった。
みんなのように、ここだけは負けないという絶対的な自信を持ちたかった。

対人と空中戦だけは、絶対に負けないようにしようと決めた。

そこから、試合に出るのが徐々に楽しくなっていった。

関東リーグのフォワードたちは、誰もがスーパーな選手で、そいつらを一戦一戦抑えているうちに、僕にも絶対的な自信が生まれた。

成長している実感が持てた。

前期リーグの終盤では、誰にも負ける気がしなかった。
DFラインが安定しているから勝てているという自負もあった。


アミノ杯・大臣杯

流経大戦
前期で得た自信をそのままぶつけることができた。
僕だけじゃなく、チームのみんなが絶対的な自信を持って戦っていた。
一部相手でも、自分達はやれると確信した。

法政大・筑波大戦
一人一人の個人のレベルの高さに加え、チームとしての強さに完敗した。
今までの自分たちの積み重ねに疑問を持った。
これまでの成果は、ただの勢いではなかったのかと…
同じように守っているつもりでも、失点が重んで、どうやって守ればいいかわからなかった。

後期リーグ
最終節こそ、みんなの思いが引き寄せた勝利を手にしたものの、総じて言えば、うまくいかないことの方が多かった。

昇格が現実的に見えてきて、1試合、1プレーの重みが増し、落とせない試合を落とすようになった。
無失点の試合が減り、失点数が増えるばかり。

それでも、同期の奮闘がうまくいかない時期の僕を奮起させた。

成瀬や哲は、練習からギラギラしていて、コンスタントに試合に出ているわけでなかったが、
それだからこそ、試合に出ることへの執着心があった。

同じ一般組として頑張ってきた身としては、常に2人を意識していたし、紅白戦では、絶対に負けたくない相手であった。

成瀬には、同じサイドで相対することが多く、突破されることも多かった。
成瀬にやられるのが一番むかついたし、うちの左サイドを攻略するのが一番上手かった思う。

哲はマッチアップした時に、負けず嫌いな強い気持ちがひしひしと伝わってきたし、プレスのしつこさもめんどくさかった。
僕も負けず嫌いだから、哲には、かなり強くチェックをしにいってたし、いきすぎたなぁと思うこともあった。

そんな気持ちや、ひたむきにサッカーに取り組む姿勢が伝わっていたからこそ、最終節の哲のゴールは嬉しかったし、サッカーには理屈じゃない何かがあるんだなと感じさせられた。

参入プレーオフ
大学サッカー最後の試合は、高校サッカー最後の試合と同様、敗北で終わってしまった。

ただ、試合後の気持ちは、高校の時のそれとは、全く違ったものだった。

負けたことを美談にするつもりはないし、もちろん、とても悔しかった。

しかし、やりきって負けた。出しきって負けた。
これだけやって負けたならしょうがない。
相手の方が、一枚上手だった。
清々しさすらあった。

あの高校最後の試合の敗北で味わった無力感とは違い、
出し切ったと思えた、今シーズン自分の取り組みに自信が持てた。



このように、時系列でシーズンを振り返ってみると、チームの結果も、僕自身の内面も浮き沈みの激しいシーズンだったと思う。

ただ、この感情の起伏の激しいシーズンを過ごせたのは、間違いなく志の高い同期がいたからで、その仲間と過ごせた時間が僕には勿体無いくらいの財産になった。

そしてそれは、ピッチ内のことだけを言っているのではなく、
RKUの行き帰りのバスであったり、
スカウティングやフィードバックだったり、stonesやチームビルディングのミーティングだったり、
学年会だったり…

みんなとの苦しい経験や楽しい経験、一緒に過ごせた日々がとても刺激的で鮮明であった。

高校サッカーで、不甲斐なく色のない時間を送った僕にとって、大学サッカーは目まぐるしい日々で、それがとても充実していた。

大学サッカーは引退となるけれど、この経験は僕の中で一生色褪せることはないだろう。
間違いなくこの4年間は、僕の青春であったと断言できる。



最後に、4年間お世話になって方々へ感謝を述べて終わらせて頂きたいと思います。

同期へ
大学生活をこれほど充実し、楽しく過ごせたのはみんなのおかげです。
本当にありがとう。
特にプロに進むみんなからは、常に刺激を受けてました。
来年以降、どのような舞台かはわからないけど、同じピッチに立って戦うことが僕の一つの目標です。
楽しみにしててください。

後輩へ
最後、参入戦を勝って一部に昇格させることができなくて申し訳ないです。
しかし来年以降、みんなの活躍を期待しているし、参入戦を経験した代で一部昇格を果たしてほしいです。
DF陣には勝手に仲間意識は持っているのだけど、
草、しゅうや、こうたろう、やすが来年しっかり学芸のゴールを守ってくれると信じています。
頑張って!
来年からは、OBとして応援してます!

星さんをはじめとするコーチ、スタッフの皆さんからも多くのことを学ばせて頂きました。
ありがとうございました。

このブログを読んでいるかはわからないですが、4年間、フィジカル面を指導して頂いた濱さんには、とても感謝しています。
これからも、もっと強くなっていきます。

最後に両親へ
大学生活は実家に大分甘えてしまいました。
4年間に限らず、今まで本当にありがとうございました。
来年からは実家を出ますが、早く自立して2人に心配をかけないようにします。
これからもよろしく!



以上で僕の卒業ダイアリーは、終わらせて頂きます。


東京学芸大学蹴球部 澤田雄大



次回のダイアリーは、
学芸一のサイコパス
サッカーよりも強い野球愛
でお馴染みの上加世田達也です。

かれこれ、7年間の付き合いですが、彼が笑顔でない時を見たことがありません。
その笑顔に隠された本心を語って頂きましょう。

#紫志尊々  #jufa #大学サッカー

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