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「背番号」4年 米倉深雪

「今、みんなに聞きたいことがあります。

ピッチに立ってボールを蹴ることができない。ゴールを守ることができない。

そんな私は、チームの勝利のために必要な存在であれた瞬間があったでしょうか。
私だからこそ、このチームに何か影響を与えられたことがあったでしょうか。」

これは昨年卒業されたマネージャーの先輩、桃子さんの卒業ダイアリーの中の言葉です。

桃子さんにこう聞かれたら、桃子さんがチームにとってどれだけ必要な存在だったか、何時間でも語れます。
常に“選手のために”という思いをもって行動しているのが伝わってくるし、明るい桃子さんの周りにはいつも人が集まっていて、私たちマネージャーの後輩だけでなく選手からも慕われるすごい人でした。

じゃあ私はどうなんだろう。
そもそも「私はチームに必要だったか」なんて自信をもって聞けるのか。

私は1,2年生の頃よくみんなにぽんこつと言われていました。(言われないだけで今も思われているかもしれません笑)
何も考えていないように見えて本当に何も考えていなくて、物事を吸収するのが遅く、どのタイミングでどこにボトルを置いたらいいのか分からなくてずっと先輩に付いていっていました。

私自身は練習や試合を見るのがすごく好きだったんですが、チームのために何か出来ていたかと聞かれると、役に立つどころか迷惑をかけていたかもしれません。

学大蹴球部のマネージャーの仕事は、やろうと思えば誰にでもできることばかり。サッカーの専門知識も特に必要ないし、最悪マネージャーがいなくても練習は回る。ずっとこう思っていました。

でも、一生懸命サッカーと向き合う選手たちの姿やトレマネの先輩方の背中を見ていく中でその考えが間違っていたことに気付きました。

マネージャーの仕事が誰にでもできることなのか、自分にしかできないことなのかは、自分の取り組み次第です。
与えられたことだけをやることは誰にでもできます。
与えられたことにプラスして自分にできることをどんどん見つけて取り組んでいくことで初めて意味のあることになるのだと思います。

祐里(3年MG)の言葉を借りると
「やりがいは人並みの仕事量、人並みの想いで活動するだけでは感じられない」
ということです。ある場面で祐里がこう言っていて、本当にこの通りだと思いました。

そのことに気づいてからは、それまで仕事としてこなしていた広報活動も、「学大蹴球部の良さを伝えたい」「学大蹴球部を応援してもらいたい」という思いを持って行えるようになったし、そのために出来ることを自分から提案するようにもなりました。

書いているうちに何を伝えたいのか分からなくなってしまいましたが、とにかく、学大蹴球部って本当に良いチームです。

学年、カテゴリ、選手スタッフ関係なく仲が良いところ。

仲が良いだけじゃなくてお互いに刺激し合い高め合っているところ。

チームメイトを応援する気持ちがすごく強いところ。

挙げだしたらキリがありません。たぶんみんなが思っているよりも私は蹴球部のことが好きです。

今はコロナの影響で活動ができていませんが、試合ができるようになったら応援してくださる保護者、サポーター、OBの皆様に良い報告ができるように部員一丸となって闘います。
試合ができることになっても最初は無観客になってしまうと思いますが、マネージャーとしてもSNSを通して皆さんに試合の様子をお伝えできるように出来る限りのことをしていくつもりです。
(色々な事情で写真などの投稿ができないこともあるかもしれません。申し訳ありません。)

コロナの影響でなかなか公表できませんでしたが、学大蹴球部を応援してくださる方々にもっと蹴球部のことを知って好きになってもらえるような新しい広報活動も現在計画中です。近々発表できると思いますので、楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

最後になりますが、

「ピッチに立ってボールを蹴ることができない。ゴールを守ることができない。

そんな私は、チームの勝利のために必要な存在であれた瞬間があったでしょうか。
私だからこそ、このチームに何か影響を与えられたことがあったでしょうか。」

引退するとき自信をもってこの質問ができるように、選手のためにチームのために、最後まで頑張ります。

拙い文章でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。

今後とも、東京学芸大学蹴球部の応援を宜しくお願い致します。

#紫志尊々 #jufa #大学サッカー

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