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【2024/3/22】三保の松原【羽衣の松】

昨年のお伊勢参りで、回れなかった場所が三箇所ある。
内一つが静岡県清水区。
清水次郎長の生家や三保の松原があるのだけれど、これらを見るのは完全に寄り道な上、陽の高いうちには不可能と断念した。
なもんで「いつか見に行こう」とお伊勢参りの最中にはもう既に計画していて、
そして2024年3月22日、その機会が訪れたので行ってきた。
まぁ今から三ヶ月前のことのなので、「ずいぶん更新おせぇな」とは思う。
お伊勢参り増補旅日記。

前日の21日、名古屋で白酒一門会があった。

「落語の会か、行ってみよう」ってなるのか怪しいチラシ

勿論交通費がいただけるということで、これは好機。
仕事のついでに行けるのはありがたい。
その夜は名古屋のウェルビー栄で一泊して翌日静岡へ行くことに。(サウナ好きなら一度は行きたいウェルビー)

栄。
知らない街の夜はテンション上がる。
朝食のバイキング。
控えめのつもり。

夜通し稽古していたので、チェックアウトギリギリまで寝た。
そして昼頃に新幹線で名古屋から静岡駅へ。
着物などは荷物になるので全部コインロッカーへぶち込んで、私は旅人になる。(帰りにコインロッカーの着物を忘れそうになって冷や汗かいた)

清水駅はとにかくデカい。
全体像をフレームにおさめるのは無理じゃないかな。
と言って人が多いわけでもないので、どうしてこんなに大きいのだろう。

清水駅周辺(西口方面)は人がたくさん歩いてそうな街並みなのに人がいないところ。
明け方くらいいない。
時間帯のせいか?

まずは清水次郎長の生家を目指して歩く。
せっかくだからと清水駅前銀座商店街を抜けることに。
快晴でなによりである。

昭和を感じる。
アーケード内には何故か傘がたくさんぶら下がっていた。
アートというやつか。
雨漏り対策も兼ねているかもしれない。(適当)

商店街を抜けると巴川に差し掛かる。
川が近い感じがする。
いや、普通に水位が高い。

もうこの辺はちびまる子ちゃんの聖地で、巴川は川田さんというキャラクターがいつも綺麗にしている。(検索してみて。「ああ、この人か」てなると思う)

大雨の時とか危なくないのかな?
ほとんど海っぽい。

川を越えて程なく次郎長通り商店街。
どこもシャッターが降りている。
こういうのを見ると郷愁を誘う。

下調べで『次郎長通り』という名前を見た時は、「きっと下町感があふれていて、お肉屋さんで買ったコロッケを頬張りながら歩きたいな」と思っていたが、アテが外れた。
どこまでもシャッター。

そんな中でも流石というか何というか、
次郎長の生家は立派。
綺麗に保たれている。
いや、当時より綺麗かもしれない。

次郎長んち。
小さく見えるが奥行きが凄い。
登録有形文化財。
もう〇〇文化財は多過ぎて何が何だかわからない。

勿論中にも入れて、次郎長ミュージアムのようになっている。
でもってBGMとして広沢虎造の清水次郎長伝が流れている。
店員のおばさん、一日中次郎長伝聴いてるからもう覚えてんじゃないか?

キセルやら何やら。
売ったらいくらくらいになるのだろう? とか考えちゃうのは浅ましいか。
落ち着かない部屋だなぁ。
まあ展示用に色々造り変えられているのだろう。

お土産コーナーもあって、次郎長といえば博打なので勝ち守りや勝ち札、金運上昇の小判などがあった。
それらをセットにしたやつを買ってみたが、まぁ天下一もプリモも負けましたわ。

それから次郎長ゆかりの神社へ。
次郎長が子供の頃相撲をとっていた(?)神社で、ここの玉垣には次郎長の名が刻まれている。

御朱印ゲットしました。
この玉垣に次郎長の名前が刻まれている。
拡大すれば薄ら何か書いてあるのが読めるよ。

そっから次郎長のお墓のある梅蔭禅寺へ。
──本当はそこまで次郎長に興味があったわけではない。
が、ここまできたら全部見たいという、意地。

梅蔭禅寺。
ここの御朱印もゲット。
お寺の敷地内に次郎長の遺物館がある。
有料で、ここにも次郎長の遺物がたくさん。
入ってすぐの奉納額。
知った名前もある。
適当に写真パシャパシャ。
このデカい丸いのは何だ。
大政小政の写真もある。
喧嘩頭巾。
これ被って喧嘩は正直ずるいんじゃないか。
遺物館を抜けると次郎長像が。

お墓もあったが、墓の写真を撮るのはなんか気が引ける。
というか次郎長ばっかで、興味ない方には申し訳ない。

落語でいえば、喬太郎師匠が講談の【小政の生い立ち】を落語に直してやってるくらいか。
ウチの師匠も【石松三十石船】を演ったことがあるが、あら企画物でもう演らないっぽい。
勿体無いよな。
なので、ここまで次郎長ゆかりの地を巡ったんだから、と師匠に石松三十石船の稽古をお願いしたら、まぁ大人の事情でダメだった。
【新版三十石】で我慢するしかない。

清水の港も次郎長の功績。

明るいうちに三保の松原へ向かう。
寺からだと五、六キロかな?
三保半島へ入ると、名物が次郎長から羽衣の松にガラリと変わる感じがある。

三保の松原。
目に映る木は全部松。
動画も撮ったけどnoteは動画載せるのに手間がかかる。
Xには載せたよ。
ずっと見たかった羽衣の松。
落語にもなっている。
とにかくデカい松の木、それが羽衣の松。
しかしこの羽衣の松は三代目だそう。
じゃあそれは羽衣の松ではないのでは?
とはいえ失くすわけにもいかないのも分かる。
三保松原海岸からの富士山。
富士山世界文化遺産構成、だそうだ。

なんかもう一生分の松の木を見た。
三保の松原周辺の施設なんか色々巡ったが、長くなるから割愛する。
静岡茶葉のソフトクリームとか静岡おでん食べた。

お次は、御穗神社へ向かう。
御穗神社には、『羽衣の松』の天女の羽衣の切れ端が所蔵されているらしい。
ほんとに?

三保の松原から御穗神社まで、「神の道」という洒落た道が伸びている。
夜は灯りでより幻想的に。
神前式なんかで歩いたりもするそう。
御穗神社。
御朱印もらいました。

さてここまで聖地巡礼したわけだから落語の【羽衣の松】はどうしてもやりたい。
それほど面白い噺でもないが、他の噺と全くつかないので寄席で便利に使えそうな気がする。
で、誰に教わるかといったら、こういう噺はもう全部小満ん師匠になる。

一通り見たいものは見た。
が、最後にもう一箇所だけ。
そう、『ちびまる子ちゃんランド』。
エスパルスドリームプラザという商業施設の3階にある。
清水に来たからには行かなきゃ嘘だ。
(ちなみにこの施設には結構人いた)

羽衣橋を渡って向かう。
着いた。
まるちゃんグッズがたくさん。
そして奥がちびまる子ちゃんランド。
ちびまる子ちゃんの世界にお邪魔することができる。
ちびまる子ちゃんランドへのパスポート。
絵がね、あったか過ぎて泣きそうになる。
ひろし、その位置からじゃテレビ観れないだろう。
何気に一番好きなキャラクター。
学校には靴箱やら何やら色々あって芸が細い。
オープニングの駄菓子屋。
こういうマニアックなのもたくさん。
プロジェクションマッピングとか凄かった。

これらの写真はごくごく一部。
とにかく盛りだくさんだった。
ほんの数時間じゃ堪能できないと思う。
まるちゃんもさくらももこ先生も好きになった。
そして、

旅立たれてから間もなくだったので、メッセージボードが設置されていました。

私も書かせていただきました。
ご冥福をお祈りします。

静岡県清水区に7〜8時間はいたと思うが、全然時間が足りなかった。
お伊勢参り中だったらもう2日は滞在しないといけなかったと思う。

次静岡に行くのは9月(仮)。
その時は宇津ノ谷峠を見て回る。
後半へ〜続く。

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