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令和五年九月廿九日 第六回『稽古風景』於・落語協会二階

久しぶりの稽古風景。
なんだか少しワクワクしておりました。
なんのプレッシャーもないのがこの会のいいところですね。
まぁプレッシャーがある方がいい落語ができる気もしますが。

◎金明竹
前座の頃しこたまやった【金明竹】です。
なだけあって、気持ちが自由な感じがします。
どれだけふざけても戻ってこれるような。
『肚に入っている』というやつでしょうか。
持ちネタ全部がそうなればいいんですけどね。

前座の頃は長い時で16-7分だったけど、今回は12-3分だった気がします。

◎岸柳島
高座でも話した通りですが、だいぶ若侍の方に寄り添った【岸柳島】をやりました。
「本当に若侍はただの自分勝手な嫌なやつなのか?」というね。
時代背景、渡し船について、屑屋がどういう存在か、若侍のキセルについてなどを色々掘り下げると、若侍の気持ちも少しわかる。
なのでサゲで雁首を見つけてみました。

まぁ、やりたいことをやりました。

◎笠碁
私はこんな体型をしておりますが、胸筋を動かせるんですよね。
マッチョの人がよくやるアレ。
前座一年目くらいまでジムで鍛えていて、胸筋に神経が繋がって、動かし方を覚えたので、
筋肉が落ちた今でも未だに動かせます。

と、いうように、【笠碁】をネタお下ろしした時、
表情の作り方を意識してやったら、今まで使ってなかった表情筋に神経が繋がって、動かし方を覚えて、なんだか表情のパターンが増えたような気がします。
お客さん方から観てどうでしょう?
気づいていただいているかはわかりませんが、私の中では、
「あれ? 顔のこの部分まで意識が届くぞ」
という感覚があります。
で、【笠碁】意外の噺でもこの感覚があるので、【笠碁】やって成長したのかなと思ってます。

徹頭徹尾、世界観を作ることに終始してじんわり「いいな」と思わせるのか、
年相応に笑いを増やして、決めるとこだけ決める、が良いのか、
まだ判断はつかないです。

◎しの字嫌い
時間が10分くらい残っていればやろうと思っていた噺。
9月下席の白酒芝居の初日で【しの字嫌い】をやったら、まくら入れて10分の噺をダラダラと13分くらいやってしまったのでリベンジ。

今回はトントンやって10分弱。
やっぱりテンポ良くやらないと意味ないですね、こういう噺は。

もし誤って「し」を言ってしまった時の対策をバッチリ作っておきましたが、特に間違えることもなく。



落語会の会場が改修工事などで何処もかしこも使えなくなってきたこともあってか、落語協会の二階もなかなか抑えづらくなってきております。
平日もギッシリ予約で埋まっていたり。
なので毎月開催とはいかなくなってまいりました。
しかしたまーにやるくらいが楽しいですね。
だけど毎月やらないと一度覚えた噺の稽古をしないので、やはり毎月やりたいところです。
ぶつくさ。

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