01.スーパーフォーミュラとは
自動車レースには大きく3種類に分けると「フォーミュラカー」「スポーツカー/GTカー」「ラリー」のレース形態があります。
そのうち、フォーミュラレースの最高峰がF1(Formula1)です。
その下には、F2, F3, F4とマシン性能によりランクがあるのですが、F2に相当するランクのクルマを用いて、日本国内で行われているのが「スーパーフォーミュラ」(SF)です。
図で表すと、次のような上下関係になっています。
SFは、2012年までは「フォーミュラニッポン」、1995年までは「全日本F3000」、さらに1986年までは「全日本F2」という名前で行われていました。
ヨーロッパで行われていたF2レースと同じマシンを用いておこなっていたのですが、日本独自のマシン改造や進化を遂げ、SFになってからは日本専用のマシンを使用して行われるレースとなりました。
2014年に投入されたマシン「SF14」は、「クイック&ライト」をコンセプトに開発され、FIA-F2よりも車重も軽く、空力性能が高いので、当時はF1並みとも言われるほどのコーナリング性能を持っていました。
エンジンはスーパーGTと共通の2リッターターボエンジンを使用しています。こちらは専用の3.4リッターターボエンジンを使用するFIA-F2と比べるとパワーが低くなっています。
アメリカには「インディカー」という名前のレースが行われておりますが、こちらはアメリカで独自に発展したレースで、フォーミュラカーではありますが、F1やSFとは違いが大きいです。
F3のクラスには、2020年から始まったヨーロッパで行われているFIA-F3の再編に伴い、FIA-F3のレギュレーションに合わせた「Formula Regional Japanese」と、
日本独自のレギュレーションとなる「Super Formula Lights」に分かれることとなり、F3格式のレースが2種類行われている状況となっています。
SFは、自動車レースの頂点であるF1と、若手ドライバーの登竜門でもあるF3やF4の中間に位置するカテゴリです。
F1にステップアップしていくドライバーの活躍を楽しむのも、F3からステップアップしてきた若手ドライバーの成長を楽しむのも、また、SFの醍醐味です。
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