LHb ext

Chen R, Xu X, Wang XY, Jia WB, Zhao DS, Liu N, Pang Z, Liu XQ, Zhang Y. The lateral habenula nucleus regulates pruritic sensation and emotion.
Mol Brain. 2023 Jun 27;16(1):54. doi: 10.1186/s13041-023-01045-7


Introduction

・LHb(外側手綱核)は"anti-reward center"として知られていて、主にグルタミン酸作動性ニューロンで構成されている。
・一般的には嫌悪感情報を処理しているハブである。
・functional MRI研究では、嫌悪感のある痒み刺激はLHbを活性化させた。
・慢性疼痛状態ではグルタミン酸作動性ニューロンの活動が亢進する。
・NAc(側坐核)からPAG(中脳水道周囲灰白質)への下行経路の中継地点でオピオイド鎮痛にも関与している。

Results

1. 急性掻痒によりLHb興奮性ニューロンが活性化する

まず、マウスにhistamineおよびchloroquineを皮内投与すると、LHbにおいてcfos発現が上昇した。
次に、LHbのCaMK2下にGCaMP6sを発現させ、ファイバーフォトメトリーを実施した。すると、histamineとchloroquineいずれも活動性を上昇させた。

2. 慢性掻痒下においてLHb興奮性ニューロンは活動亢進している

AEWモデルを作製し、1同様ファイバーフォトメトリーを行うと、活動性が上昇した。

3. LHb興奮性ニューロンは痒みによる嫌悪感も調節する

LHb CaMK2の下流にhM4Diを発現させ、CPA testをおこなった。CNO投与によりchloroquineあるいはAEW塗布によるCPAは消失した。

4. LHbにおける逆行性標識

LHbにAAV-retro-hSyn-EGFPを注入すると、ACC、mPFC、VTA、LHA、EPN(脚内核)が標識された。(この実験はsupplementalで、また標識しただけでその後の解析は行っていない)

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