AICext ⇒ PrL
Introduction
・ACC(前帯状皮質)とPrL(前辺縁皮質)はセロトニン作動性掻痒と48/80作動性掻痒を別々に調節する。
・IC(島皮質)は痒み刺激中に前部および後部が活性化する。
・AICはPICを介し内部感覚入力を受け取る。
・ICへの突起をもつ背側縫線核もまた掻痒刺激中に活性化する。
Results
1. 各種起痒物質によりICにおけるcfosが上昇する
C48/80または5-HTにより掻き動作を誘発すると、AICおよびPICでcfos発現が増加した。また、c48/80よりも5-HTの方がより増加していた。
2. 非選択的AICニューロン阻害はセロトニン作動性掻痒を抑制するがPICはしない
両側AICまたはPICのhsyn下にhM4Diを発現させると、AICにおいてはCNO投与により5-HT誘発スクラッチを抑制したが、C48/80誘発スクラッチは抑制しなかった。また、PICにおいてはどちらも抑制しなかった。PICニューロンの活性化はAICよりもわずかに遅いことからかゆみにおいては別々の側面に関与している可能性があると考察されている。
3. AICextニューロンの阻害はセロトニン作動性掻痒を抑制する
両側AICまたはPICのCaMK2a下にhM4Diを発現させると、AICにおいてはCNO投与により5-HT誘発スクラッチが抑制されたが、PICにおいては抑制されなかった。
4. PrLに投射するAICextニューロンの阻害はセロトニン作動性掻痒を抑制する
DIOシステムによりAIC→PrL経路にhM4Diを発現させると、CNO投与により5-HT誘発スクラッチが抑制された。
以下略。
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