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LH ORX neuron ⇒ PAG

Kaneko T, Oura A, Imai Y, Kusumoto-Yoshida I, Kanekura T, Okuno H, Kuwaki T, Kashiwadani H. Orexin neurons play contrasting roles in itch and pain neural processing via projecting to the periaqueductal gray.
Commun Biol. 2024 Mar 8;7(1):290. doi: 10.1038/s42003-024-05997-x


Introduction

・脳領域では主にvlPAG(腹側中脳水道周囲灰白質)で痛みと痒みの相反的な処理がなされている
・著者らは以前にPAGより上位のORX(オレキシン産生)ニューロンも相反する役割を示し、痛みは抑制するが痒みは促進することを見出した

Results

1. ORXニューロンの光阻害は痛みと痒みを相反的に調節した

ORX-tTAマウスを用いてLH(視床下部外側野)にArchTを発現させると、chloroquine誘発性スクラッチは光照射で抑制され、capsaicin誘発ワイピングは光照射で増加した。

2. ORXニューロンの光活性化は痛みおよび痒み反応に影響を与えない

先ほどと同様にLH ORXニューロンにChR2を発現させた。しかし、chloroquine誘発性スクラッチもcapsaicin誘発ワイピングも光照射により変化しなかった。著者らは痛み痒み刺激により既に活性化が飽和しているから、つまり感度の問題と考察している

3. LH→PAG経路の光阻害は痛みと痒みを相反的に調節した

LH ORXニューロンはVTA、LC、DR、PAGなど広範囲な投射があり、著者らは既報よりPAG(lPAG/vlPAG)に着目した。1. 同様の手法でArchTを発現させ、lPAG/vlPAGに光照射すると、chloroquine誘発性スクラッチは光照射で抑制され、capsaicin誘発ワイピングは光照射で増加した。

以下略


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