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AICext ⇒ dBNST GABAergic

Zheng J, Zhang XM, Tang W, Li Y, Wang P, Jin J, Luo Z, Fang S, Yang S, Wei Z, Song K, Huang Z, Wang Z, Zhu Z, Shi N, Xiao D, Yuan L, Shen H, Huang L, Li B. An insular cortical circuit required for itch sensation and aversion. Curr Biol. 2024 Mar 6:S0960-9822(24)00242-2. doi: 10.1016/j.cub.2024.02.060


Introduction

・AIC(前島皮質)は線条体、扁桃体のような感情・動機に関わる領域と接続。
・PIC(後島皮質)は感覚と運動のつながりに関連付けられる。
・dBNST(分界条床核背側部)はICからの主要な下流の一つ。

Results

1. ストレスにより急性掻痒の感受性?があがる

Histamineまたはchloroquineは掻き動作およびCPAを誘発した。また、拘束ストレス後のhistamine投与は掻き動作をさらに増加させた。

2. 急性掻痒あるいはそれによる嫌悪感によりAICextニューロンは活性化する

Histamineまたはchloroquineは両側AICにおけるcfos発現を上昇させた。また、in vivo Caイメージングでは掻き動作中AICextニューロンは活性化し、またCPA中も活性化することが分かった。

3. AICextニューロンは急性掻痒による掻き動作に関与する

ChR2でAICextニューロンを活性化させると、histamineまたはchloroquineの掻き動作はさらに増加した。また、hM4D(Gi)でAICextニューロンを抑制させるとhistamineまたはchloroquineの掻き動作は減少した。

4. AICextニューロンは急性掻痒による嫌悪感に関与する

ChR2でAICextニューロンを活性化させると、CPAが誘発された。また、eNpHRでAICextニューロンを抑制させると、CPAが消失した。

5. dNBSTはAICの機能的な下流領域である

Flexシステム、CaMK2-creマウスを用いたAICのシナプス接続解析では、dNBST、CeA、NAc、PBN、BLA、VTAなど広範囲の投射が分かった。その中でかゆみの感覚と感情に関与する領域を同定するため、AICextニューロンを除去すると、dBNSTにおいてのみhistamine誘発cfos発現が減少した。さらにdBNSTに光を当てAICextニューロンを活性化させてdBNSTニューロンからスライスパッチするとEPSCが見られ、NBQXで遮断された。
また、投射先のdBNSTニューロンはGABAergicであった。

以下略。


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