シェファード・フェアリー「ぼく自身が、大量印刷時代の一製品といってもよい」
シェファード・フェアリーが、新作リトグラフ作品の発表に際してInstagramに投稿したコメント。
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「Print & Destroy」という標題は、C.R.Stecykのフレーズ「Skate and Destroy」への共振だ。ストリート美術とスケートボードは多くのものを共有していて、その根底にはあの同じ反抗の動力がある。
ぼく自身が、マス(大量)生産の時代の一製品、マス・カルチャー[の一側面である]印刷文化によって生産された一製品であるといってよいだろう。印刷文化からの影響と、その活用を抜きにして、ぼくの美術実践を考えることはできない。ぼくに最も大きな影響を及ぼしてきた美術作品の多くは、絵画というより、印刷されたものだ。アルバムカバーとか、スケートボードのグラフィックとか、パンクスのフライヤーとか、Tシャツのデザインとか。
印刷機によって美術の民主化が始まった。公共空間に美術作品とメッセージを拡散するためにぼくは印刷したポスターを用いてきたし、印刷して複製をとることで作品が高額になりすぎないように努めてきた。
ぼくは、公共的な対話の一環としての美術の力を信じている。「オベイ・ジャイアント」のストリート美術キャンペーンも、印刷ポスターを商業宣伝広告に対抗させることで、視覚的に注意を奪い(アレスト・ヴィジュアリィ)、知的に挑発する(プロヴォウク・インテレクチュアリィ)ことを狙っている。
印刷はデジタルメディアによって置き換えられてしまうと考える人もいる。ぼくの考えはそうではない。そこがストリートであれ、画廊であれ、印刷物のあの挑発的かつ触覚的な体験を、他のものに置き換えることはできない。印刷はいまだに重要でありつづける(プリンティング・スティル・マタース)。 − シェファード
元の投稿:https://www.instagram.com/p/BxvgRCvFtek/?igshid=dp5eiuf9yxfb
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