マガジンのカバー画像

たのしい地方創生

68
地域活性化の業界で働く筆者の、日常のささい気づきを、まじめ風味でお届け。
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

#24 『豆腐屋のおじさん』

2023年11月某日 筆者は人口10数万人程度の地方都市に住んでいる。そのため、生活の中に「八百屋さん」「お魚屋さん」「お肉屋さん」といった、土着的な業態を利用する場面もまだまだあり、むしろそのような場所に行くことが好きだったりする。最近は、「お豆腐屋さん」などもよく利用している。 先日、ご近所のお豆腐屋さんを訪ねたところ、御年90歳の店主が丁寧に迎えてくれた。今でも現役で、毎朝5時から豆腐づくりに励んでいるのだという。大変だな、と思うと同時にひとつの疑問が湧いた。なぜ、

#23 『地方』である理由

2023年11月某日 最近、ふと疑問に思うことがある。なぜ、自分は地方で働いているのかということである。ふりかえると、なんとなく地方で生まれ・育ち、就職する際になんとなく地元に帰ってきた。よくよく考えると、筆者は地方で働く理由はあまりないのではないかとすら思えてきた。 … コロナ禍の際に、「地方移住」「東京からの脱出」「地方でリモートワーク」みたいな話題がよく聞かれ、世の中、「ほんとうは、地方がとても良いと思っていたんだよね。」という空気感につつまれた。筆者はこれに対し

#22 『時給』からの脱却

2023年11月某日 筆者は地方で会社員をしながら、副業で個人事業を営んでおり、いくつかの企業と取引している。取引のきっかけは、「知り合いから派生したもの」とか「知人から紹介されたもの」とか「クラウドソーシングで受注したもの」がほとんどであると言える。多くの会社員が副業を始めた最初の受注は、これらのチャネルから獲得することが多いだろう。 視点を変えて、業務内容はどうだろうか。筆者の場合、基本的には「ビジネスに関わる役務提供」が仕事のほとんどである。企画の代行や、資料作成の